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お酒を飲みながら健康的に!?飲酒の適量とベストな飲み方を大公開

こんにちは。「wellreco(ウェルレコ)」スタッフの管理栄養士 武井香織です。

「お酒は肝臓に負担をかける」「お酒は体に良くない」というようなお話はどこかで一度は聞いたことがあるかと思います。
たしかにこれまで長い間の常識として語られてきました。
しかし今ではその認識が変わってきています。

お酒が体に良くないのは「過度に飲酒した場合」で、多くの研究結果から「適度に飲むと体に良い」という常識に変わってきました。
「お酒」というだけで悪いものと考えるは過去のお話。
知識を持って正しく付き合えば、健康の一助になるんです。


お酒は体に悪い!は過去の常識

ある実験で、肝臓の疲労を示すALTを調べると、「毎日20~40gのアルコールを飲む」グループが「全く飲まない」グループより低かったという結果が出ました。

同様に、「空腹時血糖値」や「中性脂肪」に関しても、「毎日20~40gのアルコールを飲む」グループが「全く飲まない」グループより数値が良かったとの結果が得られました。

ただし、実験の結果から「これ以上飲むと数値が悪化する」というデータも出ていますので、大事なのは「適量を飲む」ということです。
この大事なポイントをしっかりと理解して、正しくお酒と付き合ってください。

※参考資料:土居忠ら「脂肪性肝疾患の頻度に及ぼすアルコール摂取の影響」(肝臓51巻9号、2010)

お酒の適量って?

厚生労働省もサイトで適度な飲酒について紹介しています。

厚生労働省では「『節度ある適度な飲酒』としては、1日平均純アルコールで約20g程度」とし、『多量飲酒』は「1日に平均純アルコールで約60g以上」と定めています。
では「純アルコールで20gってどのくらい?」ということで、以下にお酒に換算したときの量をご紹介します。

<純アルコール20gに相当するお酒の目安量>

・チューハイ 缶1本(350ml)
・日本酒 1合(180ml)
・ウィスキー ダブル1杯(60ml)
・ワイン 小グラス2杯(200ml)
・ビール 中瓶1本(500ml)
・焼酎 グラス1/2杯(100ml)

純アルコール20gに相当するお酒の目安量

ご自身の飲酒量を振り返っていただき、「飲みすぎているな」という場合は、調整してくださいね。

スマートな飲み方をたしなもう

健康的な飲酒のためには「飲み方」も大事なポイントです。
以下のような飲み方はしていませんか?

NGその①「空きっ腹に飲む」

夏の暑いときは乾いたノドに冷えたビールがすーっと通って、思わず「ぷふぁ~~!うまい!」と言いたくなりますが、胃への負担を考えると空きっ腹に飲むのはお勧めしません。
空腹時に飲む場合は、まずはアルコールのない飲料や胃に優しいものを食べて、胃壁を守る状態を作ってから飲みましょう。

NGその②「チェイサー(和らぎ水)を飲まずとにかくお酒!」

チェイサー(和らぎ水)も挟みながらお酒を飲むことで、アルコール度数を薄めて、胃への刺激や急激なアルコール上昇を防いでくれます。

NGその③「お酒だけ飲んで食事は後まわし」

お酒が好きな方は、まずお酒を飲んで後から食事、という食べ方に慣れている方もいらっしゃると思いますが、胃への負担や飲みすぎ予防のためには、
食事も楽しみながらゆっくり飲むとよいですね。

NGその④「毎日飲んでいる」

毎日飲むことも体や肝臓の負担となります。
週に2日程度「休肝日」を作って、肝臓を休ませてあげましょう。

これらのポイントを押さえて、スマートで楽しくお酒をたしなんでくださいね。

まとめ

最後に大事なのは、お酒の適量には「個人差がある」ということです。
ご紹介したように、厚生労働省からも適量の目安が発表されていますが、あくまでも一般的な目安で、個人個人の適量は違うということはお忘れなく。
また体調によっても適量は変わってきます。

ご自身の適量や体調を考えて飲むようにしてくださいね。

これからも健康的な生活習慣のサポートとなる情報を発信していきますね。
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