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くだらないの中に愛が、人は笑うように生きる。

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何を思ったのか、星野源さんの「蘇える変態」を読み、コラム毎に書きたいことを書いていくという変態のようなことをやっています。
今回は2つ目のコラム“くだらないの中に”です。

「蘇える変態」という本は2014年5月9日出版で、「GINZA」2012年5月号〜2013年2月号、6〜7月号に掲載された「銀座鉄道の夜」にというエッセイをもとに大幅に加筆・訂正した内容とのことです。

2019年9月3日に文庫版が出ましたね。

前回のnoteはこちら

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この原稿が書籍になるとしたら約3年後。その頃にはもっと事態は明るくなっている、と思いたい。この文章を読んだ人に、「まだそんな暗いこと言ってんのか」と笑ってもらいたい。そうなっていないかもしれない。今読んでいるあなた、最近どうですか。まだテレビでは報道されていますか。放射能問題は解決しましたか。あの震災以降の怒濤の1週間がいかに絶望的だったか覚えていますか。そしてそれを今は前向きなものとして昇華できましたか。


このコラムは2011.3.18に書かれたものです。

そう、東日本大震災の1週間後です。

このコラムの内容は、アーティストである源さん自身が東日本大震災から1週間の社会に、人に、何ができるのか悩み考えた結果、たとえ不謹慎と言われても皆んなが苦難を乗り越えて誰もが損をすることなく、上手にストレスを発散する手伝いをしたい。という気持ちをつらつらと書いたものです。

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そのはずです.....

というのも、この人の文章で主題を探すことは非常に難しいんです。

話しめっちゃ飛ぶし、痴話話し多すぎだし笑
詳しくは話さないので、気になる人はぜひ買ってください。

このコラムはコメディとシリアスのバランスが少しだけコメディ寄りになっていて、読むと元気が出ます。あの震災について言及していて、なかなかできないことだと思います。

心配しなくても、あなたの歌には、文章には、人を元気にする力がありますよと今からでも源さんにお伝えしたい笑

この人の人柄か文柄なのか分かりませんが、勝手に自分の感じたことを主張しても許されるだろう....たとえ筆者である源さんと考え方が全く違っていてもこの人は気にしないだろう、むしろ爆笑しそう、という安心感と自由がこの本全体にあります。

そんな星野源の雰囲気が僕は好きですし、人を惹きつけるのだと思います。

そして源さんは歌詞も素敵なんです。
コラムのタイトルでもある"くだらないの中に"という曲から、

髪の毛の匂いを嗅ぎあって、くさいなあってふざけあったり、くだらないの中に愛が、人は笑うように生きる。

最近どうにも疲れたなあって人、ぜひ聴いてみてください。




さて、冒頭の引用した文章は、このコラムを読んでいて僕が1番はっとした文章です。


東日本大震災以後、多くの地震、熊本地震(最大震度7)、大阪府北部地震(最大震度6弱)、北海道胆振東部地震(最大震度7)、他にも震度6クラス以上の地震が多数と、平成30年7月豪雨、地球史上最大と言われた台風19号、その他甚大な被害をもたらした台風、水害多数、各地の歴代最高気温の更新など、明らかに異常災害のスパンが短くなっていると感じます。


それでも、くだらない日常を生きるために


今読んでいるあなた、最近どうですか。


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