水曜日

マゾ向けの小説を書いています。 ci-enもあるよ:https://ci-en.dls…

水曜日

マゾ向けの小説を書いています。 ci-enもあるよ:https://ci-en.dlsite.com/creator/9827

マガジン

  • 赤い魔女の日記-番外編

  • 赤い魔女の日記-本編

    小説本編です。

  • オフえっちレポ

最近の記事

日記 - 四月

有料
100
    • 水曜日式オフえっちレポの書き方

       こんばんは、水曜日です。このような場所に上げるつもりはありませんでしたが、wordの文書をスマホで見るというのはかなりの労力を要する行為であるため、この場をお借りします。これなら読み返すのも苦ではないと思うので。  本noteは全く学術的要素を含みません。全てわたしの偏見であり、あくまでわたしがレポを書く際に気を付けていること、また以下の要素を取り入れればレポが少し書きやすく、読んでいて多少面白く感じてもらえるかもしれないと思ったことのみを記載しています。Fラン私文中国語学

      • 逢瀬

        「貸出期限は来週の水曜日までです」  藍色に赤いラインが入ったジャージを着ているということは一年生なんだろう。肌が白く小さな手がボールペンで刻んでいく文字は、『刻む』と形容するのがこれほどしっくり来たことはないと言えるほど筆圧が高い。一定の秩序とバランスを保ちながら僕が上限いっぱいまで借りた本の名前を書く彼女の胸元には、赤羽という名字が刻まれている。  下を向いて本の名前を書き、下を向いたまま貸出期限を呟くように、しかしはっきり聞こえる声で告げる。図書局のローテーションを確認

        • 日記 - 三月

          有料
          100

        日記 - 四月

        マガジン

        • 赤い魔女の日記-番外編
          4本
        • 赤い魔女の日記-本編
          20本
        • オフえっちレポ
          5本

        記事

          日記 - 二月

          有料
          100

          日記 - 二月

          木曜午後二時半

           壁と床が白い講義室だったから、全身が真っ黒の赤羽先輩はひときわ目立った。人の少ない講義室で先輩は前の方に座っていて、ぼくなら普段はあんまり座らないところだけれど、何となく先輩の隣に座りたかったから近付いてみた。  先輩はイヤホンで音楽を聴いているみたいだった。話しかける勇気もないからただ黙って座るだけだ。先輩は向こうの端に座って真ん中の座席に荷物を置いているので、ぼくは床に荷物を下ろして反対側の端に座る。三人がけの席に二人きり。でもきっと問題ないくらい学生の人数は少ないと思

          有料
          200〜
          割引あり

          木曜午後二時半

          水曜日 - 4

           眠っている間に雨が降っていたようで、温まったアスファルトから少し生臭い雨の匂いがむっと立ち昇ってきた。十条の駅前は特別空気が綺麗というわけではないけれど、やっぱり朝起きると一番に窓を開けたくなる。  少し向こうの十条銀座で買い物をする人々の話し声、散歩中の犬の鳴き声、肉屋のコロッケやカフェのコーヒーの匂い。わたしより早く起きてシャワーを浴びた町が、日光を乱反射してきらきら光っている。ぼうっと眺めていると急に夢の中で見たような気がする懐かしいあの顔を、熱くて大きな手のひらを

          有料
          200〜
          割引あり

          水曜日 - 4

          日記 - 一月

          有料
          100

          日記 - 一月

          火曜午後一時

           喋る前にお菓子を飲み込み、懐紙ごと机の上に置く。赤羽先輩は食事やお茶の最中に話そうとするときはいつでも手を止める、そういうところもたまらなく好きだ。会話を大事にするあまり他のことを疎かにする。それが意図的かどうかはわからない、きっと無意識なのだろうけれど、一旦話に集中しようとするのが愛おしい。  そうして話し始めると手も一緒に動くのも好きだ。別に会話の説明のために手を動かすわけじゃなく、楽器から音を出すために指を動かすのと同じ、言葉を発するための自然な手の動き。  思い出せ

          火曜午後一時

          金曜午後四時 前夜祭

           がちゃ、と誰もいないはずの部室のドアを開けると、赤羽さんがどこから見つけてきたのか薄手のタオルケットに包まって目を閉じていた。夕方の太陽はオレンジに近い黄色で、赤羽さんの腰の辺りを暖かく照らす。 「赤羽さん」  声をかけても起きる気配がない。靴を脱いで赤羽さんの近くに座り、でも勝手に触れるわけにはいかないから、赤羽さん、と再度呼びかけると、ただでさえ眠そうな彼女の目が普段よりも眠そうに薄く開き、二度、三度と瞬きをする。それから視線を上の方、僕の顔に向けてずっと移動させた。

          金曜午後四時 前夜祭

          オフえっちレポ 野良猫編 - 番外編

          ※このnoteは水曜日自身が行ったえすえむのレポです ※小説ではないです

          有料
          200〜
          割引あり

          オフえっちレポ 野良猫編 - 番外編

          オフえっちレポ 野良猫編

          ※このnoteは水曜日自身が行ったえすえむのレポです ※小説ではないです  えすえむを始めてから今までの五年間、消したものも含めて沢山のレポートを書いてきた。データごと消しわたしの脳内にのみ微かに残り続けるオフえっちの思い出もたくさんある。全てに共通するのは、レポを書く度にまるでラブレターを書いているようで嬉しくなるということだ。誰かに愛を伝えられるのは嬉しい、愛を伝えてもいい、という許しがそこに発生するのが何よりも嬉しい。  もちろんえすえむは愛だ。愛しいものに唇で触れ、

          有料
          200〜
          割引あり

          オフえっちレポ 野良猫編

          木曜午後四時

           動悸。息切れ。青い空気の早朝には似つかわしくない灼熱地獄の悪夢から目を覚ますと、隣で寝ている月子が頭を撫でてくれた。起きてるの、と聞いても返事がない、無意識でこんなことをしてくれるなんて。  寝ている月子に抱き着くともう一度頭を撫でてくれた。嬉しい。悪夢から起きて甘えられる人がいるってこんなに嬉しい、悪夢なんてなかったことにしてくれるくらい甘やかしてくれる人がいるって嬉しい。月子の胸は脂肪が厚いから心臓の音は聞こえないけれど、呼吸の度に上下するから確かに生きていると思えて安

          有料
          200〜
          割引あり

          木曜午後四時

          催眠媚薬風呂(2)

          「ああ、暑いのに来てくれてありがとうございます、先輩」  抱き締めたくて仕方がないのを一生懸命抑えていると先輩が両手を広げてくれたので、気兼ねなく抱きついて存在しない尻尾をたくさん振った。先輩からはいつものいい匂いがして、背中には普段より少し大きめのリュックが背負われていた。  先輩、赤羽先輩。僕の大好きで大切な先輩。僕のご主人様。好きです、大好き。いつの間にか口から溢れ出てしまっていた心の声を聞いても先輩は軽く笑って優しく僕の肩を叩いただけだった。 「先輩、今日はどこに行き

          催眠媚薬風呂(2)

          催眠媚薬風呂

           宮野先輩は妙にそわそわした様子で北口に立っていたけれど、改札を通ろうとしたわたしの姿に気付いた途端に嬉しそうな顔をした。飼いマゾでもないくせにわたしの顔を見ただけで嬉しそうな顔をするんだ、ふーん可愛いじゃん、と思いながら近付く。  漫画の売り上げが入ったからお礼がしたいと宮野先輩が言い出したのはつい先週のことだった。先輩の想像以上に百合えすえむ漫画が売れたらしく、新しい話も書きたいと言い出したので、名目上は次作のための資料集めだ。  あくまで表向きは。そもそもお礼と資料集め

          催眠媚薬風呂

          オフえっちレポ ケーキ編

          ※このnoteは水曜日自身が行ったえすえむのレポです ※小説ではないです

          有料
          200〜
          割引あり

          オフえっちレポ ケーキ編