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【まとめ解説】健康経営のカギを握るWell-being

9月も終わりを迎え、「令和4年度健康経営度調査」もいよいよ大詰めとなりました。次年度からの健康経営®を考えつつ今年度の取組をふりかえる機会も増えていることでしょう。
本日は、健康経営の指標として重要なカギを握るWell-beingについて、これまでの記事をまとめてご紹介します。

WellGoでは、令和4年度健康経営度調査の重要ポイントを詳細に解説した動画配信や資料提供を行っております。ご活用ください。
<URL>https://docs.google.com/forms/d/1TWzleB_g2tyC03NNy17M8-jNTPCPEca2ImPh1x18m3E/edit

Well-beingは「健康」の中心にある概念

Well-being(ウェルビーイング)は、訳語が定まらないまま用いられているため、ごく最近作られた用語のようにみえるかもしれませんが、提唱されたのは今から75年も前のことです。第二次世界大戦の終戦から間もない1946年に設立された世界保健機関(WHO)の「世界保健機関憲章」で採択されました(1948年発効)。今まで改変されることなく掲げられています。

Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態であることをいう。(世界保健機関憲章)

人間の豊かさを、心身の健康と社会的なつながりの両面から捉えようとするWell-beingの考え方は、社会が成熟期に入るにつれ大きく注目されるようになりました。
2021年には「日本版Well-being Initiative」も発足し、経済成長を測定する代表的な指標(GDP)を補うものとして、人間的な豊かさの充実度を指標にした GDW(Gross Domestic Well-being;国民総充実)を提案しています。

以下の記事では、人間の豊かさの概念として知られる「マズローの基本的欲求」をヒントに、Well-being経営のあり方について考察しています。

スティーブ・ジョブズも体現したWell-being

WHO憲章の定義で注目したい点は、心身の状態や社会的つながりの欠乏を回復するという課題解決型の表現でなく、満たされた状態(Well-being)と、未来志向型の表現で健やかさを示したところです。

また、心身の機能的状態(機能価値)だけでなく、社会的つながりという関係性(存在価値)も重要視されており、健やかさの価値評価も大きく変わっているといえるでしょう。

以下の記事では、Well-beingを自然体で実現していたアップルの創業者スティーブ・ジョブズのエピソードを紹介しています。

Well-being経営をサスティナブルに展開するには

一人ひとりの中が健やかな心身と社会的つながりで満たされるWell-beingの実現は、健康経営が目指す姿と重なります。
では、具体的にどのような指標で考えていけばよいのでしょうか。

内閣府は、2019年から「満足度・生活の質に関する調査」という意識調査を行っており、経年で動向も分析しています。
この調査は、副題を「我が国のWell-beingの動向」といい、主観的な生活満足度の計測だけでなく、客観的指標と紐づける分野別の満足度として、13の「満足度・生活の質を示す指標群(Well-beingダッシュボード)」を取り入れています。

内閣府 満足度・生活の質に関する調査報告書2022 ~我が国のWell-beingの動向~(概要)より


以下の記事は、2021年度の調査結果について詳述し、これからのWell-being経営のヒントについて考察しています。
※2022年版については後日改めてご紹介する予定です。


また、以下の記事では、Well-beingを実現するための経営や対話のあり方を考えるヒントとして、経済産業省が2020年に提唱した「サステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)」を紹介し、概念的なブランディングからさらに踏み込んだ積極的な人的資本戦略を説いています。

ミレニアル/Z世代のWell-being経営

これからのWell-being経営のあり方を学ぶには、ミレニアル/Z世代の感覚や価値観がヒントになります。
以下の記事では、ミレニアル世代が立ち上げたベンチャービジネスを例に、健やかな心身と社会的つながりを体現したビジネス展開のあり方を考察しています。



【動画解説】
R4健康経営度調査 概要の動画配信中

R4年度健康経営度調査【確定版】について、変更点や重点ポイントなどを詳細に解説するウェビナーを配信しております(30分)。
全体的な解説はぜひ動画を御覧ください。また、調査票資料も無料でご提供いたします。
以下のリンクよりご視聴いただけます。
<URL>https://docs.google.com/forms/d/1TWzleB_g2tyC03NNy17M8-jNTPCPEca2ImPh1x18m3E/edit

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※ 健康経営®は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。


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