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伊豆歩行記録 〜150km歩く男たち〜 【長距離歩行第3弾-Day 3-】

この記事は前回の記事の続きです。まだご覧になってない方はこちらからどうぞ!


0.今回の旅程

新宿から今井浜海岸まで150kmの行程を進む徒歩旅行シリーズ。
今回の記事では熱海から伊豆稲取駅まで歩いていきます。

伊豆半島をひたすらに南下していきます

伊豆半島東部を海に沿ってひたすら南下していきます。
海がよく見えそうですが、中盤の伊東あたりで何やら不穏な分岐が・・・
まさか、山を越えるのでしょうか。

何より前回よりも距離が長いため、早朝から出発できないと歩き切るのはさらに難しくなっていきます。

連日の疲れが残る中、果たしてどうなることやら・・・

1.出発!のはずがまたしても・・・

前述の通り、早朝から出発する必要があるため、
朝5時出発を予定していました。

準備していざ出発! のはずでしたが、Yくんが出発10分前になってもやってきません。

携帯電話にも出ない。まさか、寝ているのか?(Déjà Vu)


Yくんが起きてくるのをラウンジで待ちます…

…5時ぴったりに起きてきました。

予定よりも数分遅くなりましたが、これで3人も揃いいざ改めて出発! 

……のはずでしたが、今度はDくんが携帯電話を宿へ置き忘れてしまいました。

早朝は宿のオーナーさんが不在のため、出入りにはパスコード入力が必要となります。マニュアルを事前にもらっていましたが、Dくんはそれも宿に置いてきてしまったのでした。さあ困った。

……しかし流石切れ者のYくん。マニュアルを持ってきており、無事に携帯を取り戻すことができました。ファインプレー!

そんなこんなで5時30分、ようやく出発です。

2.早朝の熱海

早朝の熱海の街並みを歩いていきます。

人通りや車も少なく、日も出ていないため、歩くには絶好のタイミングでした。閑古鳥の観光地では、なんとなく非日常感が味わえてよいですね。


早朝熱海の街並み。人も車も少なく歩きやすいです。


熱海市街地を抜け、相模湾沿いに歩を進めます。

海の真横を通るため、眺めは抜群!さらに遠くのほうには幻想的な光景が広がっていました。

(Instagramにも投稿しているのでぜひご覧ください!)

悠々と歩を進めると、大層立派なお城が出現しました。海沿いにこのような目立つお城があったなんて、いったい誰が城主だったのでしょうか()

鉄筋コンクリート造建築、足湯やゲームコーナーも完備!
外面は立派なお城、中身はエンタメ、その名は”熱海城”!

熱海の景色は目まぐるしく変わります。今度はトンネル!

路側帯はあるものの、横を車がすごいスピードで走り抜けます

途中朝食休憩を入れつつ、歩き始めて2時間ほどで次の街である伊豆多賀や網代が見えてきました!
真っ直ぐ続く道をどこまで歩いていける、ロマンを感じてやまないですな。
前日とは大違い、一本道でも3人はウキウキです。

車の少なさが二宮町とは違うのかな?


与謝野晶子も(この景色を)見てます


3.登山その1


あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!

「おれは 海沿いを歩いていると
思ったら いつのまにか登っていた

な… 何を言っているのか・・・・・・・・・ わからねーと思うが・・・・・・・・・ 

おれも・・・ 何をされたのか・・・・・・・ わからなかった・・・・・・・


引用:Google map


もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…


網代駅を越えたあたりからルートの様子がおかしくなってきました
なぜか山道へと誘われる我々一向。。。時刻は朝8時です。
かなりの長坂を重い荷物を背負って登ります。
これにはたまらず一休みします💦


何かがおかしい

まさかこんな山道を歩かせるとは、Googleマップ恐るべし、、、

4.伊豆の海!

無事、下山することができ国道135号線に合流しました。
体感はかなり厳しい道のりでしたが、実は1時間ほどしか歩いていないという、、
しかし!そこからは美しい海岸線が見えるのでした‼️

宇佐美海岸 初めて伊豆半島の海に出会う
宇佐美の街並み


しかし、またもトラブルが発生!!!

5.探しものは何ですか?

Q.見つけにくいものですか?
A.K君の財布です。
カバンの中も ベンチの上も 探したけれど見つからないのに

こんな時、人は疲れも足の痛さもすっ飛んでいくのでしょう

急いで現場まで引き返すK君を横目に、YくんDくんは砂浜をのんびり眺めていたのでした。

宇佐美海岸まで下りてしばしの休憩。Kくんはそれどころじゃないですが。

6.交番へGO

途中、自販機の前で休憩した時でしょうか。そこで落としてしまったようです。現場に戻っても、ついには見つかりませんでした。

もうダメだ…おしまいだぁ…


問題がございましたら削除いたします。

誰もががそう思っていました。

伊東警 者の宇佐 交番です。

最後、頼みの綱として交番へ行ったところ、
なんと地元の少年たちがKくんの財布を届けてくれていました‼️しかも中身も無事でした‼

少年っ・・・・! ありがとうございます・・・・・・・・!
ありがとうございます
・・・・・・・・!

(報労金)

第二十八条 物件(誤って占有した他人の物を除く。)の返還を受ける遺失者は、当該物件の価格(第九条第一項若しくは第二項又は第二十条第一項若しくは第二項の規定により売却された物件にあっては、当該売却による代金の額)の百分の五以上百分の二十以下に相当する額の報労金を拾得者に支払わなければならない。

 前項の遺失者は、当該物件の交付を受けた施設占有者があるときは、同項の規定にかかわらず、拾得者及び当該施設占有者に対し、それぞれ同項に規定する額の二分の一の額の報労金を支払わなければならない。

 国、地方公共団体、独立行政法人(独立行政法人通則法(平成十一年法律第百三号)第二条第一項に規定する独立行政法人をいう。)、地方独立行政法人(地方独立行政法人法(平成十五年法律第百十八号)第二条第一項に規定する地方独立行政法人をいう。)その他の公法人は、前二項の報労金を請求することができない。

(費用及び報労金の請求権の期間の制限)

第二十九条 第二十七条第一項の費用及び前条第一項又は第二項の報労金は、物件が遺失者に返還された後一箇月を経過したときは、請求することができない。

(拾得者等の費用償還義務の免除)

第三十条 拾得者(民法第二百四十一条ただし書に規定する他人を含む。)は、あらかじめ警察署長(第四条第二項に規定する拾得者にあっては、施設占有者)に申告して物件に関する一切の権利を放棄し、第二十七条第一項の費用を償還する義務を免れることができる。

e-Gov法令検索『平成十八年法律第七十三号 遺失物法』https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=418AC0000000073


※K君はこの日の夜、少年たちの親御さんに電話をしました。
遺失物法、勉強になりました。

落とした財布。ほぼ巾着やんけ。

7.伊豆の海!!そして昼食

そんなハッピーハッピーな出来事に圧倒的感謝しながら歩を進めます。
そして海岸線沿いを歩くこと1時間。。。

伊東市に入りました!空も晴れてきて海沿いを歩きます。 
なんと言っても、海きれいです。

パノラマ撮影。海沿いを歩く今回のハイライトともいえるのではないでしょうか。
しばらくこの景色が続きます。ヤシの木が立ち並び、まるで南国のよう。

時間はだいたい11時過ぎ。腹ごしらえも兼ねて、はま寿司で昼食を食べました。 
徒歩旅行で回転寿司は鉄板の憩場所ですな。


「徒歩旅行といえば寿司なんだよなぁ」とはしゃぐYくん。
この後、また山登りの気配が近づいているとも知らずに呑気なものです

8.登山その2

あ…ありのままいm(ry

引用:Google map


片鱗味わいすぎ

伊東駅を越えたあたりから再びルートの様子がおかしくなってきました
なぜか山道へと誘われる我々一向。。。時刻は午後1時を回っています。
暑さも増していく中、重い荷物を背負って登ります。


何かがおかしい(2回目)


…2度目の山を超えたころ、誤魔化し続けていた足の痛みが再び悲鳴を上げ始めます。

9.限界

2度目の山を登り始めてから2時間ほど経過しました。
135号線に合流する手前の下り道、疲労と足の痛みがついに限界を迎え、たまらずベンチで休憩します。
今回の目的地まで残りおよそ20km。時刻はすでに15時半を回っており、仮にこのまま順調に歩けたとして到着は最短で午後8時です。

宿への到着時間や3人のコンディションを考えると、電車を使うしかないという判断に至りました。
しかし、最寄りの伊豆高原駅(伊豆急行線)で乗るのも完全敗北感が強いので、せめて40km地点までは歩こう、というささやかなプライド()から、伊豆大川駅を目指します


…限界迎えたとかいってなかったっけ?


伊豆大川駅まではおよそ2時間。この判断がどう出るか、果たして…

10.救いを求めて

再び歩き始めて1時間ほど経過しました。時刻は夕方5時を回っています。3人は伊豆大川駅まで歩く決断を若干後悔しましたが、伊豆高原駅を通り過ぎたら7km先の伊豆大川駅まで駅はありません。墓穴を掘ったら掘り抜くしかないのです(?)。

日も傾き始めて、徐々に暗くなっていきます。


疲れた足を引きずってなんとか歩を進めます。進むしかない(諦め)。

気がつけば国道から歩道が消滅していました。

路側帯を歩くしかないのですが、こうなると自分の心配だけではなく、車との接触にも気をつけなければなりません。特に疲労困憊の状態で、歩くことに集中できないというのも意外にキツイものです💦
まさに徒歩旅行リスクの1つといえます(当然ですが後の徒歩旅行でも嫌というほど味わいます)。

時にはこんな道も歩かざるを得ません。

近い将来にこんな悲惨な事故も起きています。恐ろしい…


なんとか国道135号から離脱し、伊豆大川駅を目指します。そして…

18時頃、ついに伊豆大川駅に到着です。
ささやかな達成感()もそこそこに、さっそく電車で伊豆稲取駅へ向かいます。


伊豆大川駅ホーム。早速伊豆急下田行きの電車に乗ります。

11.到着

電車に乗りわずか15分で、本日の目的地伊豆稲取駅に到着です(歩いていたら2時間以上…)。 早速本日の宿へ向かいます。

今回の宿は地元の民宿です。
素泊まりプランのため、夕食は近くのイオンタウンの惣菜に決まりました。

缶ビールも買っちゃったりして、本日も宴が執り行われました。

スーパーでご飯を買ってきて宿で豪遊。出張族のそこのあなたも1度は経験がありますよね!

12.まとめ

3日目の全旅程が終了です。
昨日に続き、最終的には電車を使ってしまいましたが度重なるトラブルや二度の登山を踏まえると、当時の3人は健闘したといえるのではないでしょうか。

そしていよいよ明日はYくんの夏の思い出がつまったゴールへ向かいます(そんな設定ありましたね)。

東京(桜上水)から始まったこの長旅もいよいよクライマックスです!!

ゴールまで残り1駅(約5km)ありますが、そんなことに構わず電車でGOします!!!!

…反省は思う存分次回に行いますゆえ何卒ご容赦を💦

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