ACL準々決勝第2戦でまさかの退場。永戸勝也は「チームのみんなに感謝。結果で取り返す」【無料記事】
ACL準々決勝第2戦で退場の永戸勝也が想い語る
横浜F・マリノスは3月15日、報道陣に練習を一部公開した。
同13日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝第2戦の山東泰山戦でプレー時間の長かった選手たちはリカバリー中心のメニューに。2日後に迫る明治安田J1リーグ第4節の京都サンガF.C.戦に向けてコンディション調整に努めた。
山東泰山戦の後半開始早々に2枚目のイエローカードを受けて退場となった永戸勝也もグラウンドに元気な姿を見せた。練習後には報道陣の取材に応じ「また頑張ります」と短く述べ、挽回を誓った。
前日記者会見で「間違いなく怪我をしてから一番いい状態だと思っていますし、不安なくプレーできる状態にあるので、恐れることなくプレーしたい」と語っていた永戸は、13日の山東泰山戦で今季初の先発出場を果たした。昨年10月末に負った右ハムストリング肉離れから復帰して3試合目の出場だった。
完全復活をアピールできる絶好の機会だったが、永戸は前半終了間際の44分にアフター気味のタックルで1枚目のイエローカードを提示される。本人としても「前半の(タックル)は結構強めにいったと自分で思っていたので、しょうがないかなと思います」と受け入れざるを得ない警告だった。
マリノスは10人でも勝利。永戸は「チームのみんなに感謝」
「気をつけようと思っていたんですけど、うまく審判に合わせることができなかった」
後半開始してすぐの47分、永戸は2度目の警告を受けてしまう。宮市亮からのスローインを左サイドの高い位置で受けた直後、一瞬足もとから離したボールをトン・レイにつつかれ、咄嗟に左足を出した。すると、その左足がトン・レイの右足を踏みつける形になってしまったのだ。
そのプレーを見たムハンマド・ナサルディン主審は迷いなく永戸にイエローカードを提示。前半から両チーム2枚ずつイエローカードが出ており、激しめの接触には躊躇なくカードを提示する判定基準に適応することができなかった。
今回の判定はレッドカードでの一発退場ではなかったため、VAR(ビデオアシスタントレフェリー)の介入対象にはならない。当然、主審の判定は覆ることなく無念の退場に。ピッチから出た永戸は水沼宏太に付き添われながらロッカールームに下がっていった。
その後、10人になったマリノスは75分にアンデルソン・ロペスのゴールで先制し、2戦合計スコア3-1として山東泰山を振り切った。クラブ史上初のACL準決勝進出も決まっている。永戸もホッと胸を撫で下ろしたことだろう。
「結果で取り返します。チームのみんなに感謝しているので、頑張ります」
復活を遂げた背番号2は言葉少なにクラブハウスへと消えていった。残念ながら蔚山HD FCとのACL準決勝第1戦は出場停止となるものの、第2戦以降に失敗を取り返すチャンスがある。もちろんJリーグには出場可能で、約1ヶ月後のACL準決勝までの試合でも負傷前のようなパフォーマンスでマリノスを勝利に導く活躍を期待したい。