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335*理外の理をつかむ

松下幸之助さんの『指導者の条件』より。

101番目に紹介されている言葉が「理外の理」。

”指導者はふつうの理を超えたより高い理を知らなくてはならない”

キングダムでも描かれる中国の戦国時代、秦国と対立していた趙国の趙奢という将軍は、遠方の地域を秦国から侵略された際に、趙王からその地を救うべきかと問われ、次のように答えたといいます。

その地を巡って戦うのは、2匹のネズミが穴の中で戦うようなもの。勇敢なほうが勝つと思う、と。

結果的に趙奢は秦国軍を打ち破り、その地方を守り抜きました。

「理外の理」というのは、普通に考えると難しいと思われるようなことや、常識外れに思われることをあえて実行するということ。

理論的には1+1=2ですが、現実には必ずしもそうはなりません。2人で作業しても、2人分の能力が発揮されるとは限りませんし、それ以上の成果が出る事もあれば、2人の力が相殺されてしまう場合もあります。

理屈だけでは成功しないということ。

理屈を超えた何かを掴み取ることこそが成功への道だと、趙国の将軍・趙奢は理解していたのだと思います。

本を読んだり、教科書で勉強したことをそのまま実行するだけでは成果は出せないので、その知識をいかに組み合わせて上手くいくものにするか、考える必要がありますね。

まずは自分たちが置かれている状況をしっかり理解することから。

引き続き学びを深めたいと思います。

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