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日刊アルカディア

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2024年4月の記事一覧

【書物】神はいない

【書物】神はいない

むかし、ある村に「神はいない」という言い伝えが伝わっていました。

この言い伝えは、村人たちの間で代々語り継がれ、彼らの生活や信念に深く根ざしていました。

その村は、昔から厳しい自然環境に囲まれており、豊かな作物を育てることが難しい場所でした。

さらには頻繁に自然災害に見舞われ、人々は常に生きるための厳しい闘いを強いられていました。

そんな中、村人たちは神を信じることをやめ、自らの手で生きる

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「重い荷物をマフラーにしたら、空中回転」

「重い荷物をマフラーにしたら、空中回転」

むかしむかし、ある小さな村に、荷物運びの仕事をしている青年がいました。
彼の名前はケンタロウで、いつも笑顔で明るい性格で村の人々から愛されていました。

ある日、ケンタロウは村の商人から、遠くの町へ大量の荷物を届ける仕事を依頼されました。
彼は嬉しくなりましたが、荷物はとても重く、運ぶのが大変でした。
それでも、ケンタロウは強い意志を持ち、荷物を背負って旅に出ることにしました。

旅の途中、ケンタ

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ドレインバット・ワイルド【量産コウモリ型怪人変異種】

ドレインバット・ワイルド【量産コウモリ型怪人変異種】

変異後の世界に生息するドレインバットの変異種。
通常種のドレインバットが、管理者がいなくなり野生化し、自然環境によって突然変異を遂げたもの。

【基本情報】

身長: 255cm

体重: 150kg

【能力】

吸血: 通常種同様に吸血能力を持ち、獲物から血液を吸い取ることができる。以前よりも危険なウイルスや病原菌を持っているほか、生息地によっては放射能汚染にさらされており、噛みつきの危険度が

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ドレインバット【量産コウモリ型怪人】

ドレインバット【量産コウモリ型怪人】

「ブヒッ💚とお仕置き★ミ チェリーピッグマン」に登場する怪人。
西木恋に乱暴しようとしたが反撃されて激怒した末野屋の社長、末吉が呼び出す。
末吉の命令で恋を落下死させようとしたが、水崎絵美が変身したミラクル☆サニーによって彼女は救われる。
そしてその後、ミラクル☆サニーとの戦闘を開始した。

【基本情報】

身長: 190cm

体重: 88kg

【能力】

吸血: ドレインバットは吸血能力を

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【伝え話】人を喰らう人形

【伝え話】人を喰らう人形

桜京の飢鬼山には 人を喰らう鬼が棲む

夜の闇に 近づくな その身を食われるぞ

結界にて遮られ 鬼どもは里へは降りて来ぬ

だが油断するべからず 鬼は人形に姿変え

屋敷の中へ 幼子の腕の中へ

見知らぬ人形あらば

杭で胸を打ち 焼き尽くせ 

今宵も一人 また一人 鬼の獲物

人形の姿で 肉喰らい 魂奪う

夜明けまで 身を隠せ

決して人形と目を合わせるな

夜の闇に響く 哀れな犠牲者たち

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勇気があれば……

勇気があれば……

美しい夏の日、初老の男性オジアスは、娘と彼女の娘である孫娘を連れてサバンナ観光ツアーに出かけました。
オジアスは地元では知らない者がいないほどに好かれ、信頼されていました。

しかし、彼の幸せな日常は一変します。

ガイドの素人案内のせいで、ライオンの群れに遭遇してしまったのです。

ガイドは一目散に逃げ出し、娘と孫娘の2人はライオンの群れに包囲されました。

オジアスは勇気を振り絞って助けに入ろ

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【書物】臭い王様

【書物】臭い王様

むかしむかし、ある王国に「臭い王様」と呼ばれる王様がいました。
彼はとても臭かったのですが、それを自覚している様子はなく、日々の生活を楽しんでいました。

王様の臭いは王国中に知れ渡っており、王国の人々は彼から一定の距離を保って暮らしていました。
しかし、臭い王様は自身の臭いを気にせず、いつも笑顔で王国を歩き回り、民衆との交流を楽しんでいました。

ある日、王国に美しい花の香りが漂い始めました。

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どうしても欲しくて

どうしても欲しくて

何気ないしぐさ、何気ない笑顔が好きで
でもその笑顔は僕に向けられたものじゃない

君はあいつを愛してる
君はあいつと結婚した

でも諦められない
どうしても君が欲しい

どうしてもあいつから君を奪いたい
だから君を連れていくよ

ここには誰も来ない、僕と君の2人きり
君はもう僕のものだ

あいつのことなんか忘れさせてあげるよ
たくさんたくさん愛してあげるよ

君のことがどうしても欲しくて
暗い闇の

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お金はオッカネー

お金はオッカネー

あるところに、金次(かねつぐ)という若者が住んでいました。

金次は幼い頃から家族の貧困と苦難を味わい、お金の大切さを身を持って知ることとなりました。

彼の父親は多額の借金を背負い、それが原因で自ら命を絶ちました。母親はその悲劇に耐え切れず、精神を病み、精神病院に入院せざるを得なくなりました。
金次の姉も、稼ぎのいい風俗業に身を投じるほどの苦境に立たされました。
やがて姉も病に倒れ、金次は彼女の

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【書物】蟹の襲撃

【書物】蟹の襲撃

昔々、ある美しい湖のほとりに小さな村がありました。
その村では、毎年春になると美味しい魚が湖から獲れ、村人たちは幸せに暮らしていました。

ある年の春、村に大きな蟹の群れが現れました。
蟹たちは湖の水を汚し、魚を食べてしまい、村人たちは困り果てました。
蟹たちはとても強く、村人たちは手も足も出ないでいました。

そこで、村の一人の若者が立ち上がりました。彼の名はカイでした。
カイは勇敢で知恵もあり

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【書物】時空を司る者

【書物】時空を司る者

昔々、遥か彼方の宇宙に、勇敢だが獰猛で野蛮な獣たちが住んでいました。

彼らは知性を得て、他の種族に近しい存在になりましたが、それでもなお、溢れ出る闘争本能を抑えることができず、星々に戦争を仕掛けていたのでした。

ある日、その星に生まれた一人の青年が、生まれながらにして究極の生物と呼ばれた怪物と出会いました。
その怪物は雌であり、彼女の力強い姿に彼の心は打たれました。二人はお互いに惹かれ合い、や

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パスタおいちい~♪

パスタおいちい~♪

日刊アルカディア 4/16号どうも、週刊アルカディアの広報担当、こしちゃんでーす!

今日はね、なんというかめちゃくちゃ暑い1日でした。
みなさんもそうだったのでは?
朝から気温が上がって、昼くらいには外に出るとまるでオーブンの中にいるみたいな感じで、汗がダラダラ流れちゃってさ。
でもさ、それでも外の空気を吸うと、なんだかリフレッシュされるんだよね。

今日はね、お昼ごはんはお母さんが作ってくれた

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かめくんへ2

かめくんへ2

やっぱり来ちゃったね

こんなに天気なんだからお外に行ったらいいのに

洗面所にいるのがいけないんだよ?

キッチンにいるのがいけないんだよ?

もう寒い冬は終わったんだよ?

そろそろお外に出ないとね

助けてあげられたらいいんだけど

あなたの音もニオイも全て怖いから

かけちゃうね

かめくんの嫌いなスプレー

他の人はどうか知らないけど

あたしは優しくないから

かめくんが必死に暴れても

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日刊アルカディア レンギョウ

日刊アルカディア レンギョウ

春の訪れを告げる使者、レンギョウが
黄色の帷子を纏い、冷たい風に揺れる。

小枝に沿って咲き誇る花々は、
まるで太陽の欠片を地上にまいたよう。

ひっそりとした林の隅で、
彼らは静かに冬の終わりを見守る。

レンギョウの花、黄金色に輝くその姿は、
暖かな春の光を地に呼び寄せる。

野にも山にも、その明るい色が溢れ、
人々の心にも、ほんの少しの希望を灯す。

冬が持つ厳しさを包み隠して、
レンギョウ

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