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舞遊梨
2022年9月25日 02:32
2012年10月作ほんのりと冷たい風が吹き抜ける夕暮れ時。オレ裕介は人気の疎らな大学校舎を出、校門へと向かっていた。(秋だねえ……)頬を撫でる風に煽られるように見上げた黄昏た空。キュッと胸を掴まれるみたいな切なさが込み上げて……。この季節特有の寂しい気持ちを堪能しようと、校門の前で足を止めたオレは、おもむろに上着のポケットからiPodを取り出し、イヤホンを耳に宛てる。再