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人生諦めた方が生きやすかったりする話

『絶対に諦めるな』

昔、部活動の顧問から口酸っぱく言われた。

なにかに向かって挑戦するとき、逃げたいと思う気持ちを押し殺し、まだいける。あと一歩。と前に進んでいく『強さ』を学んでほしかったのだろうか。

いまになって思うが、諦めてなにがいけないの?と思う。
ひねくれまくった意見かもしれないが、本当にそう思うんです。

逆に人生を諦めた方が意外と生きやすかったり?

今日はそんな話をちょこっとしたい。

ストップロスが招く心理的現象

みなさんは、ストップロスという言葉をご存知だろうか。

相場が投資家にとって不利な一定レベルに達したら、反対売買することを事前に決めておく仕組みを指す。

出典:金融情報サイト iFinance

要は、投資家界隈で使われていた言葉で、もうこれ以上、損をしたくないから、負けを認めて株を売り捌くという行為を意味している。

これがなんだ?という話ですが、

人生にもストップロスが大切なんじゃないかと思うんです。

つまり、負けを認めて諦めて、また別の道を進んでもいいじゃん。ということです。

せっかく会社に入ったんだからまずは3年働くという罠

新卒で会社に入れば、周りの大人たちは口を揃えて、こういうだろう。

『まずは3年しっかり地に足つけて頑張るのよ!石の上にも三年というでしょ』

私もこの言葉を信じてがむしゃらに働いてきた。
いやな上司にあたってもくじけず、大嫌いな取引先にも頭を下げ、ただ3年という目に見えないゴールを目指して走ってきた。

いざ、3年が経った時、その環境は全く変わっておらず、同じ日常がそこにはあった。

頑張って勉強して立命館に入学して、大学の勉強もそれなりにやったつもりだった。大手企業に入るという狭き門を潜り抜け、ようやく内定という切符を手にした新卒カードを、そう簡単に手放すことはしたくなかった。

元を取りたかった。どうせ辞めるなら、なにか得てから辞めたかった。

けど、結局会社に居続けた。
目に見えない果実(成果)を漠然と期待していたんだと思う。

諦める勇気が必要

このように、頑張って手にした大手企業への就職カードを、簡単に手放すわけにはいかない。という心理的状況を『コンコルド効果』と呼ぶらしい。

1976年、イギリスとフランスにより共同開発された世界初の超音速旅客機コンコルドにちなんで名付けられた。

膨大な資金をかけて作られたこの旅客機は、周囲の期待とは裏腹に、搭乗費用は高額、定員数は少なく、燃料はすこぶる悪いという最悪の状態であった。

史上最悪の旅客機などと言われはじめ、生産中止を余儀なくされたが、フランス・イギリスが、巨額の資金をつぎこんで作った旅客機コンコルドを最後まで手放すことができず、ずっと世論の反対を押し切って生産をし続けたという。

最終的には、乗員全員が死亡するという大惨事が起き、2003年にその不毛な歴史に幕を下ろした。ちゃんちゃん。

これはひと昔前の海外で起きた童話ではなく、会社でも同じことが当てはまると思っている。

つまり、だめな環境とわかっていなからがも、ここにいても成長できないんだろうなとわかっていなからがも、その場に居続けることが、どれだけリスクなのかを物語っている。

たしかに、手放したくない気持ちもわかる。お金も時間も十分にかけてきたからこそ、まだ回収できるなにかを求めたくなる。

しかし、このケースの多くは気が付いたころには、巻き返しがきかないどん底まで落ち込んでいるのがほとんどだ。

大切なのは、諦める勇気を持つこと。

頑張った結果、無理だとわかったら、違う道を模索するのも人生ということである。

私は結果5年働いた会社を今年辞めて、起業することにした。ある意味では諦めたという表現も正しいかもしれない。もうこの会社で自分が存在する意味が見出せくなったので、諦めて違うキャリアを選択したのだ

みなさんの選択肢は、いまの仕事のみですか。
いまの仕事に心から満足していますか。

答えがNOなら一度お話しましょう!キャリアのお手伝いをさせていただきます。


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