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目を背けないこと(11/730)

ここは、るすかいな島

るふぃは島の南東にある大きな地面の裂け目にいた。

るふぃ 「大きな裂け目だね。れいりぃ。」

れいりぃ「今日はな、るふぃ。」

    「まず裂け目の底まで行ってみるぞ。」

るふぃ 「この裂け目、かなり深そうだね。」

    「真っ暗で、底が全く見えないよ。」

れいりぃ「そうじゃの。」

    「では行くぞ、るふぃ。」

     2人は裂け目に飛び降りた。

れいりぃ「るふぃよ。どうした???」

    「目を開けんか。」

るふぃ 「コワくて、目が開けられないよ。」

    「それにおれ、ゴム人間だからさ。」

    「地面にぶつかっても、死なねぇんだ。」

れいりぃ「底が平らだと誰が言った???るふぃ。」

    「下にはマグマかかもしれんし、氷山かもしれんぞ。」

るふぃ 「えぇーーー!!!」

れいりぃ「るふぃよ。底をみるのは誰でも怖い。」

    「それは、自分の実力や現状を知るのと似ている。」

    「自分はいったい今どこにいるのか・・・。」

    「できれば、目をつむってしまいたい。」

    「知らなかったことにしたい・・・。と思ってしまう。」

    「しかしな、それでは絶対に成長はない。」

    「どんなに怖くても・・・、自分の底を知るのじゃ。」

    「逃げることなく、しっかりと自分の目を見開いてな。」

るふぃ 「うん。わかった。」

    「・・・あれ???もう底に着いてる???」

れいりぃ「おどかしてすまん。この地面は衝撃吸収性能抜群の地面。」

    「ここならわしも、お前に遠慮せず、存分に力を発揮できる。」

    「かいぞく王のクルーの本気を見せてやるぞ。るふぃ。」

るふぃ 「うわぁー。楽しみだ。」

れいりぃ「覚えておくことじゃ。るふぃ。」

    「自分自身を知るということが、まずは成長の第1歩じゃ。」

    「底は以外に浅いかもしれん。」

    「想像以上に深いかもしれん。」

    「勇気をもって、自分の今の底を知る。」
   
    「現実を受け止めたとき、自分の現実に直面する。」

    「しかし、恐怖は消えるのじゃ。」

    「なぜなら、上を向いて登る覚悟ができるからな。」

るふぃ 「うん。ありがとう。れいりぃ」

    「かいぞく王のクルーの力。」

    「しっかりと、目を見開いてみるよ。」

    「よろしくたのむ。れいりぃ。」

    

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