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人間的信頼を得る5つの心構え~公欲と信頼~


信頼できると感じるのはどんな人?

私たちは、ある条件に当てはまる人に対して
「この人は信頼できる」と感じます。

いわゆる「人間的信頼」の部分です。

その心構えとして、具体的には次の5つ。

①『聴く』:誠心誠意、相手の話に共感して話を聴く
②『褒める』:良いところを見つけ、褒め、感謝を伝える
③『成長』:公欲を支援する、さらなる可能性を伝える
④『公欲』:公欲を抱き、自らの可能性を高める
⑤『一貫性』:発言と行動の一貫性、人に対する態度の一貫性、窮地と平常時の一貫性

ある経営心理士の方は、この5つの語呂合わせで
「世紀の矛(せいきのほこ)」と呼んでいました。

特に④の『公欲』は、死生観にも繋がるものですね。

なぜ生きるのか。
限りある人生の中で何を成すのか。

ビジネスでもそうですが、
社会のために価値を生み出したい、
世の中に貢献したいという「公欲」を掲げ、
かつそれが聞こえの良い謳い文句ではないと思えるような
熱意や誠意を感じるものであるとき、
私たちはその公欲に対して信頼を感じます。

例えば、オリンピック選手が「地元に金メダルを届けたい」
というように語っているのも公欲。

身近なところでは、道に迷っている人に
親切に道を教えてあげるのも公欲と言えます。

相手が無事に目的地にたどり着けたとして、
道を教えた私たちには何の見返りも無い場合がほとんどです。

それでも道を教えるのは、
私たちが「社会の役に立ちたい」という本能を持っているから。

人間は集団で生きているので、
集団の存続や繁栄のために行動するように
脳がプログラムされていると言われています。

種の存続に反する行動をする個体は
自然と排除されていくように作られているようですね…

だからこそ、「公欲」を語り、
それを実行し続ける物語に対して、
私たちは本能的に「共感」を覚えます。

それと同時に、その相手を「信頼できる」と感じます。

知り合いでもなければ、お金を払うわけでもないのに、
親切に道を教えてくれる人は信頼を感じますし
人間的な好感も持てると思います。

そして、次は自分も実践しようと思います。

他者からの人間的信頼が得られる以上に、
自分自身への信頼度が高まるためでもあるのでしょう。

つまりは「自己承認」に繋がるということ。

やはり自分自身を信頼し承認できていないと、
先ほどの5つの心構えも実践できないし、
相手を本当に信頼することも出来ません。

公欲を持つことで、自分自身を認めることにも繋がり、
周囲や社会からの信頼や評価にも繋がる。
そして、実現したい理想を叶えるために
協力してくれる人脈も広がっていく。

では、私自身はどうかと言えば、、
人に語れるような立派な公欲の物語を
明確に描けていないような気がしています。

気がつけば、常に目の前のこと。

相手を見ているつもりで、
自分自身を見てしまっているのかもしれません。

ただ一つ言えるのは、
自分自身を幸せに出来ないなら、
他者のことも幸せに出来ないということ。

だから自分を大事にしたい。
自分自身を信頼して、ちゃんと承認して、
評価できる部分を増やしていく。

おそらく、世の中で「信頼できる」と思われている
多くの成功者たちは、そうやって自分自身を大切に出来ている人たち。

だからこそ、他者を大事に出来るし、
そうした振舞いを無意識に実践できる。

今回は「公欲」に焦点を当てて書きましたが、
他の4つの心構えも、人間関係を築く上で
とても重要なものになります。

人間的信頼を得る5つの心構え

もし出来ていないと感じる項目があれば、
ぜひ意識してみてください!

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