嬉しい。美味しい。おなかいっぱい。ねむい。(仮暮らし:愛媛県南予地方西予市①)
愛媛県南予地方3日目。3日目からは西予市へ。
西予市役所の鈴木さんと、地域おこし協力隊の林さんと待ち合わせ。
3日目からは自炊予定なので、絶景を横目に道の駅やスーパーを案内してもらいつつ食材を購入。
食材を購入したので、まずはこれから三日間住ませてもらう一軒家へ向かう。
夫はいそいそと荷下ろしし、私と娘は食材を冷蔵庫へ避難。
荷物を降ろして車が軽くなった後は、みんなで「かりえ笑学校」へ。
噛み砕きたいのに噛み砕けない「かりえ笑学校」
かりえ笑学校は、廃校になった旧狩江小学校を地域の再生計画によって再出発させた施設。
校舎の一部が子どもの遊び場として生まれ変わり、西予市の企業「無茶々園」さんの明浜事務所がこの「かりえ笑」の2階に移転するなど、
地域の人たちが地域に根差した学舎として育てている「遊び心」があふれすぎているあたたかい施設だ。
子どもたちは大汗をかきながら夢中で遊び、私もかりえ笑という不思議な空間を理解したくて「無茶々園」さんの話を夢中で聞く(本当にユニークな熱い会社!)。
でも、かりえ笑を理解することは途中で諦めた。
頭をフル回転させた結果 、1時間やそこらでこの空間を理解しようなんておこがましいという結論に至る。
でもなんとなくだけど、この場所は人によって、そしてその時の想いによって意味や理解が変わるような、そんな場所な気がした(ふんわりさよ)。
考えることを諦めた瞬間、のどがすごく乾いていることに気づいた。
そのタイミングを見計らったかのように、かりえ笑見学から一緒に案内してくださっている、地域おこし協力隊であり発酵料理研究家の大谷りえさんが自家製梅ジュースをパパっと出してくれた。
口から入れた水分が体の中でどう巡っていくかがわかるような冷たさと梅の爽やかさに、肩に入っていた力がすっと抜けていく。
「私、少し緊張していたんだな」と思った。
梅味が苦手なはずの娘も息子も一気飲み。
梅ジュースを飲みながら、しばし雑談。
西予市の人たちも、自分のお気に入りの場所やお店の情報をこれでもかというほど出し惜しみなく教えてくれる。
その人個人のお気に入りの情報は、ネットで得る情報とはまた違ってとてもディープで特別で、大切な楽しみをおすそ分けしてもらっているようで嬉しい。
そして、みんな子どもたちのことをよく見てくれる。
ごはんの時に左手をそえること、挨拶は相手に聞こえていなかったらなかったことになっちゃうからもったいないということなどを、本当にナチュラルに伝えてくれる。
こういう空気は、なかなか当たり前にはつくれない空気だと思うのだが、出会った方みんながみんなそうなのだ。
きっとここに住んだら、楽しいことも、少しキツイな、ということも、子育ても、みんなで少しずつ分け合える気がした。
あとは、こちらがどれだけ自分を解放できるか、かっこ悪い部分や見せたくない部分を預けられるか、な気がする。
そんなことを思いながらかりえ笑を見学した後は、海まで案内してもらい、ここからはフリータイム。
明浜の海で海水浴デビューできる息子はツイてる
透明度の高い海でひとあそび。
私は入る予定はなかったのだけど、あまりに気持ちよさそうにはしゃぐ子どもたちに誘われて、服のまま海へ。(普段から格安な服を着ている自分に感謝する数少ない瞬間だ。)
こんな海で本格的な海水浴デビューをできる息子はツイている。
小一時間遊んだ後は、子どもたちと夫は気持ちよさそうに爆睡し、私はオンラインミーティングを。
オンラインミーティング後には私も寝てしまい、起きるとすっかり夜だ。
子どもの頃に体験した、海に入った後の身体のダルさや、昼寝の心地よさや、時間の感覚が分からなくなる感じを思い出す。
といっても結構な夜だったので慌ててみんなでお風呂に入り、上がったところにインターホンが鳴った。
初日から語彙力を失わせる西予市
かりえ笑学校で出会ったりえさんが、スイカとゴーヤを持って「よかったら食べてね」と来てくれたのだ。
こんなことが、西予市滞在初日からあることがとても嬉しい。
早速ゴーヤを夜ごはんのおかずに、デザートにはスイカをいただくことに。
嬉しい。美味しい。おなかいっぱい。ねむい。
語彙力がどんどんなくなっていく、ヘロヘロの我々。西予市のせいにさせてもらおう。
翌日は、段々畑に登ってみたり、漁船に乗ってタコを獲ってみたり、郷土料理を作ってみたりなどなかなかハードな日程なので、歯磨きをチャチャっと済ませて布団に潜り込む。
西予市滞在はまだまだつづく。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?