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【#064|年末記・2023】

~~♪ ~~♬
(なにやらお洒落なイントロBGM)

「It doesn't have any deep meaning, so there's no need to read it.」
(無駄にダンディーな低音ボイスの早口英語)

_人人人人人人人人人人人人人人_
> 迫力のあるジングル!!! <
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note inc. presents
FM WATAAME『FIGHT OR FLIGHT RESPONCE』

ここからは毎年ノンアルコールウィスキー(別名:麦茶)を片手に、小粋なトークで乾杯する極上の30分間。『FIGHT OR FLIGHT RESPONCE』。快適な元旦・イヴをお過ごしの皆さま、こんばんは。渡邉綿飴です。

はい。事前に準備したネタの尽きの果てで、ここから先の地は全くの無計画です。マジで無計画です。いい年して何も考えていない、いうなれば劇団『大人無計画』です。劇団『新刊出来ん』です。劇団『死期』です。「“元日・イヴ”の記事を“クリスマス・イヴ”に書く」というウィットに富んだプランのはずが、私の脳内にいる企画開発部シナプス社員たちが発想飢饉に陥ってしまい脳内難民になってしまったのに、隣接する前頭葉政府と海馬省が見捨ててしまい救済せず、おかげで私のなかのアイディア・インフラは壊滅的な事態です。ご崩御あそばされる。

ちょうど一年前にこんな内容を書いていました。

どうもこんばんは、渡邉綿飴です。
2022年12月31日土曜日、年内最後の投稿です。
ちょうど年末放送の各オールナイトニッポンを一気聴きしながら書いているので、深夜ラジオお馴染みの日付から話し始める挨拶となりましたが、全国リスナーを夢中にさせる一流のパーソナリティみたいなユーモアあるトークスキルが一切ないので、皆様には私の手元が見えないことを利用して「書いては消して」を「三歩進んで二歩下がる」のスローステップで執筆しています。
とりあえず今こうやって投稿できたぐらいには喋り(?)がつっかえてないと思いますので、初もうでの神社に飾ってある「賀正」と書かれた提灯ぐらい温かい目で見守っていただけると幸いです。

【#062|年記末・2022】より引用

ラジオをBGM代わりに聴いているのは変わりないものの、とりあえず文字数は稼げる饒舌な技量がガクンと下がってしまいました。これも書く習慣を怠ってしまったゆえの結末です。誰のせいでもない、すべて私の責任です。せめて今の私が見切り売って出来るエンターテインメント『ネット生配信 ひとりロシアンルーレット』します。側頭部につけた銃口から弾が出ようが出なかろうが、ひたすら出るまで続けます。むしろマシンガンのほうが安定的な供給で出るから精神衛生上は楽かもしれません。「君はァ1000発ゥ」、このままでは持ってるマシンガンに対して言ったのか言ってないのか分からない独り言が生涯の遺言になりそうです。ちょっとやそっとでは止まらないワタシのマシンガントーク。これ以上ツヅくとヤバイ。終われられない。

……「君はァ1000発ゥ」はともかく、最後の一文が何の曲のパロディか直ぐ分かった人はおそらく私と同じ世代のさらにディープに知ってくれている人でしょう。こんな小ネタにも即時に拾えるあなたとダブルスを組みたい。ぜひ私とグランドスラムを目指しませんか?(月額980円で)

……いったん冷静になりましょう。

一昨年も昨年も今年も相変わらずな仕事の不出来さですが、今年の秋、34年の生涯の中でも大きな出来事がありまして、それ自身は様々な大人の事情が複雑に入り組んでいるので詳細は来年の春先頃を目途に少しずつの情報公開となればと思っています。良いニュースか悪いニュースかといえば悪いニュースです。ああでも別に誰も亡くなっていません。ただ当たり前にあった大きなものが無くなる話です。その関係で来年から今まで大切に集めていた書籍コレクションのほとんどを手放ないといけない事態になってしまいます。いよいよ書籍蒐集家の終わりです。その集めた本の大半は積ん読で未だ読めてないのですが、私にとってコレクションとは延命行為のひとつで、「これ読まないまま死ねない」と本の巨大塚を見ては悦に入っていました。つまり部屋に積まれたコレクションの山脈らは私の自認的に生きている時間そのものなのです。半分に減らせば私の余命は半分です。なんとも酔狂明媚、それこそ蒐集家という奇天烈な生態の姿です。あぁぁぁ捨てたくない!!!

ええ、本当は解っていますよ。

人間誰でも今の生活が続くことなんてないなんて知っています。

《いつまでもあると思うな 宇宙と世の理》

夢見る中高年じゃいられない。

だったら大人の階段昇ってやりますよ。

君が「もう死んでれら」と言うまでエスカレーター式に永久に昇ってやりますよ。

そして新規読者から「面白ぇ~!!!」と言われるような記事に昇華してやりますよ。

おお、なんかやけくそに書いていたら来年の目標が出来てました。

あの『THE FIRST TAKE』ですら来年の目標なんて出てこないのに。

こりゃ幸先が良いわ、今年の見切り点が出来たわ。視野も広がったわ。

広がった視野で、ここから読者から届いた(地産地消の)お便りを読ませていただきます。

文章いつも楽しみに拝読してます。さて綿飴さん、今年読んだ本と観た映画のベストワン作品を教えてください。

《ラジオネーム:風光明媚リン・ニューヨーク》

風光明媚リン・ニューヨークさん、温かいメッセージありがとうございます!

まずは本部門から。

◆『海が走るエンドロール』たらちねジョン:ボニータコミックス

《あらすじ》
65歳の茅野うみ子は夫と死別したばかりであった。夫との映画鑑賞が好きだったうみ子は、数十年ぶりに映画館に足を運んだが、映画の上映中に、夫との初デートで映画ではなく「映画を観てる人が好き」だと指摘されたことを思い出し、劇場内で客席を見ていた。上映後にそのことを映像専攻の美大生・濱内海に指摘され、会話をきっかけに家に招く。2人で『老人と海』を鑑賞した後、海に「映画作りたい側」ではないのか、「今からだって死ぬ気で映画作ったほうがいい」と言われたうみ子は、自分は「映画を撮りたい側」であると自覚し、「映画づくりを学ぶ」ために美術大学の映像科に入学する。同級生との映画製作や海が映画監督のもとで修業することを意識したことにより感情が揺さぶられたうみ子であったが、自身について再認識し、海を撮ることを決意する。インフルエンサーのsoraが、美大に入学する。クリエイティブな才能を持ち、映画制作への貪欲な姿勢を見せるsoraは、「時に辛辣な言葉」をかけ、創作に必要な覚悟をうみ子と海に教えていく。

▲Wikipediaより一部引用

先ほども述べましたが、小説やビジネス書に比べて漫画って、とにかく量が多いんですよ。たとえば、

《問題:これら漫画10作すべて揃えたら計何冊になるか答えよ》
①『ゴルゴ13』
②『こちら葛飾区亀有公園前派出所』
③『ミナミの帝王』
④『クッキングパパ』
⑤『はじめの一歩』
⑥『釣りバカ日誌』
⑦『美味しんぼ』
⑧『静かなるドン』
⑨『ワンピース』
⑩『名探偵コナン』

※2023年12月31日 時点

表1:各冊数の配分
①『ゴルゴ13』全210巻+以下続刊
②『こちら葛飾区亀有公園前派出所』全201巻
③『ミナミの帝王』全173巻+以下続刊
④『クッキングパパ』全167巻+以下続刊
⑤『はじめの一歩』全139巻+以下続刊
⑥『釣りバカ日誌』全112巻+以下続刊
⑦『美味しんぼ』全111巻+以下続刊
⑧『静かなるドン』全108巻
⑨『ワンピース』全107巻+以下続刊
⑩『名探偵コナン』全104巻+以下続刊

《正解:全1432巻+以下続刊》

ほどほどに止めなければ、よほどの管理者でなければ部屋の棚と押入れを殺してしまう一種のチキンレースのような禁断の娯楽、それが漫画収集。

ひとつ前の一文は(言われなくても)冗談ですけど、しかし漫画作品を買い集めるときは継続が難しい。コナンもワンピースもまだ4~5巻ほどしか出てなくて「今からでも追えるじゃん!」で買ってしまった人、約30年後の現在、今どういう表情で新刊発売の街頭広告を見ていることでしょう。(1994年、コナン第1巻から買い集めていた我が家ですら「いつになったら終わるんだよ」という理由で第32巻にて辞退したというのに、それから20年以上の刻が経って、クリストファー・ノーラン映画作品が霞むような「1年間」という無限ループの時間軸を辿る。なのに発生した殺害事件とテロ襲撃の件数が発展途上国の貧しいスラム街よりも多い。それが米花町。)

しかし、私は仮に『海が走るエンドロール』が100巻を越える大長編だとしても追いたいと思うほどにハマったし、主人公たちの繊細な心理描写に毎コマで感動しています。

映画系ではないけど私自身が大学どうしても行きたかった人だから、年齢や立場に囚われず夢を追いかけようとうみ子たちの姿は、私にとって憧れであり彼女を応援することが結果的に自身の中にある夢に対する肯定行為になる気がして、うみ子たちの行く先を見守らずにはいられません。

次は映画部門。

◆『ゴジラ -1.0』山崎貴:東宝

《あらすじ》
第二次世界大戦末期の1945年。敷島浩一は特攻へ向かう途中で零戦が故障したと偽り、小笠原諸島に位置する大戸島の守備隊基地に着陸する。その日の夜、基地を全長15mほどの恐竜のような島の伝説で語り継がれる生物「呉爾羅(ゴジラ)」が襲撃する。敷島は整備兵の橘宗作から、ゴジラを零戦に装着されている20mm砲で撃つように懇願されるが、恐怖で撃つことができず、敷島と橘以外の整備兵たちは全員ゴジラに襲われて死亡する。橘は仲間たちの遺体を前にして敷島を罵倒する。同年の冬、東京へと帰ってきた敷島は隣家の太田澄子から空襲によって両親が亡くなったことを伝えられる。敷島は闇市で彼同様に空襲で親を失った女性・大石典子と、彼女が空襲の最中見知らぬ他人から託されたという赤ん坊の明子に出会い、成り行きで共同生活を始める。敷島は米軍が戦争中に残した機雷の撤去作業の仕事に就き、特設掃海艇・新生丸艇長の秋津淸治、乗組員の水島四郎、元技術士官の野田健治と出会う。生活にも余裕ができ、敷島は秋津らに典子との正式な結婚を勧められるが、戦争とゴジラによるトラウマを抱える敷島は関係の進展に踏み出せない。1946年の夏。ビキニ環礁で行われた米軍による核実験「クロスロード作戦」。その近海にいたゴジラは被曝し、体を焼き尽くされたが、それによってゴジラの細胞内でエラーが発生し、その体は体高50.1mまでに巨大化する。

▲Wikipediaより一部引用

1月に観た『RRR』と、11月に『ゴジラ -1.0』。

ギリギリまで自身の当時の感想と議論を重ねに重ね、後者に軍配が上がりました。

平成ゴジラシリーズ、それこそ30年以上も映画館で歴代ゴジラ作品を日米問わず観てきて、今まで観たゴジラ作品のなかで最も自分の好みにぶっ刺さったゴジラでした。あまりにも映画全体の構成が好き過ぎて4回ぐらい感極まって泣いたし、巨大ゴジラが銀座を襲撃する描写なんて自身の思う「怪獣映画」として完璧な仕上がりでした。

それこそ初代ゴジラにあった「存在に意味を伴わない不条理の象徴」、ゴジラ本来のテーマが「原点回帰」として再び描かれるのは長年のゴジラファンにとって僥倖じゃないでしょうか。

逃げ惑う東京市民たちから見たゴジラの姿、戦う人間たち側のキャラクターデザインの魅力の良さ、最後まで澱むことないワクワクする物語のテンポの進め方。

どこだったか山崎貴監督がインタビューで答えていた「子どもの頃に映画館で観た『未知との遭遇』、あの日から映画の虜になった」。これはあくまで私の願望ですが、山崎貴さんにはいつか「日本のスピルバーグ」になってほしいんですよ。ジャンルを問わない「観客たちがそれまでなかった別世界が映るスクリーンに夢中になる」、これこそ「映画」というエンターテインメント。いま日本で最も映画の在り方を知っている映画監督、今作からもそう考えています。

今年もお疲れさまでした。
今年のnote活動記録を教えてください。

《ラジオネーム:病は気COLOR》

病は気COLORさん、メッセージありがとうございます! こちらこそ今年もお疲れさまでした。ご希望の「2023年の活動記録」です。

もう皆無と言っていいほどの活動量の無さで、正直インプレッション数が二桁も覚悟していたのですが、まさか4000近くの総閲覧回数があったとは…。

もちろん有難いのですが、それ以上に申し訳ないという気持ちが強い…。

だって今年公開した記事は計36本。そのうちの24本は毎月事務的に公開してる『ツイートまとめ』『読書メーターまとめ』。つまり、まともに公開した新作記事なんて12本しかない。過去記事分も含めた怠惰を表したような微塵の文量でも見捨てずに皆様が懸命に支えてくれた四桁の証し。

来年こそはその期待に応えないといけない。応えたい。

序盤にも少し触れましたが、来年は私生活がいろいろ活発にならざるを得ないことになるので、その間ずいぶんとメンタルが弱った言動をこれ見よがしにSNSに書き残すと思われますが、どうかドラえもんのあたたかい目で見守ってあげてください。

皆様にこうあってほしい提案図

ここまで渡邉綿飴がお送り致しました。良いお年を。

 2023年12月31日 渡邉綿飴


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