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#54 ”事実”と”解釈”は分ける

会社員時代に上司から口うるさく言われて良かったなシリーズ、2回目。

先日「言葉の定義」について書きましたが、今回は”事実”と”解釈”をごちゃ混ぜにしない、ということについて書いてみたいと思います。


会社員時代、提案書を作成するときやお客さんとの商談の場において、書いていること・話していることは、”事実”なのか”解釈”なのかを常々、意識するようによく言われました。

”事実”を基に、どう”解釈”したか、そしてどのような”判断”をしたのか。

よく使われる事例をご紹介すると

・空が曇っている → 事実

・雨が降るかもしれない → 解釈

・傘を持って出よう → 判断

という感じです。(もちろん、解釈はこれ1つではなくいろいろ考えられますよ、念のため)

事例で書くと、「なんだ、そんなの当たり前に分かりそうじゃん」と、つい思ってしまうのですが、実際に仕事をしているときは、かなり明確に意識していないと全部がごちゃ混ぜになることが結構ありました。

頭で思うほど、明確に使い分けるのは簡単じゃないんだなーと感じています。


なぜ、この3つの使い分けがなぜ必要かという理由にはいくつかあります。

一番の理由は、解釈を事実として扱ってしまうと、その後の判断を誤る可能性がとても高いからです。

たとえば、スタジオに初めて来たお客さんが「腹筋が弱くて鍛えたい!」と言ったとしても、それはお客さん自身の”解釈”であって必ず”事実”とは限らない。

会話の中では「そうですか~」と言いますが、実際にトレーニングを見るまでは、解釈も判断もしません。私はお客さんがそうおっしゃる”事実”をまだ見ていないからです。

そして実際にトレーニングしてもらうと、お客さんが解釈したように、腹筋が弱い場合もあるし、腹筋はある程度強いけど背筋が弱い、という場合もあります。

”事実”が何かをしっかり見ないことには、選ぶトレーニングの判断を誤り、場合によっては筋肉を痛めるなど怪我につながるリスクが高くなります。


あるいは、会社員の方なら想像しやすいと思いますが、商談の場で、取引先の相手と「何が事実なのか」という認識のすり合わせがないままに打ち合わせを進めてしまうと、相手からは

「あなた方はそういうふうに思うかもしれないけど、実際はこうなんだよね」

と、いわゆる「そもそも論」だけの話しに終始してしまい、その日に話し合うべき肝心のことを話し合えないままに終わってしまったということはありませんか?


このほか、上司からの評価フィードバックを受けるとき、上司が設定した目標に対してどのくらいやり遂げられたか、出来たか、を確認せずに

「マネジメント能力が足りない」「スケジュール感覚が少し疎い」

と言われたらイラっとしますよね、私もかつて経験があります。
「いやいや、ちゃんと設定した目標は達成してるでしょ」と、反射的にけんか腰のようなモノ言いになりそうな自分を抑えるのが大変でした。笑

評価面談で嫌な思いをしたことのある人は、こうした上司の一方的な価値観で評価されたときではないでしょうか。


事実・解釈・判断、このすみ分けは仕事でもプライベートでも、自分の考えを広げたり、冷静に考えられる手法なので、ぜひ良かったら取り入れてみてください。


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