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SQL SELECTの結果を結合するUNION ALLの使い方と注意点

SQLでのUNION ALL演算子は、二つ以上のSELECT文の結果を単一の結果セットに結合するために使用されます。

UNION ALLはUNIONと似ていますが、UNION ALLは重複した行を除外せず、すべての行を結果に含めるため、データの統合が必要な場合に有用です。

UNION ALLの使い方

SELECT name, age
FROM employees
UNION ALL
SELECT name, age
FROM old_employees;

上記SQLではemployeesとold_employeesから選択された列を結合しています。
結合される各SELECT文が同じ数の列を選択し、対応する列が同じデータタイプを持っている必要があります。

上記SQLでは現在の従業員と以前の従業員の名前と年齢を含む一つのリストを作成します。


注意点

列の一致

UNION ALLを使用する際は、結合されるすべてのSELECT文が同数の列を持ち、それぞれの列のデータ型が一致している必要があります。
列の数や型が一致しない場合、SQLはエラーを返します。


パフォーマンス

大量のデータを扱う場合、UNION ALL演算子はパフォーマンスに影響を与える可能性があります。
大きなテーブルを結合する場合はクエリの最適化が重要となります。


重複データ

UNION ALLは重複を除去しません。
同じデータが複数のソースに存在する場合、それらは結果セットに複数回表示されます。
重複を排除したい場合は、UNIONを使用する必要があります。


ソートとオーダリング

UNION ALLを使用する場合、結果セットの順序は保証されません。
特定の順序で結果を取得したい場合は、最終的なクエリにORDER BY句を追加する必要があります。


NULLの扱い

UNION ALLの際、NULL値は他のNULL値と同じものとして扱われます。つまり、NULL値を含む行は、他のNULL値を含む行とは別のものとして考えられます。


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