良いアイデアを出すための方法

「良い企画が出ない！」「仕事の問題がうまく解決できない！」といった悩みが多い方には有効かもしれない6つの方法をメモ的に記述していきます。

①瞑想

ライデン大学などの研究では、40人の男女に25分間の瞑想を指示したところ、瞑想が得意な人でも、瞑想が苦手な人でも、同じように新しいアイデアを生むのがうまくなりました。ちなみに、ここでクリエイティブ効果が見られたのは「オープン・モニタリング瞑想」で集中系の瞑想には同じような変化が確認できませんでした。オープン・モニタリング瞑想は脳を拡散させる瞑想なので、これでクリエイティビティが上がるのは当然な気もします。

②「クリエイティブになる！」と思う

ジャズピアニストを対象にした研究で、普段と同じように即興で演奏するように指示した際に、一部のグループにだけ「前演奏よりもさらにクリエイティブに演奏してほしい」と指示したところ、斬新なアイデアに満ちた演奏をするようになったそうです。この結果をもとに、研究チームは「もっとクリエイティブにならねばと思うことで、みんま意識的に新しい演奏方法を試すようになったのだろう」と推測。とりあえず「クリエイティブに考える」と自分に言い聞かせるだけでも効果は得られるかもしれません。

③ヨガ

ハタヨガ（正しい呼吸法をおこないながらポーズをとり、精神面のバランスを整えることを目的としたヨガ）と創造性の関係を比べた試験では、20分間のハタヨガに参加したグループは、斬新なアイデアを生み出す課題のパフォーマンスが上がり、回答の柔軟性と独創性が向上しました。この研究だと、なぜヨガでクリエイティビティが上がったのかはわからないのですが、ヨガには瞑想と似た働きがあるので、そこに要因があるかもしれません。

④クリエイティブな人と一緒にいる

オーバーン大学などの研究では、クリエイティブな人に指導されると、自分自身の創造性も高まるそうです。 これは544人のビジネスパーソンを対象にした調査で、自分自身の創造性に大きな自信を持っている上司が率いるチームは、実際によりクリエイティブなアイデアを生み出す事が多く、さらに部下たちのクリエイティビティも上がることがわかりました。ただし、この研究は、上司の創造性を自己申告でしか判断しておらず、たんに上司が「俺はクリエイティブだ！」と思い込んでいるだけな可能性もありますので、ご注意いただきたいです。いずれにしても、自分をクリエイティブだと思っている人のそばにいることが大事というのはありそうですので、心がけておくとよさそうですね。

⑤ジェスチャー

ハートフォードシャー大学などの研究では、78人の子どもたちに新聞紙、ブリキ缶、ヤカンなどが描かれた画像を見せ、それらの斬新な使い方を考えるように指示しました。その際に、半数の子どもには両手でジェスチャーをしながら考えるように伝え、残り半分にはミトンを着けさせてジェスチャーを制限しました。結果、ジェスチャーを使いまくった子どもほど創造的なアイデアの数が多く、研究チームは「子どもたちに手を動かして考えるように促すことで、新しいアイデアを引き出すことができる」と結論づけています。おそらく、大人でも同じような効果が期待できるので、企画を考えるときなどはジェスチャーを使うのがよさそうです。

⑥夢日記

2017年の研究では、55人の男女に「4週間、夢日記を毎日書いてください」と指示。それと同時に、また別の32人の男女には、「前の日に体験した印象深い出来事を書いてください」と伝えたところ、夢日記をつけたグループのほうが、創造的なイメージの感情表現、イメージの豊かさなど、クリエイティビティのいろんな要素が上がりました。このような現象が起きる理由は謎ですが、夢というものは荒唐無稽なイメージの宝庫ですので、これを記録することによって創造性が高まるのは、なんとなく理解できます。