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適職診断の結果との付き合い方

皆さん、こんにちは。
鹿児島でフリーランスのキャリアコンサルタントをやっている和山です。

今更ながらですが、Instagramも毎週投稿しています。(本当に今更)
noteを見てくださっている中にはこちらもフォローして下さっている方もいらっしゃり、本当に感謝です。

そんな中で、最近評判の良かった内容をこちらのnoteでご紹介したいと思います。

それがこちら

転職を考えている方の多くは、一度はどこかしらで「適職診断」と言われるもの受けたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?(転職を考えていない方でも、「受けてみるだけ受けてみる」というか方も多いようですが。)

ネットで検索をすれば名前は違えど、無料で利用できるものも多く、何の材料もない状態から自分に向いている仕事を教えてくれるツールとして利用される方も多いようです。

ただ、そんな中で出て来た結果を見て「うわぁ、当たってる」とか「思ってるのと違った」、「結果を見てみたけど、よく分かんない」等々といったレベルでの解釈で終わる方も少なくないようです。

そこで、今回はせっかく受けた適職診断の結果と向き合うにあたって気を付けるべき点、所謂「付き合い方」を紹介していきます。


大前提として「診断結果は考えるきっかけ」程度と思っておく

まず大前提として、当たり前のことですが、こういった診断系全般に言えることかもしれませんが、これらのほとんどは「あなたの意思決定を代行するものではない」ということです。
結果を見て「○○に向いてるって結果が出た。じゃあ、それで求人検索をしてみよう」は間違ってはいませんが、あまりおススメはできません。

なぜなら、その診断を作成した方の考える(元となっているデータ)「○○に向いている人物像」と「あなたが考える○○という仕事に向いている人物像」は異なることが多いからです。

その為、「診断結果では向いていると言われたのに、苦戦している方」や「診断では向いていないと言われている仕事に就いているのに、生き生きと働いている方」もそれぞれたくさんいらっしゃいます。

以前、私の知り合いで勉強は苦手な体育会系の学生さんが、年末のお歳暮の仕分けのアルバイトに行った時のこと、「力仕事だと思っていったら、めちゃくちゃ頭を使う仕事だった」と言っていました。
その知り合いが曰く、ただ荷物を運べばいいと思って行ったものの、ゴンドラに効率よく、下の荷物などがつぶれないように考慮しながら1つでも多くの荷物を詰め込んでいく作業がパズルをやっているような感覚になったんだそうです。

このように、同じ仕事でもどの角度から見るかで問われる素養、向いている人物像が異なることもあります。

その為、診断結果に対してそのまま飛びつくのではなく、「自分自身のどの部分が向いていると判断されているのか?」等といった点について一旦落ち着いて、冷静に深堀をする必要があります。

その上で注意すべき点

適職について考えるきっかけとするという意味で適職診断の利用はおススメですが、それでも注意すべき点がいくつかあります。

①解釈に幅のある結果が多い

仕事選びはキャリアにおいて大きな選択となるため、決めるにあたっては大きな責任が伴います。
他人に言われて決めたのにそれが外れようものなら文句の一つも言いたくなるもの(だから自分で選んで欲しいのですが…)。

その為、製作者もはっきりとした明言は避け、解釈に幅のある結果を提示するものも少なくありません。
例えば「あなたは人と接する仕事に向いています」みたいなやつです。

このような結果が出ると
・人と接する?接客ってこと?でもよく考えたら営業とか販売の仕事もそうだし…
・とりあえず工場とかで働く仕事はやめておいた方がいいってことよね?

といったことを考えると思います。
その為、先ほども出てきましたが、結果の深掘りが必要になります。

「あなたにとって人と接するということはどんな意味がある?(楽しい?辛い? 等)」
「接するにも『話す』、『教える』、『サポートする』、『何かを紹介する』等、いろいろあるけど、どんな接し方が興味がある?」
「そもそも、どんな人を相手にしたい?」

といった感じです。

②診断結果に出た仕事が選べないものであることもある

これもあるあるですが「診断結果に出て来た仕事がそもそも選べない」というもの。

・医者や調理師のような資格が必要な仕事で、自分はその資格を持っていない
・自分が通勤可能なエリアに該当する職種の求人がない
・どうあってもその仕事に興味が持てない  等々

内容はいろいろありそうですが、主だったところはこういったところでしょうか?
こういった場合も結果の内容についてじっくり考えてみましょう。

「どのような部分が向いていると判断されたのか?」
「似たような仕事で自分でも応募できる職種はないのか?」

③他サービスへの誘導が目的

最後によくあるのが「自社のサービスへ誘導することが目的」というもの。

相対的にこういった診断サービスを行っているのは転職エージェントや人材派遣などのサービスを扱っている企業であることが大半です。

そして診断の最後に「診断の結果を元にプロのアドバイザーが丁寧にサポートします。こちらからまずは会員登録を!!」とか「弊社のメールマガジンに登録しませんか?」等、何かしらの導線に誘導しようとしているものも少なくありません。

「色々なところで診断を受けた結果、メールがたくさん届くようになった」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

もちろん、こういったケースでも、これまでに出て来た深掘りなどをして、更に深いアドバイスをして下さる場合もありますので、一概に全てを否定するつもりはありませんが、注意が必要です。

まとめ

ここまで、どちらかというと否定的なニュアンスで適職診断の活用についてお話してきましたが、気軽に利用でき、うまく利用すれば職業選択の大きな助けとなることは間違いないと思っています。

上手く活用するために注意点はしっかりと認識し、専門の方や周囲の方に相談もしながら活用して頂けたらと思います。

というわけで、今回以上になります。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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