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日本のテレビ番組に影響を受けた韓国のバラエティ番組

1970年代~1990年代頃まで韓国アイドルが日本のアイドルを模倣する例があったように、韓国のテレビ番組の中には日本のバラエティや音楽番組に影響を受けたものも存在しました。今回はその一例をご紹介したいと思います。

■KBS全国のど自慢

NHKのど自慢 / KBS全国のど自慢

「KBS杯争奪全国のど自慢」の名で1972年から1977年まで放送され、その後継番組として1980年12月にスタートした公開視聴者参加型の長寿番組である。半期に一度にはKBSホールにてチャンピオン大会を行い、上半期チャンピオンと下半期チャンピオンが戦い、年間チャンピオンが決定される。日本の音楽番組「NHKのど自慢」を参考に作られたとされており、番組の内容も似ている。

■土曜日だよ!全員出発

8時だョ!全員集合 / 土曜日だよ!全員出発

韓国の放送局・TBC(現:JTBC)で1980年1月~8月まで放映した公開コメディ番組でタイトル通り、毎週土曜日の午後6時20分から午後7時10分まで放映された。出演者のコントや寸劇、歌手が出演する歌のコーナーなどザ・ドリフターズが出演していた日本のお笑い番組「8時!全員集合」をそのまま模倣した番組だった。

■歌謡トップ10

日本の音楽番組「ザ・ベストテン」 / 韓国の音楽番組「歌謡トップ10」

1981年~1998年まで放送されたランキング形式の音楽番組で現在、放送中の音楽番組「ミュージックバンク」の前身である。番組のロゴマークはアメリカの放送局"NBC"に酷似している。放映当時から日本の音楽番組「ザ・ベストテン」や「ザ・トップテン」に似ているという意見が韓国でも多く挙がっていた。

■ヤングパワー!!胸を開けて!

(上)「学校へ行こう」の未成年の主張 / 「嬉しい私たちの土曜日」のヤングパワー胸を開けて(下)

「嬉しい私たちの土曜日」は、SBSで1994年~2001年まで毎週土曜日の午後に放映されていたバラエティ番組。番組内で「ヤングパワー!!胸を開いて!」というコーナーが1998年から1999年に放送され、人気を博したが、このコーナーは日本のV6が出演するバラエティ番組「学校に行こう!」の"未成年の主張"をそのまま模倣したものだった。「未成年の主張」が「胸を開けろ」より1年先の97年に放送しているため、盗作と見るのが定説であるが、当時は韓国でも特に問題視されなかった。

■godの育児日記

(上)中居正広と香取慎吾が出演した「サタ☆スマ」 / godが出演する番組「godの育児日記」(下)

2000年1月から4月までMBCで放送されたバラエティ番組「日曜日日曜日夜に」内の1コーナーとして放送した。1999年に「godの赤ちゃんが来ました」というタイトルでパイロット放映された際に口コミによって好評だったため、コーナーが継続された。SMAPの中居正広と香取慎吾が出演していたフジテレビ「サタ☆スマ」内の"中居パパの赤ちゃん預かります"というコーナーを参考にしたもので、godのメンバーが赤ちゃんの世話をするという内容でこれをきっかけに「隣のお兄さん的な親しみやすいキャラクター」で幅広い年齢層からの支持を得て「国民グループ」と呼ばれるようになった。

自身の冠番組「Log in H.O.T」でコントを披露するH.O.T

初期の企画段階では「godの育児日記」のコーナーは、H.O.Tが出演する予定だった。しかし、当時のH.O.Tは既に大人気アイドルでスケジュール確保が難しく毎週バラエティをやる余裕がなかったため、辞退することになりその代役としてgodが引き受けたという。ちなみにH.O.Tは1999年に「Log in H.O.T」というレギュラー番組を作って、トークやコントなどを披露していた。

godの育児日記を受け継いだ「Click-BのHello baby」

ちなみにClick-Bも目標達成土曜日で「Click-BのHello Baby」という"godの育児日記"と同じコンセプトのコーナーを担当したことがあるが、godとは対照的にあまり人気を得られず、コーナーもすぐ終了した。

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