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Golangで作られたアプリ/Webサービス事例10選

今回はGo言語を用いて開発が行われたアプリ/Webサービスの事例を紹介していきます。


Go言語でアプリ開発をするメリット

Go言語を用いてアプリ開発を行うメリットとして以下のような点が挙げられます。

高性能

Go言語は静的型付け言語であり、C言語に匹敵する高速な実行速度を持っており、さらにゴルーチンを使うことで並行処理を容易かつ効率的に行うことができます。

簡潔性と可読性

構文はシンプルで学習が容易ということもあります。
これによってコードの可読性と保守性が高まります。Go言語は不要な機能を省いた設計哲学を持ち、開発者がクリーンで簡潔なコードを書くことを奨励しています。

強力な標準ライブラリ

Go言語はネットワーキング、暗号化、文字列処理など多岐にわたる強力な標準ライブラリを備えています。さらに標準ライブラリとツール類は、コードのフォーマットを一貫させ、開発者間のコード共有を容易にすることができます。

クロスプラットフォームのサポート

Go言語で書かれたコードは、さまざまなオペレーティングシステムやプラットフォームで容易にコンパイルできます。

他にもGo言語が優れている点はありますが、基本的には上記4点がアプリ開発時に採用される大きな要因となっています。


Golangで作られたアプリ事例10選

Docker

Dockerはアプリケーションをコンテナ化することで、環境に依存せず一貫した方法でソフトウェアをデプロイし実行できるプラットフォームです。

各アプリケーションは依存関係やライブラリを含むコンテナ内で動作し、他のコンテナやホストシステムとは隔離されています。これによってアプリケーションはどの環境でも同じように動作し、開発から本番環境までの移行がスムーズになります。

Dockerは、軽量でありながら強力な隔離、独立性、セキュリティを提供し、ソフトウェア開発と配布のプロセスを合理化します。


Kubernetes

Kubernetesはコンテナ化されたアプリケーションのデプロイメント、スケーリング、運用を自動化するためのオープンソースのシステムです。

複数のホストにまたがるコンテナの管理を効率化し、リソースの使用を最適化します。

Kubernetesは高可用性、スケーラビリティ、ロードバランシングを提供し、コンテナの状態を所望の状態に保つための自己修復機能を持っています。
これにより複雑なクラウドネイティブアプリケーションの管理が容易になり、企業や開発者がより迅速かつ効率的にアプリケーションを運用できるようになります。


Prometheus

Prometheusはオープンソースの監視およびアラートツールで、主にITインフラとアプリケーションの監視に使用されます。

多様なシステムのメトリクスをリアルタイムで収集し、時系列データベースに格納します。複雑なクエリ言語をサポートしており、収集したデータから詳細なインサイトを抽出することが可能です。

監視対象のシステムの状態に基づいてアラートを発信し、異常が発生した際に迅速な対応を促します。マイクロサービスアーキテクチャやダイナミックな環境で特に効果的です。


Terraform

Terraformはインフラストラクチャの設定と管理をコード化するためのオープンソースツールです。

サーバー、ストレージ、ネットワーキングなどのインフラリソースを効率的にプロビジョニング、更新、バージョン管理することができます。

Terraformは「インフラストラクチャ・アズ・コード」のアプローチを採用し、さまざまなクラウドプロバイダーやサービスに対応しています。コードを介してインフラを定義することで、再現性、透明性、テストの容易さを提供し、開発と運用のプロセスを合理化します。


Grafana

Grafanaはデータの可視化と監視に特化したオープンソースのプラットフォームです。

多様なデータソースからデータを取り込み、リッチなグラフィックとダッシュボードを通じてインサイトを提供します。ユーザーはパフォーマンス指標、ログデータ、時系列データなどを直感的に理解できます。

Grafanaは拡張性が高く、PrometheusやInfluxDBといった多くの監視ツールやデータベースと統合可能です。ユーザーはカスタマイズ可能なダッシュボードを作成し、データを効果的に分析、共有できます。


InfluxDB

InfluxDBは時系列データのためのオープンソースデータベースです。

リアルタイムの監視、アプリケーションメトリクス、IoTデータ、株価データなど、時間と共に変化するデータの高速な書き込み、クエリ、保存に特化しています。

InfluxDBはスケーラビリティに優れ、大量の時系列データを効率的に処理できるため、パフォーマンスモニタリングやリアルタイム分析の分野で広く利用されています。専用のクエリ言語を備え、データの取得と分析を柔軟に行うことができます。


Hugo

Hugoは高速で使いやすい静的サイトジェネレータです。

MarkdownやHTMLなどのシンプルなテキストフォーマットから、ブログ、ドキュメンテーション、ポートフォリオウェブサイトなどを生成します。

Hugoの特徴は、ビルド速度の速さと設定の柔軟性にあり、テーマの豊富な選択肢やカスタマイズが可能です。サーバー不要で運用でき、GitHub PagesやNetlifyなどのサービスを利用して容易にデプロイできます。コンテンツ管理のシンプルさと、高速なサイト生成が魅力的です。


CockroachDB

CockroachDBは高可用性と強力なスケールアウト機能を備えた分散SQLデータベースです。

Google Spannerに触発されトランザクションのコンシステンシーと分散処理の能力に重点を置いて設計されています。耐障害性に優れ、データは複数のノードに自動的にレプリケートされるため、障害が発生してもデータの安全性と可用性が維持されます。

CockroachDBは、地理的に分散された環境での使用に適しており、グローバルなアプリケーションに対応するスケーラビリティとパフォーマンスを提供します。


Ethereum

Ethereumは、ブロックチェーン技術を基盤とする分散型プラットフォームで、スマートコントラクトの実行を可能にします。

Ethereumはビットコインと同じく仮想通貨を有しており、その通貨はイーサ(Ether)と呼ばれます。イーサはプラットフォーム上でのトランザクションやサービスの利用に使用されます。

Ethereumの最も顕著な特徴は、分散型アプリケーション(DApps)の開発を可能にする点で、金融サービス、ゲーム、ソーシャルメディアなど幅広い用途に応用されています。


GoCD

GoCDはCIとCDのためのオープンソースツールです。

開発プロセスを通じてコード変更を自動的にビルド、テスト、デプロイすることで、ソフトウェアのリリースと配布を迅速化します。

GoCDは複雑なワークフローやデプロイメントパイプラインを視覚的に管理でき、各ステージでの進捗や成果物のトラッキングが可能です。また、バージョン管理システムと連携し、自動的なフィードバックループを提供することで、品質保持と迅速なフィードバックの取り込みを支援します。


golangをもっと詳しくなりたい方に

初めてのGo言語

Go言語の入門から応用まではこの一冊で網羅されています。説明も順序立てて説明されており完成度の高い参考書となっています。


詳解Go言語Webアプリケーション開発

こちらはGo言語の基礎知識を得たあとに読むことをすすめる本となっています。ハンズオン形式で手を動かしながら実装をしていくことができるため、実際の開発を意識しながらGo言語を学ぶことができます。

以下の記事では他にも筆者が実際に読んでおすすめしたい本をまとめています。


【Go入門】Golang基礎入門 + 各種ライブラリ + 簡単なTodoWebアプリケーション開発(Go言語)

まだGo言語の勉強を始めていない方、全くの初心者の方にはこちらのUdemy教材が最もおすすめです。

この教材ではgolangの基礎について網羅的に学ぶことができます。ただ見て学ぶだけでなく、講座の中でアプリ作成まで行うことで学んだことの理解をさらに深めることができます。


現役シリコンバレーエンジニアが教えるGo入門 + 応用でビットコインのシストレFintechアプリの開発

個人的に最も勉強になったのは「現役シリコンバレーエンジニアが教えるGo入門 + 応用でビットコインのシストレFintechアプリの開発」という教材です。
本格的なレクチャーに入る前に、なぜGoなのか、なぜFintechなのかについて説明されていることで、Goの概念や意味について大枠から理解することができます。

以下の記事では筆者が実際に受講したおすすめUdemy教材をまとめています。

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