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オーブントースターのススメ。

コ〇ナウイルスという厄介者(^^;)は私たちの食環境を大きく変えました。

飲食店にとっては、協力金成金(?!)になった方以外は、新たな販売戦略、顧客確保のために知恵を絞って過ごした数年と思います。

外出しづらい状況が続いたことで外食チャンスが減った代わりに、百貨店やスーパーの総菜、そして冷凍食品がクオリティアップしたのはもちろんのこと、家での料理の機会も増え、家庭料理のレベルもどんどん上がっていることが見て取れます。

コ〇ナだけが問題ではないと思われますが、
”料理芸人”、”料理ミュージシャン”
がずいぶんと増えましたよね(^^)

フードテックという言葉も一般化してきました。
フードテックの領域の中でも調理技術部分は一般家庭で使う調理家電にも続々と新技術が搭載されてきています。

”世が”、”時代が”必要としていることに企業は惜しみなく投資しますから、コ〇ナウイルスが調理家電の技術革新速度アップをもたらしたという功績も少なからずあるんじゃないかと、厄介者を少しは褒めてあげようと思ったり笑



…前置きが長くなりましたが、料理愛好家の中で気になる調理家電の筆頭は炊飯器オーブンレンジではないでしょうか。

また、自動調理器なるものが表れて数年がたちましたが、現状はまだ創世記。
この自動調理器が本当の意味での自動調理器(食材を洗って切って火入れしてかきまぜて、なんなら盛り付けて笑)にあと何年でなるかなと想像すると楽しくなってきます。

そんな中、今まで脇役な存在、パンを焼くだけの存在だったオーブントースターがグイグイ進化していると思うので、今回の投稿ではオーブントースターにフォーカスしたいと思います。
僕の使っているものを例に一風変わった使い方もご紹介します。


我が家のオーブントースター。2台体制は珍しいですよね。
ブレーカーが落ちたことは今のところないです(^^;)



我が家のオーブントースター紹介

僕が現在使っているのはテスコム製のものです。

最初は写真下のホワイトのを購入しました。
これ(型番TSF601)は現在は旧型となり販売終了となっています。
使い勝手が良く、同じものを購入し2台体制に。

何年か使っていて古い方が故障してしまいました。
修理に出すか買い直すか迷ったのですが、
その時には写真上、グレーの新型(型番TSF61A)が発売されていて、
こちらを購入。なので、このシリーズは3台購入していることになります。

この商品はメーカー的にも、多機能さ故にオーブントースターの枠を超えた
低温コンベクションオーブンと位置付けています。


なぜこのモデルを選んだのか

選ぶポイントは人それぞれなわけですが、
僕が数あるオーブントースターからなぜこのモデルを選んだのかと言うと、

マニュアル操作がしやすい
35℃と低温から温度設定できる

の2点です。


・マニュアル操作がしやすい

オーブンレンジでみなさん経験済みだと思うのですが、プログラムメニューを珍しがって使うのは最初だけではないでしょうか。
機種のクセがつかめてきたら、
何wで何秒」、「何℃で何分
と、みなさん経験から予想して手動で設定しています…よね?
昔ながらのトースター的な使い方のみであれば、強さと時間だけでも構いませんが詳細設定できればできるほど細かい調理が可能になります。

温度設定がダイヤルで直感的にすぐ設定できます。
しかも低温は5℃刻みと細かく設定できます。
タイマー設定も、昔の「なんとなく何分」→ジリジリジリ…チーン!♫という設定から、
”何分何十秒”と正確に指定できるものが主流に。

・35℃と低温から温度設定できる

この温度設定ができるのが現状(2022年10月現在)このモデルだけではないかと思います。

僕が知る限り、普通なら最低100℃から、一部80℃から設定できる機種があるというところです。


低温調理モードの一般的な使用例

これは僕がどうこう書くよりメーカーのホームページを見ていただくとよくわかりますが、
・今、流行りの低温調理
・ドライフード調理
・発酵調理
あたりでしょうか。

・今、流行りの低温調理

「やわらかい肉料理(サーモン、ブリ、ホタテなどなど)を作りたい!」
なんていう時には活躍する調理モードです。

低温調理単独機能の調理家電も出ていますよね。
僕はBONIQという商品を持っています。
水温を一定に保ち火入れしていくものです。
場所を食うこと、そこそこな量の水を入れる容器を使うので調理場所を選ぶこと、目的の水温になるまで時間がかかるので時短のためにはあらかじめお湯を沸かす準備がいること…と、ちょっと料理モチベーションが高めでないと長続きしないかもです。

そのあたり、僕の使用しているオーブンであれば鶏肉や魚の切り身くらいであればお手軽にできてしまいます。
(ローストビーフのような大きいものは難しいです。)

↓ より繊細な温度設定→高度な調理ができるBONIQ

・ドライフード調理

トマトやバナナなどのドライフードやジャーキーなんかを作るモードです。
これもまた料理モチベーション高めな方がトライするのかなと思います。
僕はやりません(^^;)

・発酵調理

パン生地の発酵やヨーグルト作りなどに役立つモードです。
僕はパン生地発酵はごくたまにする程度です。


僕の低温調理モードの使い方

※メーカーの推奨する使用方法ではないので、
もし試される方はご自身の責任のもと実行ください。

・食器乾燥機として

我が家は夫婦二人暮らしなので、一度にたくさんの食器を使うこともないです。なので食洗器は持っていません。
洗ってそのまま食器籠かごで自然乾燥でも構いませんが、
耐熱食器は低温コンベクション(対流)モードで70℃15分くらい設定しておくと乾くので、素手で持てる程度になるまで軽く冷ましてから食器棚にしまいます。

また、料理のときに使用するブリキ製のパイ皿は使用して洗浄後、早く拭きあげて水気を取らないとあっという間に錆が出てしまいます。
これもオーブンコンベクションモードで180℃5分ほどの設定でしっかり乾燥させることができます。

・温蔵庫として

ホテルの調理場など大規模調理を行う施設では、出来上がった料理の保温のために温蔵庫を用います。
これは料理が冷めないため…というよりは、料理を細菌が繁殖しやすい温度帯にさせないという食中毒対策の理由が大きいです。
その理由からも、僕が経験した調理場は数か所ですが、どこも温蔵庫の設定温度は70℃くらいになっていました。

家庭料理の場合は食中毒対策ももちろん大切なのですが、それよりも
冷めた料理を出したくない”こちらが大事と考えます。

3~4品を作って食卓に出すのであれば、時間に合わせてコンロ上で同時調理すればよいのですが、ホームパーティーのような”おもてなし”となると、場合によっては7~8品になることは当たり前な状況になります。
出来上がった料理を盛り付けた状態でオーブントースターの低温オーブンモードで65℃キープしておけば、4品ほぼ同時の提供も可能になります。

我が家のオーブンレンジは古い(購入して5~6年たっている)ので、今どきの電子レンジがどれほど温度ムラ少なくあたためることができるかを知らないのですが、電子レンジの場合は”一度温度の下がった料理の温度を上げる”ので保温とは意味合い(味)が変わります。

思ったより早く”家族が帰宅した”とか、”食事会が始まった”という場合も
提供したい温度でキープしているので焦りません笑。

1レベル上の料理の提供ができるのでプロの現場っぽい自己満な(?!)使い方です(^^)


オーブン調理にオーブントースターを使う

丸鶏を焼くとか、鍋ごとオーブンに入れるとかいう調理を頻繁に行う料理猛者な方は稀で、丸鶏を焼いたとしてもせいぜいクリスマスくらいというご家庭がほとんどではないでしょうか。
コストコのロティサリーチキンで済ませてしまうご家庭も増えたと予想します(^^)

ハンバーグや鶏もも肉程度の大きさのもの、魚の切り身などは最近のオーブントースターであれば十分調理できます。

オーブンレンジのオーブンの最大の欠点は設定温度になるまで時間がかかることです。(ガスオーブンは別)

オーブントースターは余熱の時間がほぼゼロなので調理時間を短縮できます。

パイ皿にクッキングシートを敷いて食材を乗せてスイッチオン。

大がかりなオーブン料理をしないのであれば、
高価なオーブンレンジを購入しないで、電子レンジと多機能オーブントースターの購入の方がお財布に優しいという選択肢も出てきます。

ちなみに、最新のオーブンレンジは”スチームコンベクション機能”に力を入れているようです。
スチームコンベクション(スチコン)はホテルでは当たり前に導入されていて、小型のものであれば小さなレストランでも導入しているところが少なくありません。
料理好きな方はスチコンができることを検索したり、最前線のレストランのスチコン調理に関する専門書が出ているので本屋さんでパラパラと見てみることをオススメします。料理意欲が沸き上がるに違いありません笑



パン好きな方のためのトースターオーブン

本来であれば、この内容を一番最初に書くべきなのかもです。
ですが、我が家はパン食派ではないため
トースト機能に熱い想いがないのです(^^;)
美味しいトーストをオーブントースターに求める方は選び方がこの投稿とはまったく変わってくるのでトースト機能を強化したモデルをお探しください。

我が家はオーブントースターがパン屑で汚れるのが嫌なので、
トーストを食べる時はポップアップトースターを使っています。
写真のトースター、もう25年くらい使っていますが現役です笑

パナソニック製…ではなくてナショナル製。25年くらい使っていて壊れない。素晴らしい。



魚焼き器(グリル、フィッシュロースター)としてのオーブントースター

僕は北海道在住なのですが、北海道のホッケは型が大きいです。

学生時代は岡山県で過ごしました。
居酒屋で注文したときに出てきたホッケの開きにビックリ、
「アジか?!」と思うくらい小さかったのです。
「これホッケですか?」と店員さんに確認してしまいました笑

どのくらい北海道のスーパーにならぶホッケが大きいかと言いますと、
例えば大きめの縞ホッケの開きは、ガスコンロについているグリルには入りません。頭と尾を落としてもギリです。

サンマも昨年、今年などは型が随分小さくなってしまいましたが、何年か前まではこれもグリルからはみ出すくらいの大きさでした。

フィッシュロースターはガスコンロのグリルより大きいので、
大型のホッケの開きを日常的に焼く北海道の家庭にあることは多いのかもしれません。

ガスコンロのグリルが汚れることを嫌う方もフィッシュロースターを購入するのかなと。

焼き上がりの味も違って、フィッシュロースターの方が身がしまって濃い感じます。
ガスグリルは水蒸気が出るので蒸したような感じがします。
これが「ふっくらしていてやわらかい」と感じ、グリルの方が好きというご意見も聞きます。

ところが時代の変化(家族の少数化、魚の消費減)で、スーパーで買う魚も切り身の状態を選ぶご家庭が増えたはずです。

切り身程度であればハンバーグ同様、パイ皿にクッキングシート、オーブントースターで200℃8分前後でお手軽に焼きあがります。

グリルもフィッシュロースターも掃除が大変なので、オーブントースターはここでも活躍します。

ちなみに、我が家には写真のフィッシュロースターがあります。
切り身もこれで焼いていたのですが、多機能オーブントースターを手に入れてからは、弁当のおかず用の魚の切り身はオーブントースターで焼くことがほとんどになりました。
味よりも掃除の手軽さの優先順位が勝ります。
夕食の酒の肴に焼く時は味を優先してフィッシュロースターで焼きます笑

使用6年目。このシリーズを購入して3台目。

まとめ

高機能化、多機能化したオーブントースターの登場でパン焼き器にしておくにはもったいなすぎますし、料理のバリエーションが広がります。
食器乾燥機の代用としたり温蔵庫の代わりにもなってくれます。

デザイン的にはアラジンやバルミューダ、パナソニックあたりがカッコいいなと思ったり、トーストを重要視すればこれ以外も候補に挙がるかも。

料理のバリエーションを増やすことを考えると僕はテスコムをオススメします。

家電量販店の調理家電コーナーを見ていても、カタログを見ているだけでもワクワクしますよね。

商品レビューのご依頼をいただけるくらいの料理研究家になりたいものです(^^;)




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