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ごきげんよう。わらわです。

本日は、音楽を聴くことをテーマにお話します。
あくまで聴くことがテーマですので、音楽論的なことは一切話しませんし、話せません。

では。

1. 音に埋もれる

うつになる前の私は、外出している時には常にイヤホンをして、音楽を聴いていた。

何か気に入った曲を見つけては、ひたすらリピート。飽きたら、また次の曲を探す。
こんなところにも依存的な気質が表れている。

気に入った曲を聴いていたはずなのに、飽きてきてしまう瞬間は、毎回虚無感に襲われた。

しかし、音楽を聴くこと自体は好きだったし、スピーカーやらイヤホンやらも、少し高めのやつを買ったりしていた。

2. 耳を塞ぐ

しかし、ひどいうつ状態に陥った私は、音楽を聴けなくなった。
目からも耳からも、入ってきた情報を処理することができなくなり、何を言ってるのか、歌詞が全く分からなくなった。
そもそも、聴覚過敏がひどく、とても聴いていられない。

うつのドン底の状態では、自分の意思では一切何も出来なくなる。
しばらく休むと、ポケモンの技のように一つずつ出来ることが増えていく。

今日は字を読むことができた、とか、今日は無音なら動画を観られるようになった、とか。

しかし、あれだけ常にイヤホンをしていたのに、再び音楽を聴けるようになったのは、かなり後の方だった。
考えつく娯楽の中では最後だったと言ってもよいかもしれない。

やっと音楽が聴けるようになった…!

と、達成感すらあったのを覚えている。

どうやら私にとって、音楽を聴くことはずいぶん負担のかかる娯楽だったらしい。

3. 聴き方

何がしんどいのか考えてみる。

①曲の途中で止めることに抵抗を感じる
②アルバムで曲を飛ばすことにも抵抗を感じる
③歌詞を聴き取るのが実はけっこう疲れる

この3点が思い当たる。

Amazonのサブスクを利用し始めてからは、アルバムは一切聞かなくなり、単体の曲を何度も何度もリピートするようになっていた。

これは無意識的に、①②のようなストレスを感じないようにしていたのかもしれない。
また、に関しても、歌よりゲーム音楽やらクラシックの方がラクに感じてはいた。

クラシックはラテン語がほとんどだが、聴いてもわかんないし、歌詞はあってないようなもの。
洋楽もそう。リスニングだめなんすよね。
全然耳が追っつかないし、他のこと考えちゃう。

4. スキップ

音楽をまた聴けるようにはなったものの、イヤホンをする頻度はグッと減った。

ただ散歩する時、皿洗いをしている時。
最近はNoteを書き始める時にも気分を上げるために聴くようになった。

しかし、疲れてきたなと思ったら、途中だろうがすぐ止める。

アルバム飛ばしたくない問題については、プレイリストという機能が解決してくれることに気づいた。今更すぎるが。
大体30曲くらいを入れて、飽きてきたら入れ替える方式。それでも、気分じゃないと思った時は遠慮なくスキップする。

今まで惰性で聴いて、無駄に消耗していた音楽。

スキップという行為がなんだか不誠実に感じていたが、遠慮なくスキップするようになったいまの方が、ちゃんと音楽を聴けている気がする。

余裕を持って聴けているからか、歌詞もちゃんと入ってくる。むしろ、今まで聴いているようで全然聴けていなかったんだな、と。

新しく歌詞が心に入ってくる度、すっと視界が開けたような感覚になる。

散歩しながら入り込みすぎると、迷子になるのだけはなんとかしたいが。

本日は以上です。読んでくださり、ありがとうございました。

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