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「その少年が、オジさんと呼ばれるまで」

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ひとりの男の子の半生を描いた物語
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2020年5月の記事一覧

37、その少年とおじぃの別れ

おじぃの死を聞いた数時間後、その少年は家族の写真アルバムを母の押入れから引っ張り出しおじ…

私オム
4年前
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36、その少年の遊べない理由

その少年は中学2年生になり、「ギターを弾くか友達と遊ぶか」そのどちらかの為に生きていると…

私オム
4年前
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35、その少年と5000円のギター

その少年はよく音楽を聴いた。 小学生の頃にはSMAPしか知らなかったその少年は、サッカー部の…

私オム
4年前
7

34、その少年が無理して持った興味

その少年は恐怖の入部関門をくぐり抜け、陸上部に入部した。 走ることは大嫌いだったが、この…

私オム
4年前
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33、その少年の次の部活

サッカー部を辞めたその少年は、次の部活を探していた。 学校の規則で必ず何かの部活動をしな…

私オム
4年前
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32、その少年のペナルティーキック

その少年は、なかなか好きになれないサッカーを続けていた。 実は冬になる前に退部をしようと…

私オム
4年前
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31、その少年は一応サッカー部

その少年が入ったサッカー部に1年生は9人いた。 その中には小学校の頃にクラブチームに所属していた抜群にサッカーのうまい筒井という子がいた。 筒井は3年生と2年生の合同チームの練習にも参加するほどの腕前だった。 サッカーを始めたばかりのその少年は当然、そのレギュラーチームに参加出来るわけはなかった。 いつもグラウンドの隅っこでその他の1年生とパス回しや、ミニマムな広さで試合もどきのようなことをして練習していた。 たまにレギュラーチームに欠員が出ると、隅っこサッカーをして

30、その少年は殿

父と地道くんの家に向かう道中。 (地道くんの家に向かっている理由:前回の記事【29,その少年…

私オム
4年前
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29、その少年と犬

その少年は一軒家に引っ越し、ずっと望む夢があった。 それは犬を飼うということだった。 そ…

私オム
4年前
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