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#67 方法論にとらわれすぎると動けない

いつもながらなのですが、わたしの場合はどうも ”方法論”を意識しすぎるとあまり行動できない傾向にあります。傾向というか、ほぼいつも動けなくなる。

ここでいう方法論というのは、「〇〇するためには✕✕をしたほうがいい」「〇〇で成功するためには△△を考えるべし」「■■を考えて実行すれば絶対に〇〇になれる、できる」みたいなやつです。結果を出すための方法論。

時間は有限なので、何かに取り組むときには、より効率的に、より成果が出る方法を事前に調べたり、聞いたり、というのが大切なのは分かっています。そして、できればそのとおりにやるのがいいことも分かっています。

ただ、内容によっては、その方法論ばかりが頭の中にあると思考が停止してしまうことがあります。


たとえば、先日行ったバルミューダの代表 寺尾玄さんのトークライブで、「周囲を巻き込む」という話題がありました。

寺尾さん自らが振った話題ではなく、質疑応答のときにお客さんから

「人を巻き込むときに注意していることは何かありますか?」という趣旨の質問があったのがきっかけです。

寺尾さんの回答は

「とくにない」

と、あっさり。

ですが、そのあとに続いた回答が印象的でした。

「人を巻き込めないのは ”引力がまだ小さい” からじゃないかな。引力というのは、夢と社会性。夢はオーナーの熱量、社会性っていうのは簡単に言えば何人しあわせにできる?っていう話。『これで、200人がしあわせになります』っていうプロジェクトと『2万人がしあわせになります』っていうプロジェクト、どっちに参加したい?って聞いたらわかるよね」

確かに。うなづくばかり。

そして、こういうことを聞くと、「いま取り組んでいることは、一体何人をしあわせにできるものなのか、大きい社会性があると言えるのだろうか・・」ということを考えてしまうわけです。

「多くのひとが喜ぶようなことを考えていかないと、人を巻き込んで何かを成し遂げるのは難しい。いま取り組んでいることもそういう視点で考えないといけないのか」

と、数日間、影響されていました。

でも、「社会性の大きいことは何か」をなんとか考え出そうとしても何も出てきません。”社会性” や ”人がしあわせに思うこと” という表現が、あいまいだったり具体性に欠けるという理由もありますが、考え尽くしてから行動しようと思っても、そもそも考えが出ない。

やはりこういうことは頭の片隅にとどめておくくらいがちょうどいい。そしつ「まずはやってみる」というのが、少なくとも自分の性には合っているなと思った次第です。


ちなみに、さきのトークライブで寺尾さんは、先ほどの回答のあとに、質問した方へ次のように伝えていました。

「なかなか(人を)巻き込めなくて悩んでる?(人を)巻き込めない経験をどんどんしたほうがいいよ。そして、ぜったいにくじけない。考えて、常に仮説を持って経験する。」

この言葉を聞くと、もしかしたら寺尾さんも、引力云々といえるのは経験した結果だからこそなのかもしれないと思いました。(自伝を読むと特にそう思う)

最初から、そう思って行動していたのではなく、人を巻き込めない経験を繰り返していくうちに、”夢”と”社会性”というキーワードで考えられるようになったのではないかと。

と、思いつつも、やっぱり成功しているひとの方法論はついつい影響されてしまうので、参考にするのか、ガッツリ真似するのか、コントロールが難しいです。



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