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【MLMの世界】#4 紹介案件

疑惑は深まりつつも
彼女との友情も深まっていく…笑

いつ告られるのかとドキドキしながらも
基本的には飲んで楽しい相手
お互い警戒心もなくなっていき
それなりに本音も言い合える仲にはなっていった

「ネイルいつも綺麗ですねー」
「うん、ずっと同じ人にやってもらってて
本当綺麗に仕上げてくれるんだよね」
「へーいいなぁ」
「良かったら紹介しようか?」

「最近腰が凝りまくってて身体が痛いんです」
「知り合いに腕の良い整体師いるよ、
良かったら紹介してあげようか?」

「ファッションもよく分からないんですよね」
「今度カラーコーディネーターと会うから
良かったら同席する?」

彼女のあらゆる人脈を惜しげもなく披露してくれるようにまでなっていた

実際に全て紹介してもらったが
普通のマンションの一室が集合場所
(その時点で普通ではないけど…(^^;;)

そこは色んなスペースに分かれていて
各自ネイルや施術してもらっている
メグミ先輩も管理者のように常にいて
それぞれの様子を見ながら話しかけたり
盛り上げたり会計係をしたり…

いや、これ普通の紹介じゃないよね…?

最初こそ疑問に思って注意してたけど
長時間そこに閉じ込められるわけでも
法外な金額を請求されるわけでもないし
サービスは本当だし
徐々にその奇妙な空間への警戒心は
薄まっていったと思う

しかし振り返って考えると
ネイリストや整体師は外から来ていたし
もちろんメグミ先輩の家でもなかった

一体このマンションは誰所有なのか…

一度聞いてはみたものの
「旦那のビジネス関係の人所有なんだー
ワークショップとかやるなら
好きに使っていいって言われてるの
こんな駅近の一等地にすごいよね!」
何とも要領の得ない答えで終わった
まあ確かにすごいけどさ…(-。-

そんなことを繰り返していく内
彼女の仲間達にも何度か会う機会ができた
完全に違う人種達だったが
私はどんどん広がっていく交友関係に
完全に浮かれていた気がする

なんなら
『メグミ先輩を疑うなんてどうかしてたな』
くらいにまで思っていた

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