制作課長 くれそん

印刷業界で約20年働いています。印刷物を作る仕事に就きたいけど、どうしたらよいかわから…

制作課長 くれそん

印刷業界で約20年働いています。印刷物を作る仕事に就きたいけど、どうしたらよいかわからないという方のお役に立てるnoteにしていきたいと思っています。これからDTPを始める方や初心者向けです。データ作りで分からないことがあればお気軽にご連絡ください。プロフィール欄をご覧ください。

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印刷物を作る仕事に携わりたい人をサポートするためのnoteをはじめます

ご挨拶はじめまして。この度、将来的に印刷物を作る仕事に携わりたいという人や、DTPをはじめたばかりでよくわからないといったような人たちの役に立つような情報を発信できる場所を作りたいと思ったのでこのnote立ち上げました。 「制作課長 くれそん」という不思議な名前をつけてみましたが、わたしは神奈川県の印刷会社でDTPオペレーターをやっています。 小さな印刷会社ですので、DTPオペレーターといってもデザインをすることもあります。だけどデザインに関する情報の発信はデザインを専門

    • 複雑なパスや効果を含むオブジェクトはラスタライズして安全・快適に作業しましょう

      DTPはPCに負荷をかけずにやりたいもの入稿されたIllustratorデータを開いてみたら、描画にすごい時間がかかってなかなか全体表示されず、なんだろうを思ってチェックすると、ものすごい複雑なパスを含むオブジェクトが背景にあった…なんてことはよくあることです。 よくこんな状態で作業したなと思い、こんなのラスタライズしちゃえばいいのにって思うこともよくあるのですが、さまざまな理由があってラスタライズしないのでしょうね。 「PCに負荷をかけてでもパスを維持したい」 そんな

      • もっとInDesignを活用してスピードアップを図りませんか?

        ペラものもInDesignで組んでみませんか?ページものはInDesignで、ペラものはIllustratorで作成。 なんとなく、こんな認識の人が多いのではないかと感じてしまうことがあります。 「InDesignはIllustratorにページ機能がついたようなものでしょう」 「ページ物を作る仕事はほとんどないし、あったとしてもその時はIllustratorで作っている」 こんな声がよく聞こえてきそうですが、皆様の周りではいかがでしょうか。 InDesignにはIll

        • 印刷物に載せるQRコードは、白地にスミ(K)100%が理想だと思います

          見た目が「黒」の文字。それがK100%になっているか確認しましょうわたしが入稿データ(Illustrator)をチェックするとき、スミ文字でよいと思われるところが4色になっていないか、というのがひとつのポイントになっています。 色の設定が図のように各色端数まみれになっている場合は、基本的に制作者は意図して設定していないと思っています。なので、スミ100%に変更してしまいます。(もちろんお客様の了承を得ます。実は見た目が黒の文字がこの状態になっている入稿データって結構見かけ

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        印刷物を作る仕事に携わりたい人をサポートするためのnoteをはじめます

          あなたの入稿した名刺データはこのように印刷されています(オンデマンド印刷の場合)

          オンデマンド印刷(POD)とはわたしの勤務先は決して大きな印刷会社ではないですが、オフセット印刷にもオンデマンド印刷(POD)にも対応しています。対応しているというよりは特化していると言ってよいほどPODの案件が多いです。 社内で製本・加工もできますので短納期で仕上げることが出来ます。経営的なことはわかりませんが、短納期って結構な強みだと思っています。 ワークフローも出来上っているので仕事がスムーズにまわり、人間関係のストレス以外は何も感じることがなく、それなりに快適な

          あなたの入稿した名刺データはこのように印刷されています(オンデマンド印刷の場合)

          PDF入稿は簡単です!慣れてしまったらもうIllustratorデータ入稿が面倒になります。

          Illustratorで作ったデータ。入稿はPDFで?それともIllustratorのまま?PDFでの入稿が当たり前のようになってきた今でも、まだまだIllustratorデータで入稿されることは多いです。 Illustratorで アウトラインを取って、 配置画像を添付、もしくは全て埋め込み、 zipファイルを作成して重いデータをアップロード この作業をするくらいならPDFに保存して入稿した方が制作側も楽だと思うのですが、なぜIllustratorデータでの入稿

          PDF入稿は簡単です!慣れてしまったらもうIllustratorデータ入稿が面倒になります。

          Illustratorを保存するときに覚えておきたい「PDF互換ファイルを作成」

          印刷用のデータを作成するときは「PDF互換ファイルを作成」にチェックを入れましょうllustratorで入稿したデータが印刷会社でどのように処理されるかというと、まずPDFに書き出します。書き出したPDFは、プリフライト→面付け→スクリーニング→刷版という流れで処理されていきます。 入稿されたllustratorデータのPDFへの書き出し方は印刷会社によってさまざまだと思いますが、わたしの職場ではInDesignに貼ってから書き出します。 このときに、Illustrat

          Illustratorを保存するときに覚えておきたい「PDF互換ファイルを作成」

          スムーズに下版するためのIllustratorの新規ドキュメント作成方法

          新規ドキュメント作成画面について図はIllustratorの新規ドキュメント作成画面です。 ①例えばA4のチラシを作成するならサイズはA4、名刺なら幅55mm・高さ91mmといった感じで仕上がりサイズと同じサイズを入力しましょう。 アートボード内でトンボをつけたいから仕上がりサイズより一回り大きいサイズに設定しているんだろうな、というデータも見ますがそれはもう古いやり方です。 この辺は後ほど説明します。 ②裁ち落としがあるものは裁ち落としを設定しましょう。基本は3mm

          スムーズに下版するためのIllustratorの新規ドキュメント作成方法

          覚えるのは3つだけ!印刷に適した画像データの作り方

          印刷に適した画像のカラーモード・解像度・保存形式を覚えましょういろんな入稿データのチェックをしていると、あれ?というようなデータは結構あります。 その中でもいちばん気になるのが画像なんですが、次の3セットがとても多く使われているということ。 ①解像度72dpi ②RGB ③JPG形式 おそらくスマホやデジカメで撮影した画像をそのままIllustratorやInDesignに貼り込んだのでしょうけど、割と有名な企業のチラシのデータでもよく見かけるので、どうしてこうなって

          覚えるのは3つだけ!印刷に適した画像データの作り方

          未経験者がDTPオペレーターになるのは可能か? チャンスはいくらでもあると思います。

          わたし自身、過去に何度か面接をしたことがあるので、その辺の経験を踏まえて、未経験者がDTPオペレーターになれるかどうかをまとめてみました。 未経験だから無理だと思っていませんか?DTPオペレーターになりたいと思うけど、自分は未経験だから無理だろうなと思う人が多いと思います。 その意志がどれくらいのものかにもよると思いますが、本当にDTPオペレーターになりたいと思っている人なら未経験でもなれると思います。 ただ、いろいろ疑問や不安があると思うので、未経験の方が気になるであ

          未経験者がDTPオペレーターになるのは可能か? チャンスはいくらでもあると思います。

          パソコンやスマホなどのディスプレイで使われる色はRGB。印刷はCMYKの4種類のインキで表現します。

          光の三原色RGBとインキの三原色CMYKスマホで撮ったきれいな写真はRGBというカラーモードで保存されます。しかしそのきれいな写真をスマホと同じ色で印刷することはできません。なぜなら印刷物はCMYKという4つのインキを使って色を表現するからです。 お客様から入稿されるデータをチェックするとRGBで入稿されることは非常に多いです。デザイナーから完全データ(印刷会社での手直しなしでそのまま印刷できるデータ)と言われて入稿されるデータでも画像がRGBであることが多く、そういった

          パソコンやスマホなどのディスプレイで使われる色はRGB。印刷はCMYKの4種類のインキで表現します。

          用紙・封筒・名刺・はがきのサイズはある程度は覚えておきましょう。リストを作ったのでよかったら使ってください

          DTPの初心者の方にどこから伝えていけばよいかといろいろ考えていました。 まずは用紙サイズからかなと思ったので、作ることの多い印刷物のサイズをリストにしました。とは言っても、定形サイズでA7・B7以降の印刷物ってほとんどつくることはないかなと思っています。 リストはこんな感じになってます。 あと、封筒のサイズ読み方ですが、例えば「角2」は「かくに」、「長3」は「ながさん」と読みます。「かどに」や「ちょうさん」とは読まないのでご注意ください。 机に座ったときに目につくと

          用紙・封筒・名刺・はがきのサイズはある程度は覚えておきましょう。リストを作ったのでよかったら使ってください

          PhotoshopやIllustratorを使って印刷物を作る仕事に就きたいと考えている方へ

          DTPオペレーターとデザイナーは違う仕事です印刷物は、営業、制作、印刷、製本それぞれの工程を経てかたちになります。営業がPhotoshopやIllustratorを使う会社もあるというのはたまに聞く話ではありますが、それらを使って印刷物のデータを作っていくのがDTPオペレーターやデザイナーの仕事です。 DTPオペレーターとデザイナーでは仕事の内容が違います。PhotoshopやIllustratorが使えるからデザイナーになれるというわけではないですし、それらを使えるけど

          PhotoshopやIllustratorを使って印刷物を作る仕事に就きたいと考えている方へ