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オタクのファッション


 皆さん、こんにちは。ファッションはパッションが大事。木賃ふくよし(芸名)です。
 さて。ネットの世界を見回してみると、やたらと、

 「原因」を探す人が多い

 と思ってるんですが、ワタクシはそもそも、大体の事に「原因」なんてないんじゃないかと思ってるんですよね。
 原因がないと言うと極論になりますが、ワタクシは小さかったり大きかったりする要因の集合体が原因だと考えています。
 つまり、「〇〇が△△だったのは、◻︎◻︎が原因なんだよ!」っていう論調が好きではないんですよね。
 例えばAとBが争って、Aが勝ち、Bが負けた。この原因を探す事は非常に難しいと思っている。
 Aがより多く鍛錬していた。元より才能があった。作戦勝ちした。というようにA側にも色んな要素があるし、Bの調子が悪かった。Aとの噛み合わせが悪かった。Bの立てた予想が外れた。というB側にも沢山の要素がある。
 例えば、AとBが争ったスポーツがボクシングだとして、ホームタウンデシジョン(地元贔屓)があったかも知れない。
 Aのラッキーパンチが的中して勝ったのだとしても、ラッキーパンチを食らってしまうには油断など、何らかの伏線があったりする。
 例えそれがラッキーパンチだったとしても、そこで腕を前に出せたのは日頃の練習があったからに他ならない。

 どんな事柄であれ、色んな要素を山ほど積み重ねて、それが結果になる。
 原因ひとつで事柄は決まったりしない。ワタクシはそんな風に考えている。

 そう。つまり、だ。首相さえ変われば政治が変わるなんて事はないし、与党が変わったところで日本が変わる訳でもない。そう思っている。少なくとも、コレさえ変われば、、、なんて言ってるようでは何も変わらないと思っているのだ。

 しかし、ネットの世界ではそんな意見がゴロゴロしている。無論、要因の中で一番大きいモノを原因と呼んでいるのかも知れないし、場合によってはそれさえ片付けば、問題が一挙に解決するケースもある。
 で。今日の話題は、コレで政治が〜とか、そーゆー堅苦しい話ではない。

 源流の話だ。

 ワタクシは割と、何に関してもルーツを探っていくのが好きなのである。

 顕著な例としては、好きなクリエイターが「影響を受けた」というクリエイターを辿るのが好きなのだ。
 あるいは、影響を受けたと公言していてもいなくても、〇〇の影響を受けたのかな?と推察したり、オマージュを見つけてにまにましたり、パロディでにやにやしたいのである。
 そーゆーのが作品を彩る副菜として楽しいのだ。

 ただ、コレもネットでは割と、源流が1つしかないような発言が多かったりして、発言自体は面白いのに、何か残念な気持ちになる事が多い。

 例えば、グラップラー刃牙に登場する愚地独歩のモデルが極真会館総帥の大山倍達氏である!とする説があるが、同時に、拳道会総師中村日出夫氏をモデルとする説もある。
 と言うか、おそらく2人ともモデルだ。他にも複数の武道家が混じっているし、作者のオリジナルも当然混じっている事だろう。

 渋川剛気も塩田剛三氏がモデルとされるが、個人的には佐川幸義氏もモデルの1人ではないかと思っている。

 また、昔話やおとぎ話、都市伝説なども、いくつかの伝承がくっついたり分かれたりしており、源流をひとつに特定出来るケースは稀だと言えるだろう。

 無論、研究が進むことにより特定されるケースもある。
 比較的近年まで、ビー玉の名前の由来は「1.ビードロ玉の略」と「2.B級品の玉」の二説が有力だったが、A級B級と言った等級差の存在は確認できたものの、使用目的に見合わないため、ビードロ玉説が最有力となった。
 とは言え、B玉説を裏付ける文献がない訳でもなく、今後の研究でひっくり返る可能性がない訳ではない。

 さて。随分と前振りが長くなったが、いよいよ本題である。

 先日、人と話をしていて、近年は見なくなった、

 1990年代の、
 あの典型的オタクファッションは
 一体何だったのか?


 という話になったのである。

 ストリートファッションが好きで、それに憧れて真似をした、と言うなら理解できる。それが渋谷系でもモード系でもフォーマルでもいい。
 しかし、主にファッションに興味がないはずのオタクは、何故、申し合わせたようにあのファッションになったのか、という謎についての話である。

 これには諸説ある。と言うか、ワタクシはこの諸説全てが要因だと思っている訳だが、

 1.カメラマンスタイル

 実用性においての服装。汗が目に入らないためのバンダナ。ポケットの多いジャケットやベスト、シャツ。カメラをグリップするためのグローブ。収納性が高く、取り出し易く、両腕が自由に使えるリュックサック、ウエストポーチ、ショルダーバッグ。
 カメラおたくは当然のこと、アイドルおたく、鉄道おたく、模型おたく等、趣味対象を写真(記録)に収めたいのがマニアのさがである。
 今みたいに何でもスマホで記録できる訳ではない。そう考えればカメラマンスタイルに行き着くのは納得と言えるだろう。

 2.母親が買ってきた服、安い服

 ファッションに興味がないからこそ、「安かったから買ってきたけど、あんた、コレ着なさい」というパターン。あるいは自ら買いはしたものの、ファッションに金をかけたくないので、とりあえず安いのを選んだパターン。
 やたらとシルエットがモッサリしたケミカルウォッシュのジーンズが多かったのは、その辺が原因ではなかろうか。

 3.特撮ヒーローの変身前

 変身前の仮面ライダー、変身前の戦隊モノのリーダーと言えば、指ぬきグローブに袖まくりである。なんなら、開襟と襟立てなのだ。あと、スニーカー。
 つまり、憧れのスタイルはファッションモデルではなく、変身前のヒーローのファッションなのである。
 ファッションの基本のひとつは憧れと模倣だ。その点においては間違いなくファッションであり、似たスタイルになるのは必然と言える。

 4.所属を示す

 ヤンキーはヤンキーファッションを。モード系はモード系ファッションを。サラリーマンは背広を着て、警官は制服を着る。つまり、服装は所属を示すのに役に立つ。
 つまり、オタクは何となくオタクっぽい服装を選ぶことで所属を示していた可能性である。
 また、ヤンキーはより派手な姿でかぶき具合を表現し、仲間内での階級を誇示するし、モード系もまた、よりアバンギャルドな服装で自分のアート性を示す。
 警官や軍人も服装の形状や階級章で、所属部署や階級を明示する。
 だからこそオタクはキャラクタが描かれたTシャツやワッペンなどのアニメグッズで所属を、恥も外聞もなく痛々しいまでのアニメプリントで、推しへの信仰心と覚悟を示しているのではないだろうか。
 痛車なんかはまさにその典型例だと言える。


 こう言ったことから考えるに、1つの事柄に関しても、色んな側面があり、色んな要因があるからこそ、結果が出るのだと、ワタクシは思うのです。


 で。本日は何が言いたいのかよくわからない記事になってしまいましたが、結論と致しましては、今月の記事の売上がめちゃくちゃ悪いので、関連する過去記事のリンクを貼って、少しでも売上を上げたいという助平根性から書きました。何とぞ、投げ銭とかサポートお願いします。






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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。