影の狩人、オオカミ

広き大地、アルセィーマの風
アムズマの森、ユーレイドレシアの闇
ユェントンの山々、エバーグリーンの緑
そこに棲む、影の狩人たち。

体長一メートルから二メートル
体重二十五から八十キロ
鋭い牙、強靭なスタミナ
嗅覚、視覚に優れた狩人。

四から十の群れを成し
縄張りは百から千平方キロ
食物の量により広がり、狭まり
原野と山林で獲物を追う。

シカを狙い、ウサギを襲い
しかし、町の家畜も彼らの餌
人の道を渡る者たちに
獲物の目を向け、忍び寄る。

鎧と武器、魔法と弓
それらで武装すれば、恐るるに足らず
だが、群れの攻撃は油断を許さず
熟練の冒険者も、その鋭い牙に怯える。

時に見せる、勇敢なる姿
縄張りを守り、大型獣と対峙する
クマの咆哮、シャープタイガーの爪
それにも屈せず、影の狩人は挑む。

暗闇に紛れ、静かに忍び寄り
その影が迫るとき、恐怖が広がる
鋭い牙と連携の力
夜の静寂を破り、獲物を貫く。

彼らの目には、何が映るか
生の証、闇の中の狩り
影の狩人、オオカミたちが
夜の闇に、今も蠢く。