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セミリタイアした隠居が、なぜMastodonのインスタンスを立ち上げたのか。

立ち上げちゃいました。4月22日に。

「十日町市のMastodon」
https://tokamstdn.jp/


Mastodon(マストドン)という名の、新しいSNSが話題になっていることを知ったのは、立ち上げの4日前、つまり4月18日。

インターネットでたまたま見つけ、ただ「おもしろそう」という直感で。

そのころ話題になっていたインスタンスのmstdn.jpにアクセスし、さっそく自分のアカウントを作成。

こうしてMastodonの世界に入りました。


すると、一部のひとたちで早くも盛り上がっていて、ものすごい速さで情報が流れるタイムラインに釘付けとなったわけです。


そんな感じで2日間ほど、Mastodonという名の新興SNSの醍醐味を味わっていました。まるでTwitterが登場したばかりの自由さというか、可能性を。時間が経つのも忘れて。


そのうち、MastodonはTwitterに似ているけれど、違う魅力があると感じるようになりました。

そして3日目にはこんな記事を書きました。

うれしいことに、noteの公式アカウントでも紹介されました。

で、4日目には「十日町市のMastodon」という名前のインスタンスを立ち上げることになったわけです。

というのも、「さくらのクラウド」というインターネットサービスが、ちょうどスタートアップスクリプトを提供しはじめ、それを使えば比較的楽に立ち上げられる、と知ったんです。

あとは、そのサービスを契約して、解説に従って。
しばらく待てば、ほぼ自動的に。

こうして「十日町市のMastodon」が立ち上がったわけです。

最初の起動画面を見たときのうれしさと言ったら、格別でした。


ところが、

たいへんなのはここからでしたね。

Web制作の経験があるのでドメイン、DNS、サーバーのコンソールなどは使ったことがあるんですけど、gitという仕組みを初めて触りました。

fetch、checkout、pull、リポジトリなどなど、勉強しながらの日々。

ほかにも、

cronの実行?なにそれ?

とか

masterブランチ?tag?

とか

bundle install?

とかとか。

手探りでいろいろいじっていたら、たまに上のようなエラーの画面が表示されて、「十日町市のMastodon」が正常に動かなくなったこともありました。

そんなトラブルがあっても自己責任で自己解決なわけで、復旧のために素人ながらがんばりましたとも。

けっきょく原因がわかれば、あっさり解決するわけですが。
原因解明まで徹夜することもありました。

復旧したときは年甲斐もなくガッツポーズ!
思わず小躍りしてしまいました。


そんなこんなで経験値が上がったようで、いまでは安定して稼働しているようです。この2週間とても楽しかったですね。おもちゃをいじっているような感覚でした。


いまでは「十日町市のMastodon」の利用者は40名を超え、40以上の他のインスタンスとも連合するようになりました。アクセス数も(ちょっとずつですが)過去最高を記録し続けています。


こうしてやっていけているのも、ほかにも立ち上げているひとたちがインターネットに情報を共有してくれていて、それらを参考にできるからですね。

ひと昔前でいうところのmixiコミュニティのような。さらに昔の(インターネットが日本に普及しはじめた前後の)掲示板に似たような感覚です。

もっとさかのぼれば、いまから34年前、まわりに誰も使っていなかったパソコンをいじっていた、あのころのように。

その想いそのままにパソコン業界に就職し、一家に一台のインターネットブームが起きた時代を思い出しながら。

FacebookやTwitterの初期もそうであったように。

そして6年前に40歳で会社を辞め、フリーに転身したとき、「コワーキング」という新しい働き方で全国を旅するようになったころみたいに。


携帯電話もそうでしたけど、いずれは多くの人が使うことになるもの。そこにはいつも新しい可能性を感じました。

今回のMastodonにもそれがあります。「脱中央集権的」「分散型」という設計思想。いまの生き方に通ずるようで、Mastodonに惹かれた理由です。


いかに独占するかという占有率を意味するシェアではなく、分かち合うという意味のシェア。

みんなの特技や好きを持ち寄って支えあうということ。

集うひとどうしの、適度な距離感。

大規模ではなく小規模の集まり。

自発的なノリで展開していくおもしろさ。

といったものがMastodonに感じられます。


死ぬまで楽しく生きていけるよう、じぶんが立ち上げた、あるようでなかった新しい住まいの形「ギルドハウス十日町」。ソーシャルな隠居に入って2年。お店でも宿でもない、小さな限界集落の一軒家に、全国・海外から延べ5,400人が集まっています。


ギルドハウス十日町もMastodonも、ただの一過性のブームで片づけず、持続可能かつ未来志向で、無理なく楽しんでいきたい。

そんな理由があるんです。

よかったらサポートをお願いします。もしくはギルドハウス十日町へ遊びにいらしていただければうれしいです。