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SNSマーケティングの法則

今回読んだのはこちらの本

『僕らはSNSでモノを買う』
著者:飯高悠太

消費者が買い物をする際の重要な判断材料や情報収集に使用することが当たり前になっているSNS。
そんな現代に欠かせないSNSマーケティングの法則を学びます。


SNS時代のユーザ行動

どれほど情報が届きにくい時代になったとしても、家族や友人、知人の言葉は、ユーザーにちゃんと届き、「企業やメディアが出す情報よりも、友人や家族の口コミの方が信頼できる」と多くの人が考えている。


UGC

UGC(User Generated Contents)とは、ユーザーが作ったコンテンツ。企業が打ち出す広告ではなく、ユーザーが自分の意思で投稿するコンテンツ。この自然発生する口コミ、UGCこそ、現代のSNSマーケティングの要になる。

  • 飲食店を探すときに見る食べログのレビュー

  • 家電を探すときに見る価格.comの商品購入者の声

  • 本を探すときに見るアマゾンの商品レビュー

  • 化粧品を探すときに見るアットコスメの投稿

  • ブログに書かれる商品やサービスについての評判

同じUGCでも、SNSでのUGCは、口コミサイトでのUGC以上に強い力を発揮する。なぜなら、SNSには「シェア」や「リツイート」といった「拡散」される可能性があるため。


UGCがなぜ大事なのか

口コミ(UGC)が伸びると、指名検索が増える。指名検索は企業や商品名など固有名詞での検索のこと。指名検索が増えれば、それだけ売上に近いユーザーが増えるということになる。

情報の信頼性が高い

情報量が爆発している現代では、そもそも情報自体が見てもらえないが、自然発生した口コミ(UGC)はユーザーに届く。

行動転換(態度変容)が起こりやすい

広告で商品を勧められるより、友達に勧められたほうが行動を変えやすい。ただ認知されるだけでなく、その後のユーザーの行動、購買行動まで動かすことができる。

シェアされやすい

企業の宣伝よりも、UGCの方がユーザーの共感を生みやすいし、シェアされやすい。
SNSマーケティングにおいて、フォロワーを増やすことは手段であって、目的ではない。フォロワーの質を考える必要があり、コアなファンがいれば情報は伝播しやすくなる。


SNS時代の購買はULSSAS

U:UGG(ユーザーが作ったコンテンツ=口コミ)
L:LIKE(いいね)
S:Search1(SNSで検索)
S:Search2(Google/Yahooなどで検索)
A:Action(行動・購買)
S:Spred(拡散)

情報爆発時代には自然発生的な口コミが一番大きな力を持つ。この口コミを購買サイクルのトップに置いていることがポイント。UGCが全てのスタートになり、個人がそれぞれメディアを持っているという考え方。

次がLike。
友達やツイートを見た人が共感して「いいね」や「リツイート」をする。

そして、共感した人の中には、SNSやGoogle/Yahooを使って
商品名やサービス名で検索(Search)を始める。

検索をしたユーザーのうち何人かが商品を買うと、
これが購買(Action)になる。

購買した人たちが「この商品よかった!」と拡散(Spread)すると、
さらに新しいUGCが生まれ、ULSSASのサイクルが自動的に回っていく。


コンテンツマーケティングとSNSマーケティング

UGCが発生しない時はコンテンツマーケティングが重要になる。
コンテンツを作って投稿し、それを着火剤にしてUGCを発生させる。

また、コンテンツは、たまたま見かけた人や、UGCで友人からシェアされて見る人もいるため、商品について調べようと思ったり、買おうと検索している人だけではなく、商品を知らなかったり、まだ購入を検討していない層にも届くため、SEO対策やリスティング広告ではアプローチできない潜在層にアプローチできる。

それだけではなく、コンテンツマーケティングは、まだ商品を購入するかどうか迷っている顧客の育成にも役立つ。配信した記事や動画が、最後のひと押しになることもあり、顕在層に対してもアプローチできる手法になる。


マーケターにとって一番大事な考え方

  • 部分最適ではなく全体最適の考え方を取り入れる

  • すべてのマーケティングの最終目標は、商品やサービスを買ってもらうことであるはず

  • 商品を取り巻くすべての環境を見渡して全体最適の考え方で取り組むべき

そして、UGCからスタートするULSSASの時代には、いい商品であること、いいサービスであることが何より重要になってくる。


終わりに

ユーザーが自分の意思で投稿したコンテンツ「UGC」
SNSマーケティングの法則「ULSSAS」を回し、売れるサイクルの作り方を学びましたが、モノや情報が溢れる時代に一番大事なのは、いい商品やサービスを作ることが究極のマーケティングであること。
そんな素敵な商品をユーザーにしっかり届けるためにマーケティング活動をしていきたいです。


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