バナナシェイク

台風に備えて買い込もうと、家から少し離れた大きめのスーパーに駆け込んだ。

特別バナナを買うつもりは無かったのだけれど、シュガースポットを沢山身に纏ったバナナが割引棚に並んでいるのをみて、2袋買ってしまった。
いつの日も熟されたバナナには目がない。

沢山買ってそのまま食べると言うよりは、冷凍しておいたり、お菓子作りに使ったりすることが多い。
熟したバナナを冷凍したまま使ってよく作るのが、バナナシェイクだ。

と言っても、基本の材料はキンキンに凍ったバナナと牛乳のみ。だから、バナナミルクというのが近いかもしれない。
すっきり飲みたいときには氷を足したり、気分によってスパイスや蜂蜜、コーヒーなどで香りをほんの少しトッピングして、ブレンダーで撹拌する。
水っぽさが出ない様に、もう少しかな？という所で混ぜるのを止めて、コップに注ぐ。

熟して甘さたっぷりのバナナの場合には砂糖が無くても十分甘味が感じられるので、朝食時にもおやつとしても重宝する一杯。

シンプルなもの程使う材料によって風味がぐんと変わるから、バナナでも牛乳でも都度その組み合わせを変えて作れば、飽きることなく楽しめる。
今回はどんな味かなとコップに注いでいる時間も、実験をしているようなワクワク感で胸がいっぱいになるのだ。

このタイミングの買い出しで出会ったバナナ。またいくつか冷凍庫にしまっておいたから、台風で引き籠る間もたまにはバナナシェイクでジメジメ感を吹き飛ばして、乗り切れたらいいな。