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いやし、愛しきおやつ #09

この冬、朝ドラを見ていて回転焼き欲に苛まれているひとが多いのではないかとおもうけど、わたしももれなくその仲間で、あぁ、食べたいなぁとサッチモの焼いた回転焼きの味を想像しながら眺める日々。


回転焼きってすぐ手に入りそうで意外と入らない。今は祭りもないから屋台もないし、スーパーに行けば冷凍のが買えるかもしれないけど、今回は簡易的に売っているものではなく、なんか、回転焼きの店の回転焼きが食べたいなぁとおもっていた。


そんな今週の休み(回転焼きのことはちょっと忘れていた)、無性に和菓子が食べたくなっ市内の和菓子屋さんを検索していたら…なんと回転焼きの写真が飛び込んできた。柏餅が有名なので、その時期にしか行ったことがなかったお店。まさかの期間限定で回転焼きを出していたのだった。評価をみても褒め言葉ばかり。これは行くしかない。


店につくと駐車場はほぼ満車。やっとはじっこに車を止めて店内に入ると、全員が回転焼き待ち笑!こんなに回転焼きが有名な店だったなんて。この町にすんで20年以上経つのに全く知らなかった。


ひとまず、3つ頼む。今日ひとつ食べてあとは冷凍。ちょっとずつ楽しもう。わたしの後からも続々とお客さんが入ってくる。うしろのおじさんは7個。その後の奥さんはなんと20個も頼んでいる!わたしももっと頼めばよかった。へんな競争心がわいてくる。


ほかの和菓子も物色しながら待っていると(みんな回転焼きばかりたくさん頼んでいるのにそれほど待たされない。ひとの回転のさせ方も素晴らしい。)


お待たせしました〜と新聞紙に包んだあつあつのかわいいかたまりを渡された。新聞紙!これがさらに癒しと温かみを感じさせる。

かわいい素朴さ。

車に戻り、我慢出来ず、新聞紙をひろげひとつ手に取ってみる。ほっかほか。小麦と餡子のほのかに甘い香り。まだ食べてもいないのにこの癒し効果。回転焼きセラピーなるものがあったら人気が出るんじゃないだろうか。(よくわからないけど)


そしていよいよひとくち頬張る。ハァ…。ため息しかでなかった。本当に美味しいものを絶妙なタイミングで口にしたときは、余計な言葉など出ないのだ。 


そのまままるまる一個食べきりたかったが、駐車場がまた混んできたので店を後にした。


また次の休みも来よう。親や友人にも食べさせたい。そうだ、あそこへの手土産はこれにしよう。餡子だけでも買えるらしいから次行ったとき聞いてみよう。こりゃ珈琲との相性も良いな…。
三月上旬までの販売だから、途端に頭の中が回転焼きスケジュールで忙しくなる。

そして今さら、回転焼き、大判焼き、今川焼きの違いとはなんだろう?とおもう。さっそく調べてみると(簡単ネット調べ)想像以上にいろいろな言い方や歴史があって奥深かった。いろんなストーリーがあって、日本の西と東で広がってきたのだ。

https://services.osakagas.co.jp/portalc/contents-2/pc/tantei/1281857_38851.html


にわか回転焼きファンみたいになってしまったけれど、この冬はだいすきな朝ドラを見ながら、日本の文化と言っても過言ではないこのかわいいおやつを堪能しようとおもう。

2022.2.2

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