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2010-2020 (1)

 わとりは家庭内虐待と性犯罪の被害者です。
 ルームシェア・・同居・・・いや、居候中のもちねこ君にその話はしてあり、彼と知り合った頃と今とでは考え方などがかなり変わったことも伝えています。

 10年ほど前は、自分のダメさ加減にウンザリしていて、仲良くなった相手と少し距離ができると
『何か悪いことをしてしまっただろうか』
『いよいよ愛想つかされたんだろうか』
『自分の悪いところに気づかずにいる自分が最悪』

と考えて落ち込み続けて、もう消えてなくなりたいとばかり思ってました。

 最近はそうでもなく
『なんか忙しいのかな』
『気が向いたら連絡くれるだろうし、自分からしてもいいしな』
『私の悪いところも相手の悪いところもあって当たり前だしいいや』

という感じに変化しています。
 
 前半のネガティブな考え方って、家庭内で否定的に育てられてきた影響なんだなーと今ならわかります。
 家族の役に立つこと(家事)は「やって当然」であって褒められるわけでもない。やらなければ怒鳴られ、叩かれ、無視される。
 なので、相手の機嫌が悪い時には「しなければいけないことをしていなかったから自分が悪い」。それを挽回するために「相手のご機嫌を取る」。

 この「ご機嫌とり」が自分に悪い影響を与える人間を寄せ付けるエサになっているというのを理解したのは割と最近です。

 付き合ってた彼が不機嫌になったのをなだめようとして性行為を要求されることもあったし、逆にAVみたいな要求を断ろうとしたら不機嫌になられる、ということも。

 あの頃は自分がどう扱われているのか、よく理解できなかった。
 相手の人生の喜楽のために、自分の人生を差し出していたんだ。
 (あっ、でも「人生」って言葉なんかあまり好きじゃない)

 『自分の機嫌は自分で取る』という言葉を知ったのもとても大きいです。私自身の機嫌ももちろんそうだけど、私に対して不機嫌のナタを振り回してきた親のことだって、付き合ってきた男性のことだって、私がそれをなだめる必要はなかったんだなって。

 このところのウィルス感染拡大で私の財政がとても危うい状況にあることで、とても気分が落ち込んでいてもちねこ君とは会話する気力もなかったんですが、彼はその私の態度について
 「そんな機嫌悪くされてもなんにも解決しないけど。」
 と言ってくれます。

 そうだね。
 でもこの財政逼迫の原因は君が生活費を出していないことに因るところが大きいんだよ。
 とまだ言えずにおります。

 もちねこ君は思春期に大きな挫折を味わっていて、それが今の年になってじわじわ効いてきている感じ。
 自分を変えるために環境を変えたい、自分のことを誰も知らないところに行ってやり直したい、と言っていたので、じゃあ家賃これくらい持ってくれるなら、立て直しにささやかに手を貸すよ、といって私が引っ越すタイミングでルームシェアを提案したのでした。
 が。
 実際には私は必要だと思って勧めている通院も嫌がるし、カウンセリングも受けず、人に会うのが嫌だといってだいぶ引きこもっている状態です。
 家庭で愛されて育ったんだろうなーという言動で私をいい意味で驚かせてくれることもたくさんあるけど、私に対して甘えすぎだなと思うこともたくさん。
 そういう日常を更新していくはずだったのに最初の記事から半年も経過してしまっていて、でもちょっとずつその間の記録を埋めていこうと思ってます。

 ともかく今すぐに彼が収入を得るのは難しそうですし(デザインサイトに投稿しているのでTシャツやスマホケースは販売中ですが)、感染症の混乱が収まるまでは通院なども控える必要があるので、二人で話し合いを続けてみようと思います。

 そんな彼の中にある女性に対する加害性のことも、2010-2020タイトルの中で触れていく予定です。

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