週刊千字

だいたい週1回だいたい千字ぐらい、あまり役に立たない話を書いていきます。

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最近の記事

私の転職体験記

少し古い話になるが、自分は転職を経験している。転職は学歴、スキル、業界、経験年数等によって千差万別だし、個社や部署によっても全然違うと思うので誰の参考にもならないとは思うが、自己満足のため記憶を呼び起こしてみよう。 まず、自分はある程度勤めて、中堅といえるような立場になってから転職活動を始めた。転職理由はシンプルに給料。会社全体の「平均年収」はそこそこだったのだが、例えば平均年収700万円の会社において、新卒から定年まで40年間ずっと700万円をもらえるわけではない、という

    • 私の『電車の中で座るための戦略とアクションプラン』

      みずほリサーチ&テクノロジーズという会社が、「電車の中で座るための戦略とアクションプラン」というドキュメントを公開している。親しみやすい題材を使って自分たちの成果物のサンプルを紹介している。好例だと思う。これに便乗して、電車の中で座るために自分が日ごろ心がけていることを書き出してみる。 ①待ち列これはマナー的には紙一重だが、ホームの中に広いところと狭いところがある。広いところにはたくさん人が並ぶが、狭いところには並ばない、というか並べない。多くの場合、そういうところには「こ

      • 横浜市は特別自治市をめざすどころではないという考察

        横浜市が特別自治市とかいうのを目指そうとしている話は聞いたことがある。いってみれば県から独立して、県と同等の権限を持とうというようなことだ。 自分は横浜市にそれほど思い入れはないのだが、横浜市に住む知人によれば、横浜は行政サービスがあまりよくないらしい。なによりスピードが遅いと。具体例を挙げろと言われても知らないのだが、そりゃああれだけの人口と市域を抱えて、行政区も18もあれば、意思決定は大変だろう。それは想像がつく。人口のわりに法人は少なそうだし、東京のように財政で強引に

        • UiPathのいいところとPowerAutomateへの不満を書き連ねる

          RPAというものがある。要はパソコン操作の自動化をしてくれるソフトのことであり、前の職場では「UiPath」というのを使っていた。誰でもかんたんに自動化ができる、という触れ込みであったが、プログラミング言語的な知識も必要だったりで、とても一朝一夕に身に着けられるものではなかった。それでも苦労しながらどうにかこうにか使っていた。サポートはあってないようなものだし、日本語表現はこなれていないし、なんでこんな使いにくいソフトがこんなにシェア持ってるのかなと思っていた。値段も高いし。

        私の転職体験記

          ナインティナインのオールナイトニッポンの「今日すごいですね」を振り返る

          今回取り上げるのは、マスメディアの中でも少し検索性に劣ってしまうラジオ番組ではあるが、なんせ天下のオールナイトニッポンである。しかもナインティナインのオールナイトニッポンである。ハガキ職人のデータベース的なものも見かけたことがあるし、誰かが調べているだろうとは思うのだが、意外にも自分は出会ったことがない。それが、「今日すごいですね」の記録である。 まず、「今日すごいですね」とは何かから。このページにたどりついてしまう人はおそらくリスナーだろうから説明不要だとは思うが、1回の

          ナインティナインのオールナイトニッポンの「今日すごいですね」を振り返る

          この商品の売上の一部は花粉症対策に使われます

          いわれてみれば、毎年春先に風邪をひいて鼻水が出るような気はしていたのだ。ポケットティッシュの消費が早くなる。そこから毎年なんとなく意識してみたら、3年連続ぐらいで春先に鼻風邪をひいた。これはもしかするかもと思い耳鼻科でアレルギー検査をすると、見事に花粉症であった。そういえばこの時期は鼻水だけでなくくしゃみも出るんだよな。 一度認めてしまうとそこからの進行は速い。あっという間に職場に箱ティッシュを持ち込むようになり、マスクも備蓄しておくようになった(コロナ初期のマスク不足時は

          この商品の売上の一部は花粉症対策に使われます

          ペットを飼う覚悟があるならば

          ペット用の防災リュック、なんてものがあるのだな。 自分の子供みたいなもの、と考えれば、そりゃあ子供のために備えておきたいと考えるのは当然ではある。避難所には、離乳食の備蓄はあってもドッグフードはないだろうし。 ペットを飼うには、覚悟と余裕が必要だ。 お金はかかるしお世話も必要。旅行に制限は出るわ、病気になれば病院に連れて行かなければならないし、介護も必要。それでいて言葉を理解したり、親を超えていく成長の楽しみはない。無邪気ゆえの癒しはあるが、背負うものが多いのはたしかだ。

          ペットを飼う覚悟があるならば

          勝って、失い、選ぶ。(映画『落下の解剖学』)

          「落下の解剖学」という映画をみてきた。前回に引き続き、またもや例のJ-WAVE RADIO DONUTつながり。今回も、特に遠慮せず作品の内容に触れるので、未鑑賞の方はご注意を。 まず総論として、自分は子供が悲しい思いをする物語をみていられないということがよくわかった(たとえフィクションであっても)。その意味で、きわめて嫌な気持ちになる映画であった。おもしろいとか、胸がスカッとする物語ではない。 印象に残った言葉は「裁判に勝ったけど何も得るものはなかった」というセリフであ

          勝って、失い、選ぶ。(映画『落下の解剖学』)

          盲目の目撃者が見た「見て見ぬふり」(映画『梟ーフクロウー』)

          『梟ーフクロウー』という韓国映画をみてきた。J-WAVEのRADIO DONUTSという番組で紹介されていたものだ。金曜日の20時台の回、みんなどこで情報を仕入れてくるのかわからないが、一定数の客が入っており驚いた。 結論からいうと、めちゃくちゃよかった。2024年1本目の映画だが、暫定ではなく堂々の今年No.1だ。以下、感想を書いていこうと思うが、内容にも少し触れるので、これからみようと思っている人はご注意を。 おもしろかった点はシンプルで、緊迫したスリリングな展開が続

          盲目の目撃者が見た「見て見ぬふり」(映画『梟ーフクロウー』)

          知らせておきたい令和マナー

          カップルで電車に乗っていて、席があいた瞬間に男の方が我先にと座る場面を見た。それも一度ではなく3回くらいは見ている。すべて違う路線で、もちろん別々のカップルである。男は座って彼女を見上げて話を続け、彼女も気分を害したような風を見せずに、むしろ当たり前の流れであるかのようにそれに応じる。 正直、自分にとってはありえない光景だ。男というのは、少しでも女の子に気に入られようとする生き物であろう。 数少ない可能性を考えるならば、「男は夜勤明け」「男は遠距離から来た、もしくは帰り道

          知らせておきたい令和マナー

          覚えていないけど覚えていること

          高校生のころ、早稲田大学のスポーツ科学部の先生が高校に来て授業をしてくれたことがあった。進学実績もないし部活にも力を入れていないような学校になぜ来ようと思ったのかは全然わからないのだが、印象的な経験だった。何をしてくれたかはかなりうろ覚えだが、スポーツを学問の観点で解説してくれる内容だったと思う。高校までの授業しか知らない当時の自分にはそうした学問的なものの考え方が新鮮でおもしろかった。 授業内容で覚えているのは「スポーツの定義」について。自分たちで定義らしきものを考えるの

          覚えていないけど覚えていること

          フリスクじゃない方のタブレット

          2009年ごろだったと思うが、10インチ程度の中小型タッチ液晶を使った商品を企画せよとのお達しが出た。iPadがまだ世の中に出る前であり、「タブレット」といえばフリスクを指していた時代のことである。新しい工場が稼働し、そこで生産される液晶パネルを拡販するための用途を考えろということであった。ニーズが先ではなくあくまでも工場の都合が先である。 その際は、主に液晶テレビの周辺機器という位置付けで、ポータブルテレビ、ポータブルBDプレーヤー、カーナビなどといったアイデアが出ていた

          フリスクじゃない方のタブレット

          おみくじ

          1月上旬、子供二人をつれてコンビニに行ったときのこと。 レジ横にいた子供のテンションが妙にあがっている。ポケモンカードでも入荷したかと思い子供の視線の先を見ると、筒状に丸められた紙が20本ほど置いてあり、「おみくじ」と書いてある。もちろんそんなムダ遣いはダメだと一蹴しようと思ったのだが、よく見ると「無料」とも書いてあったので、親の懐の広いところを見せるべく許可を出した。あれもダメこれもダメばかりでは子供たちもフラストレーションがたまるのは自分もよく知っている。 「おみくじ