見出し画像

初めまして。

Noteの最初の投稿記事は自己紹介、というのがお約束になっているようですね。そんなことも知らずに記事を貼り付けてました。

遅ればせながら、「探偵討議部へようこそ」第一章の投稿が終わったところで、(数は少ないですが)いつも記事を読んでいただいている皆さまと、これから読んでいただけるであろう皆さまに、ささやかな自己紹介をしたいと思います。

子供の頃の憧れの職業は「探偵」でした。読んだ本の影響がかなり大きかったように思います。(ドイルの「シャーロック・ホームズの冒険」とか、リンドクレーンの「名探偵カッレくん」とか、乱歩の「少年探偵団シリーズ」とかですね。)

カッレくん

子供の僕は、名探偵に憧れるあまり(カッレくんみたいですね)、ある日ついに「少年探偵団」を結成してしまいました。

その名も「ホームズ探偵事務所」!
看板まで作って、家のまえの石垣に釘で打ち付けました。

無題45 (1)

もちろん、子供が作った看板丸わかりだったので、依頼人は来やしません。(しかし、看板を出してから数日は、「いつ出動依頼があるか」とドキドキでした。)

友達を誘い、探偵団の秘密基地を作り、「悪人が攻めてきた時の用心」、ということで、基地の入り口には鳴子を置いて、たくさんカンシャクダマを散りばめました。探偵には危険が付き物だからです。当時、「十徳ナイフ」という、ナイフの柄の部分に、栓抜きだの鋸だの、千枚通しだの、いろんなツールが入っているものが流行り、これこそ「探偵の道具」だと、肌身離さず持っていました。

しかし肝心の依頼人が現れないので、仕方なく毎日自転車で街をパトロールしてました。新しい家ができたりするのを見ると、悪人の秘密基地ではないかと入念に調べたり、メモをとったりしてました。(ますますカッレくんですね。)

無題46 (1)

そうして本当に街の平和を守っているつもりだったのです。(なんか今思うと「監視社会の申し子」みたいでなんか怖いですね。)

結局、探偵団が捜査した事件は一つだけ。

「池の鯉が最近よく死んでいますが何故でしょう?」
という父親の依頼でした。

「池に油が浮いていました」
とかいう訳のわからぬ報告書を出した記憶があります。

「探偵団」は全く子供の遊びでしたけど、そうした少年時代の「探偵」や「謎」に対する憧れを、僕は今でも心のどこかに持ち続けています。

僕には人が次々と死んだりする話は書けません。「少年探偵団」でも、「カッレくん」でも、人が死んだりはしないですから。僕が子供の頃に好きだった探偵譚では、謎は解決し、人々は安心し、日常生活へと戻っていくのです。そうした雰囲気を少しでも出せればいいと思っています。

幸いにして、僕は学生時代に先輩、友人、後輩に恵まれました。まるで物語の登場人物みたいな個性的な人達、どこかに子供心をもった人達、そして優しい人達。その人達に囲まれた学生時代は、どこか「少年探偵団」と似ていました。「マガーク探偵団」だって、「BD7」だって、身体能力担当、鼻の効くやつ、頭脳担当、パチンコの名人とか個性的なメンバーがたくさんいますからね。

その頃の思い出を元に、探偵小説風のお話を書いています。

ですから、僕の書いたものに出てくる人物たちも、「カッレくん」が大きくなったような人達だと思って、ゆるーく、暖かく見守っていただけたら幸いです。

長文失礼いたしました。読んでいただいてありがとうございます。

読んでいただけるだけで、丸儲けです。