時を止めること。について

「このまま、時が止まればいい」

歌の歌詞で、よく耳にしていました。

「時を止める?そんなありえないことを願うものではない」
私はこれまで、この歌詞を勘違いしていました。
ふと、何気なく聴いた歌の中で、
あれ、これって勘違いかな? と気付く瞬間がありました。


「時を止めることは、不可能ではない」

最近、気付き始めました。

確かに、時間を止めることはできません。
(今のところ、その様な方法は知らないです。)

では、時とは、時間の事を指しているのでしょうか?
時という言葉は、もう少し広い意味で使われます。

そして、絶対的な値として、時間 がありますが、
時という言葉は、相対的な値としても、使われると思います。

例えば、
恋人同士の二人の中で、時を止めることは可能だと思うのです。

これは解釈の話です。
時を止めるように、現状の関係を維持しながら、
歩んでいくことはできると言う事です。


人間、過去を振り返ると、何とも言えない気持ちになります。
戻れないことを、知っているからだと思います。

だから、感動したり、思い出に浸ったり、
そこからまた活力を見いだしたり。

なぜそのようなことができるのか。
過去に価値を感じているからだと思います。

なぜ価値を感じるかと言うと、
取り戻すことが難しいためです。

取り戻すことは、難しいが、
実際には可能なのだと思います。

ただし、容易ではないことを知っているため、
難しいということです。

健康な身体を維持すること。
愛情を維持すること。
若さを維持すること。

時を止めたように、思えることですが、
維持するための労働コストが掛かります。
大変な努力が必要です。

そうしたコストを、人間は無意識のうちに知っています。
そしてそのコストを支払えないからこそ、
取り戻せないと錯覚します。

もし、そのコストを支払うことができたとしたら
様々なことに対して現状維持は可能なのだと思います。


年を取ると、
過ぎたことを懐かしく感じることがあります。

しかし、いまこの瞬間を大切に思い、
このままの状態を維持したいと願うなら、

時を止めることを意識して、
努力をしていく事も、可能だと思うのです。

時≠時間です。

相対的な時を、どの様に意識して、
人生を重ねていくか。

そこには、様々な見え方、解釈ができると思います。


今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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