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FYI.12 死生学に興味ある?

昨日は雨でしたが、そこここにもうツツジが咲き出して、「あれっ、まだ入学式も終わったばかりじゃない」と世界のスピードがどんどん上がっていることを肌で感じて焦ってしまいますね・汗

病院では、入職してくれた新人看護師さんたちへ、配属先をお知らせするセレモニーも無事に済みました。出来るだけ個々の希望に添えるように、人事側は本当に心を砕きます。それでも第3希望までお聞きする訳。。。
どうか、全ての新人さんのポテンシャルが配属先で開花されますように。

そして大学も、キャンパスには新入生や新先輩学生がわんさか集まって、私としてはもう、眩しい限り>▽<
早速、授業が始まり、私は大学院生ながら○年のブランクを埋めるべく、出来るだけ多くの授業を受講しようとしているのですが、そのうち2つの死生学の授業に、教室に入りきれない程の学生が集まったのにはびっくり。

1つはスピリチュアリティについて。もう1つは死生をめぐる実存哲学の諸問題。どちらも医学部ではなく文学部の授業で、一見、マニアックな香りがしたり、小難しい印象ですが、最近は、そういうテーマに興味を持つ学生が増えているのでしょうか。

コロナの影響も大きいでしょうか。
彼らの中に、従来、当然とされていたこと、保証されていたこと、その梯子が突然外されて、先行きがいよいよ不透明になった世界で、振り落とされずに生き抜くための、確固たる自分軸を持ちたい、というニーズがあるのではないかと感じます。
単なるhow toや「科学」ではフォローしきれない領域をカバーし得る何かを得たいのではないかと。

医療の世界でも、
「科学」でフォローできない問題が種々あることは既に体感として分かっていることで、そのような状況下で、より良い医療を実践するためには、「倫理」について考えることがとても重要だと思っています。
特に、「医療倫理」に限定することなく、もっと、人間が生きることとは、死ぬこととはといった根本的な問いに通底するような「倫理」まで考えたい、と思って、文学部の死生学領域に飛び込んだ私です。

もし、興味のある方は、
以下の研究会、こちらのテーマは医療寄りですがどなたでも無料で聴講できます。倫理に関するさまざまな問題について、ちょっと考えてみるきっかけになれば。



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