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(連載小説)秘密の女子化社員養成所㉘~女になるために通る道・その3~

豊胸手術が終わり麻酔の効き目が切れ、悠子が再び目覚めるとそこは病室のベッドの上だった。

「あたし・・・・・手術終わったんだ・・・・・。」

そして体を起こすと胸元に今まで感じた事のない柔らかいものが揺れ、擦れる感触があるので恐る恐る手術着に手を掛け、胸元をめくってみた。

「あ・・・・・お、おっぱいがある・・・・・。」

それ以上は声にならなかったがどうやら無事に豊胸手術が終了したようでそこにはしっかりと形のいいバストがついていた。

悠子が声を出した事で寝ていた純子と紗絵も目を覚ました。
「あたしたち・・・・・おっぱい・・・・・ついちゃったね・・・・・。」
「うん・・・・・そうね・・・・・。」

お互いがそう言っていると執刀医の瀬奈がやってきて「あら、お目覚めのようね。みんな無事に手術は成功したわよ。どう?おっぱいのある身体になった感想は?。」と言う。

ただ、そう言われた3人のうち純子だけは複雑な表情をしていた。

「森野さんどうしたの?。なんだか浮かない顔して?。」
「いえ・・・・・おっぱいを付けて頂きありがとうございます。ただ・・・・・。」
「ただ?。」
「わたしどうしてこんなに大きなおっぱいなんでしょう?・・・・・。」

そして悠子と紗絵は純子の方を向くと確かに自分たちよりずいぶんと胸のあたりが大きくふくらんでいるように見える。

「ああ、それね。上から森野さんはFカップにしましょうって言われたからそうしたの。もしかして巨乳はお嫌い?。」

と事もなげに言う瀬奈の言葉に悠子と紗絵はもちろん、当の本人の純子はそれ以上に驚いた表情を隠し切れないようだった。

「いえ・・・・・きょ、巨乳は嫌いじゃ、あ、ありません・・・・・。」

そう言う純子だったが口では一応「嫌いじゃありません」とは言うものの、「なんであたしだけこんなにおっきなおっぱいなの?。」と顔に書いてある。

とは言え上の決めた事は絶対服従のこの島でいち研修生が意見なぞできないし、また嫌だと言ったところで胸を小さくしてくれる訳ではないので純子は仕方なく納得したふりをしていた。

バストはある意味女性をシンボライズする「アイテム」のような捉え方をする人は多いようで、そう云った風潮の中では捉えようによってではあるが「巨乳」である事がより性的なアピールポイントになり得る。

恐らく純子は今後はより胸元が開いたようなコスチュームやビキニの水着を着せられ、バストを強調したファッションやスタイルで「夜のお相手」をさせられるのだろうし、また上層部としてはそっち系のいわば「お色気路線」で純子を売り出し、「商品」の品揃えやラインナップの一環として置いておきたいのだろうと思われた。

実は涼子が豊胸手術でEカップにされたのもここのところバーシトラスで研修生ながら人気が高かった事と彼女のキャラを踏まえ、より夜のお相手を刺激的でお色気たっぷりにさせるために上層部がそうしたのだった。

反対に穂波はBカップにされたのだが、これは穂波は無理にお色気路線で売り出す必要もないと判断されたからであり、悠子と紗絵がCカップにされたのは二人はごく普通の女子社員や年頃の女性と云うキャラでいいだろうと云う判断からだった。

もちろん全員が全員豊胸手術で巨乳にする必要はないし、「商品」としてはバリエーションがあった方がいい。

ただやはり研修生はどこまで行っても「商品」「モノ」としてしか見られていないのだと実感したし、それに逆らう事もできずせいぜい頑張って研修を終わらせるか誰かの玉の輿に乗って島を出るかしか無いと改めて思った。

そして2日間の病室での豊胸手術の経過観察が終わると3人はまた女子化研修に復帰し、また5人で引き続き振袖蝶々の練習をはじめとした学習発表会の準備やそれ以外にも女子化研修の仕上げのカリキュラムに取り組んでいた。

また髪を地毛で女らしいおかっぱにした3人を穂波と涼子は全員同じ髪形で居たいと敢えて伸ばさずにわざわざおかっぱのままにしてくれていて、5人は同じおかっぱの髪形で付けられたばかりのおっぱいを揺らしながら昼間は踊りの稽古や女子化研修に励み、夜は時折バーシトラスで宿泊客や先輩社員の「夜のお相手」をさせられていた。

もう3月も中旬に差し掛かり、日に日に小瀬戸島も春めいてきていた。咲いている花壇や農園の花も日を追う事に増えてきているし、降り注ぐ太陽の光も先日までとは違って柔らかくて暖かいものになってきている。

研修生たちもその咲き始めている花のつぼみのようにあと少しで女子化研修が終了し、改めて女性として美しく「咲き誇る」事ができるよう施設内の草花に自分を重ね合わせ、厳しくて辛い稽古と研修に耐えていた。

そしていよいよ学習発表会の当日がやってきた。研修生たちの振袖蝶々の出番は最後の方と云う事もあり、5人は午前中はもっぱらお世話係としてメイドに交じりながら顎で使われて何かと忙しくしていた。

この学習発表会は小瀬戸島でも1,2を争う重要イベントと云う事もあって本社から藤川社長も視察に来る事になっているし、それ以外にも社外から招待客を数多く招いており、その中には顧問弁護士の御船京子やクリスマスイブに悠子がお相手をした国会議員の倉木恵美の名前もあった。

昼食の準備や後片付けを済ませた後で急いで自分たちの分を食べた研修生たちは午後からはしっかりとプロによるメイクを施され、艶やかな振袖姿に着替えると別室で最後のリハーサルをしながら自分たちの出番を待った。

出番が近づき、5人はメインステージの舞台の袖に移動すると既に他の演目で会場全体が大きく盛り上がっているのが伝わってきた。

「さ、紗絵ちゃん・・・・・き、緊張するね・・・・・。」
「う、うん・・・・・や、やっぱり悠子ちゃんもそう?。」

この学習発表会で女子化研修の総仕上げと修了試験を兼ねてこれから振袖姿で舞い踊ると云う事を前にし、さすがに悠子と紗絵はとても緊張していたし他の研修生もやはり同じように緊張と不安でいっぱいになっていた。

そんな緊張と不安でガチガチになっていた研修生たちに自分の出番を終え、悠子たちのサポート役として付いてくれていた遥香がこう言った。

「みんな緊張してるみたいだけどこの舞台を前に緊張するなって云う方が無理だと思うし、あたしも自分の時は緊張したわよ。うふふ。」

と気遣って言ってくれるのはよく分かったがやはり研修生たちの不安と緊張はそのままで皆硬い表情のままだったので遥香は続けてこう言った。

「大丈夫、みんなとっても今日のこの日のために一生懸命になってお稽古してきたじゃない。自分を信じて頑張って。それにあたしもそうだったけどこうして髪をおかっぱにして胸も付けてもらって、綺麗な着物を着て大勢の観客の前で踊るって事はね、言ってみれば研修生の誰もが”女になるのに通る道”みたいなものよ。」

「女になるのに通る道」と遥香に言われた研修生たちはその言葉がとてもとても心に響いていた。

それに実際に遥香も無理矢理この島に連れて来られて女子化研修を受けさせられた事ですっかり女子化し、今では女子社員として後輩たちの指導にあたっているだけあってその言葉には実感がこもっている。

「だからみんな頑張って!。そしてこれを乗り越えてみんなあたしたちとおんなじ女になるのよ!。ねっ!。」

そう遥香の言葉で少しだけ緊張が解け、不安も幾分消えた悠子は「遥香お姉様・・・・・あたし”女になる道”を通って女になりたいです・・・・・。」とつぶやくように言うと他の研修生たちも「あたしもです。」「あたしも女になりたいです。」と口々に女子化への決意を口にした。

そうこうしているうちに研修生たちの出番がやってきて場内アナウンスが告げられた。

「それでは大変お待たせいたしました。これより毎回恒例となりました研修生によります踊り”振袖蝶々”をご披露させていただきます。」

そのアナウンスに会場は待ってましたとばかりに大きく反応し、観客は皆、今期の研修生はどれほどまでに美しく女子化しているのだろうと云う興味津々の表情で彼女たちが舞台に出てくるのを今や遅しと注視していた。

また藤川社長はもちろん、京子や恵美と云った来賓たちをはじめその場にいる観客全員が同じ様に研修生に熱いまなざしを舞台に向けていたのだった。

「行くわよ、みんな。」「うん・・・・・。」

BGMの琴の音が鳴り始めると穂波の掛け声でおかっぱ頭に振袖姿の研修生たちは一斉に舞台へと進み出た。

「わあー!!、振袖姿がとってもすてきねー!!。」
「みんなきれいー!!。この子たち少し前まで男だったってほんとー?。」
「あーん、どの子もおかっぱが似合ってて初々しくてかわいいー!!。」

そんな観客からの歓声を背に研修生たちは「振袖蝶々」の名の通り袂を大きく広げ、まるで蝶々のように舞台の上で稽古の成果を披露するべく美しい振袖姿で優雅に舞い踊っていた。

「みなさん見て・・・・・女になったあたしたちを・・・・・。」
「どう?女になったあたしたち・・・・振袖似合ってます?・・・・・。」
「もうあたしは男じゃないの、すっかり女になったの・・・・・。」

とそれそれが心の中で呟きながら研修生たちは女子化研修の修了試験を兼ねたこの振袖蝶々の踊りをまるで本当に蝶になった気持ちで一心不乱に舞い続けた。

そんな美しいメロディーに乗って舞い踊る振袖を着たメスの蝶々、いえ女子化研修生たちの姿に徐々に会場は盛り上がり、そして魅せられていった。

「それにしてもこの子たちってみんなきれい・・・・・。」
「あん・・・・・、なんだかうっとりしちゃう・・・・・。」
「ほんと着物も踊りも優雅ですてきだわ・・・・・。」

そんな会場からのまなざしと歓声を感じ取った研修生たちは更に興が増して完璧なまでに蝶々、そして女と化し、舞台上をまるで優雅に蝶が飛び回るように振袖姿で舞い踊っていた。

来賓席では舞台を見ながら「いやいや、藤川社長。それにしても今期の研修生たちはすばらしいじゃないですか!。」と藤川社長の横に居た国会議員の恵美が言うと顧問弁護士の京子も「ほんと短期間でここまで女子化してしかもこんなにレベルの高い振袖姿と日本舞踊を見せられるようになるだなんて研修の成果の賜物ですね。」と言いながらうっとりと壇上を見つめている。

「あら、そんなまだまだですよ。あくまでこの子たちはまだ研修生ですから、うふふふ。」
「社長ったらまたそんなご謙遜をなさって・・・・・。でもここにはこんなにすばらしいぺ二クリ娘がいっぱいいて、その子たちのおかげでうちの娘も理想的な結婚をさせていただける訳ですからほんと感謝ですわ、ふふふ。」

と京子が言う傍で他の来賓たちをはじめ、観客全員いつしか舞い踊る研修生たちをいつもの「品定め」するような目つきで見始めていた。

「あん・・・・・あの赤の振袖の子って色白で肌もきれいだし、とっても身体もムチムチしてそうでなんだかイイわ・・・・・。」
「はうん・・・・・なんて色っぽく踊ってるのかしら・・・・・見ててあたしもそそられてきちゃうじゃないの・・・・・。あん・・・・・。」
「やだ・・・・・振袖を着たこの子たちのあんまりの艶やかさにあたし感じてきちゃった・・・・・。あん、ああん・・・・・アソコが・・・・・。」

ここはやはり「女の園」で、男子禁制でみなどっぷりと女どうしの環境に浸かってしまっているうちに美しいものや女らしいものに惹かれるようになり、そしてレズビアンと云う禁断の果実を日々味わっていると感覚もそれ相応に官能的になってきていた。

そしていつしか会場はそれぞれから発せられる独特の官能的な甘い吐息に包まれ、また研修生たちの美しい振袖姿に対しての羨望のまなざしと同時に出る歓声と共に徐々に女たちのイヤらしさと色っぽさを兼ね備えた喘ぎ声も少しづつ漏れ聞こえてきていた。

「ハアハア、あん・・・・・。この女になったばっかりの初々しくて振袖とおかっぱのよく似合うこの子たちを味見してみたいわ・・・・・。」
「はうん・・・・・なんてかわいらしいのかしら・・・・・。あん・・・・でもこんなに女らしいこの子にぺ二クリがついてるなんて・・・・・。」

また舞い踊る研修生たちも会場からのイヤらしく性的な欲望と倒錯に満ちた眼差しと漏れ聞こえてくる官能的な吐息にちょうど振付がクライマックスに差し掛かって幾分艶めかしいものになっていた事もあり、踊る方も観る方も双方ともイヤらしくてエッチな気分になっていた。

「あん・・・・・みなさんあたしたちを見て感じちゃってる・・・・・。」「いやん、そんなイヤらしい目つきで見られるとあたしもっと感じちゃうじゃない・・・・・。ハアハア・・・・・。」
「はう・・・・・振袖を着て女らしくなっただけでなくてイヤらしい事を命令されるのが大好きな牝犬兼マゾ女になったあたしを見て・・・・・。」

そして研修生はM女としての性分もあってぺ二クリが大きく固くなった状態で振袖蝶々の踊りを舞い終えると会場からの温かい大きな拍手に包まれた。

踊り終えた研修生たちは舞台に横一列に並び、床に正座すると三つ指をついて深々とお辞儀をした。

大きなミスもなく、なんとか踊りきったのと会場の好意的な反応もあってホッとしながら三つ指をついてお辞儀をしていた5人だったが「では研修生は顔を上げなさい。」と司会者が言うのでそのようにすると目の前に縄を持った知らない女性が立っている。

「えっ?誰この人?・・・・・それになんで縄なんか・・・・・。」

次の瞬間、悠子はもちろん他の研修生たちも引っ張り上げるように立たされたかと思うといつの間にかそこに置かれていた椅子に無理矢理座らされた。

「ちょ、ちょっと・・・・・いったいなんなの?!・・・・・。」

(つづく)





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