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韓国の男性アイドルデュオの遍歴

日本にも2人組のアイドルデュオは多数、存在する。現在の韓国アイドルたちは大人数のグループが多いため、あまり目立たない傾向にあるが韓国でもアイドルデュオは昔から存在します。今回は韓国の男性アイドルデュオをご紹介します。

★2人組で結成またはデビューしたグループの一覧
(メンバーの脱退・交代などで後から2人組体制になったグループは除く)

●DEUX

韓国を代表するヒップホップダンスデュオ DEUX

韓国のL.L.BROTHERS
1993年にデビューした高校時代の同級生だったキム・ソンジェとイ・ヒョンドからなるアイドルデュオ。ヒョン・ジニョンとワワのバックダンサーであるワワの2期生出身である。1980年代後半頃からアメリカで人気のあったニュージャックスイングを取り入れ、スタイリッシュなヒップホップ+ブラックミュージックで大衆化を導いた。キム・ソンジェは、1983年に東京都渋谷区に所在する上原小学校へ転校、1987年に東京韓国学校中等部(中学生)と子供時代に日本で生活していた経験があるため、日本語が堪能であった。

●The Blue 

キム・ミンジョンとソン・ジチャンで構成された2人組のデュオ

1992年にデビューした男性2人組の歌手。デビュー前にチョコレートのCFに出演しており、その後1集のタイトル曲「君だけを感じて」が音楽番組で1位を獲得。現在でもデビュー曲はカラオケの定番曲となっているという。2人はデビューした時点で既に人気があり、秀麗なルックスと歌唱力、そして様々な活動で大きな人気を享受した。

●TURBO

1990年代を代表する男性アイドルデュオ 

1995年にデビューしたキム・ジョンナムとキム・ジョングクからなる男性アイドルデュオ。レコード販売量は約630万枚を売り上げ、韓国の歴代歌手レコード販売量ランキングTOP 11位にランクインしている。「私の幼いころの夢」・「Love is... (3+3=0)」・「黒猫のネロ」・「Cyber Lover」・「Twist King」・恋人ができました」・「ジャズバー」・「Goodbye Yesterday」・「White Love(スキー場で)」などヒット曲・代表曲が多く、チュ・ヨンフンやユン・イルサンといった有名な作曲家が提供していたため、楽曲にかなり恵まれている。本来は、キム・ジョンナムキム・ジョングクに歌手グループ・インディゴのメンバーであるクァク・スンナムをボーカル担当として3人組でデビューする予定だったが、所属事務所のボイストレーナーが望んでいた高音の歌唱力を出すためのトレーニングが厳しくて、デビュー前に脱退した。そのボーカルの穴を埋めたのがキム・ジョングクで2人組体制になったという。

●IDOL

韓国初のティーンズアイドルデュオ

1996年、DSPメディアからデビューしたアイドルデュオ
SMエンターテインメントが10代のアイドルグループをヒットさせる前にDSPメディアが送り出していた2人組のデュオであり、グループの名前も「IDOL(アイドル)」である。当時の韓国では青少年や大衆に影響を及ぼす芸能活動や放送コードに検閲や規制が多かったが、その中で中学生という低年齢メンバーで構成された。デビュー後、その同年代感が若年層のファンを獲得。 同年9月にSMエンタテインメントから10代のグループH.O.Tがデビューしたことから、韓国のアイドルの低年齢化の先鞭をつけたと言われている。

●HAMO HAMO 

男性アイドルグループ・NRGの前身として活躍していたアイドルデュオ

1996年に活動したイ・ソンジンとチョン・ミョンフンから構成されるアイドルデュオである。タイトル曲「パピヨン」と後続曲「パンパン」で活躍し、パピヨンよりも¨팡팡(Pang Pang)¨の方が好評を得た。当時はDEUXやTURBOのような2人組のアイドルが人気を得ていたため、彼らも2人組でデビューした。男性アイドルグループ、NRGの前身として知られており、1集を発売した後、彼らの所属事務所だったミュージックファクトリーエンターテインメントが他の芸能会社であるSMエンターテインメントからデビューしていたH.O.Tの人気に触発されて「H.O.Tのライバル」としてメンバーを3人追加。同じ5人組体制に変更して、NRGとしてデビューさせた。

●Untitle 

1990年代後半に活躍した男性でデュオ

1996年にデビューした2人組の男性デュオ
メンバーは、全曲の作詞・作曲・編曲を引き受けたユ・ゴンヒョン、作詞とラップ、振り付けなどを担当したソ・ジョンファンの2人で構成されている。メンバーたちは同じ2人組であるDEUXのファンだったことから歌やラップの練習をし、DEUXのイ・ヒョンドが彼らの実力を認めて同じ事務所に所属したという。当時の男性アイドルグループの全盛期の中で登場し、表面的にはアイドルグループとして活動した。 1集のタ​​イトル曲「責任者」は軽快で明るいダンス曲で、同時代のH.O.Tに匹敵する人気を得た。1集から完成度の高いダンス曲が多く、ほとんどの曲にはラップが取り入れられていたので、表面的にはアイドルであるがその一方でアーティストのようなイメージも持っていた。

●Fly to the Sky

90年代後半にデビューした韓国の男性R&Bデュオ

1999年にSMエンターテインメントからデビューしたアイドルデュオ
メンバーは、ファニと韓国系アメリカ人のブライアンの2人。H.O.Tのレギュラー番組MBC「Log in H.O.T」で紹介され、デビューした。SM出身の実力派歌手の名前を挙げる際、最初に言及される歌手。デビュー当時は"アイドル"だったが、4作目のタイトル曲'MISSING YOU'を転機にファン層を広げ、ボーカルデュオとしての認知度を高めた。日本で例えればCHEMISTRYのようなバラードを得意とする男性デュオですね。

●UN

2000年代に活躍した男性アイドルデュオ

韓国のKinki Kids
2000年にデビューした2人組の男性アイドルデュオ。チェ・ジョンウォンはUNを結成する前に"BRONZ"という5人組の男性アイドルグループのメンバーとしてデビューしたが、ブレイクできなかった。その後、ソロアルバムを出すためのトレーニングを受けている中で作曲家の提案により、同じくソロでデビュー予定だったキム・ジョンフンとデュエットを結成することになったた。第1世代アイドル全盛時代にデビューしたが、同世代の他の歌手やアイドルと比較すると人気はやや劣るため、B級アイドル的なポジションに位置していた。しかし、記憶に残る楽曲をたくさん残したため、現在でも彼らの曲を懐かしむオールドファン層も多い。

●リャンヒョンリャンハ

双子の兄弟によって結成されたリャンヒョンリャンハ

韓国のKris Kross
2000年にJYPエンターテインメントからデビューした双子のアイドルデュオ
釜山の広域市で「リトルボーイ」というダンスチームで踊っていたところをパク・ジニョン(J.Y.Park)にスカウトされ結成。アメリカのラップデュオであるKris Krossをベンチマークした。デビュー当時、2人は小学5年生であり、ブレイクダンスなどを披露するパフォーマンスに加えて、「学校に行かなかった」や「ダンスがなんだ」などの楽曲で人気を博した。

●2Shai

2000年代に活躍した韓国の男性ボーカルデュオ

2003年にDSPメディアからデビューした男性デュオ
SMエンターテインメント所属の"Fly to the Sky"に対抗して結成された。一般的には知名度の低いグループであったが、1集のタイトル曲「Love Letter」が人気を得て、当時は1曲の活動期間の平均が3ヶ月ほどだったが、この楽曲では1年間の活動が続いた。以後、大きな人気は得られず、2006年に解散。

●J-WALK

SechsKiesのメンバーによって結成された男性デュオ

2002年にYGエンターテインメントからデビューした男性デュオ
アイドルグループ・SechsKiesの解散後、メンバーだったチャン・スウォンとキム・ジェドクの2人によって結成された。チャン・スウォンがメインボーカル、キム・ジェドクがラップとサブボーカルを担当する構成をデビュー以来ずっと維持している。デビュー当初は「素顔を明かさない(顔を出さない)歌手」というコンセプトでマーケティングをしたりもした。2人はSechsKies時代はほとんど親交がなかったが、ジェックスキス解散後、2人は同じ大学に通うことになり、そこから親しくなり、デュオを結成したという。

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