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帰れる場所を増やすような、働き、暮らす旅を家族でしてみる(仮)

今年に入って、移住やライフスタイルについてのトークイベントに呼んでもらう機会が増えた。

それは、誰かが心地よく住んでいる地域や大切にしている暮らしについて教えてもらえる機会でもあって、話を聞くほどに「本当にそんなことできちゃうの?」とゲストの話す暮らしに自分を重ねて疑似体験をしては、「うわーすごーー」とドキドキする機会だった。
(特にイノシシを捕まえて自分たちで捌き食すという話は、素手では蟻もまともに触れないような私なのだが、実際に見て知る必要のある体験のように思った)

しかし情報を知れば知るほどに、これは「これからどこに住もう?」と定住先を探している人のための情報であって、既に家を建てて生活を送っている私にはもう関係のない話のような、寂しいような気もしていた。

かといって、じゃあ旅行で行こう!とは思えない。
家族で各地方に行って「あー楽しかった。いい思い出になったな」がしっくりこない。
(そもそも2週間程度は家から一歩も出なくても一切苦痛を感じない強めのインドア派なので、旅行にはそれほど積極的ではない方だ)

自分はどうしたいのか。
11月末から、考えること1週間。

お金とか家とか仕事とか子どもとか、
地方移住について「なんかちょっと色々無理だよね」と私が思っていた無理な理由は
夫が主夫になってから「別にそんなに無理じゃなかったね」に変わった理由だったじゃないか。

またしても本当になんとなくなのだが、今回も無理じゃない気がする。
なので、
とりあえず家族4人で行ってみようという結論に至る。

何とかなるもんだと思っているし、何とかならなそうな場合は、何とかするのだ、と決めるだけだなと思うのだ。
こりゃどう考えてもままならない、と切羽詰まる前に進む道を変更する心づもりは常にある。

それでもわずかに残っている責任感を落としてしまわぬように気を付けながら、全ては心の決めたままに、肩の力を抜いて選択していきたい。

そうだ。
夫と子どもとののんきな毎日を綴り始めた初日に、そう言っていたじゃないか。
やはりここに戻るんだ。

「ええねぇ、行こうよ」
と夫は言う。

悩み始めて2日目に
「寒くなってきたしやっぱりやめようかね」とその日の気温が低いというだけで決意を翻した私に対し
「え、行こうよ。ホッカイロ持ってさ」と、我が家のブレーキ役の夫が言う。

「何しにどこに行くの?楽しいこと?」と答えに戸惑う質問をする娘は、
私が「楽しいかどうかの実験」と答えると

「いいねぇ!実験に失敗したらドカーンと爆発して粉々になるんだよね!」と面白くて仕方がないというような様子ですごく怖いことを言っている。

私も夫も、どこに行っても変わらず仕事も家事もするし育児もする。
自分の気持ちも夫の気持ちも子どもの気持ちもその都度その都度変わるだろうから、毎日毎日たくさん話そうと思う。

相変わらずしっかりとした目標はないけれど
テーマだけは決めた。今いる千葉を拠点に、


帰れる場所を増やすような、働き、暮らす旅をしようと思う

かっこよく言えば、様々な地方に家族で滞在しながら場所に縛られない働き方や子育てのあり方、自分たちにとって心地よいライフスタイルを追求してみたい。

リモートで仕事を変えずに地方で働き、家族と生活していくことは可能だろうか。

地方移住が一生に一度二度あるかの重い選択ではなく、ライフステージやライフスタイルに合わせてもっと気軽なものにならないだろうか。

滞在した先の地域の人と交流をもち地域のリアルを体験し、微力でも力になれることがあるなら役に立ちたい。

せっかくなので地域の特産物を使った朝ごはんを食べよう。(これはメインかもしれない)

帰れる場所といっているのだから、できれば親子ともども「また帰るね」と言えるような知り合いをつくりたい。

こちらでの仕事もあるため各地方には1週間から2週間程度と短期間しか滞在できないが、その都度その都度住民の一人となってゆるりと働き生活をしてみたい。

仕事、教育、地域、コミュニティ等「場所」や「べき」に縛られずに肩の力を抜いて暮らしていけたなら、「あり」の幅はどんどん広がると思う。 

帰れる場所を増やしてくような、特別なようで特別じゃないリアルな暮らす旅をしたい。
(帰れる場所を増やすというワードが気に入ったため、しつこく使っていることは許して欲しい)

リモートワークができるようになった今、私は場所を選ばない自由を手にした。
子どもは小学校に入学する前までしかこのような体験はできないと聞く。

転校は簡単なことじゃない。
環境が変わると子どもの心はとても疲弊する。
一つの場所に留まれないということは深い友達関係を築けないということ。
勉強の進みも地域によって違う。
オンライン学習はやはり限界がある。

どの理由も理解できるのに、どの理由にも矛盾を感じてしまう。
このどれもが子どもに限ったことではなく、ブーメランのように大人の私にも返ってくる。

一か所にいてもいなくても、
場所を選ばない自由を大人と同じように子どもも手にできなければ、
社会がどんなにリモートワークやワーケーション、地方への関係人口拡大の政策を進めても限界があるように思う。

などと・・・
最初はちょっとカッコイイことを言いたいと思って書いていたらいつものように段々と何故かよくわからない怒りが出てきたりして止まらなくなってきたのだが、とにもかくにもとにかくやってみる。

今週末からは、まずは一週間鹿嶋へ(近い・・・!短い・・・!)

おわり

追伸・・・・・・・・・
今回の滞在で観光地に行きたいという思いはないのですが、ならどこ?となった時になかなか調べきれておりません!
ここ良いよ、とか、ここに来てみて、というおすすめ地域があればぜひ教えてください^^
・・・・・・・・・・・

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