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小学校3年生で出会った1冊の本が、その後の人生にけっこう影響していた話

小さい頃、図書館にある「歴史まんがシリーズ」や「伝記まんがシリーズ」をよく読んでいました。

昔の人はみんな苦労しているんだな〜と思いながら……。

偉人伝を読みすぎたせいか、当時の私は「灯台もと暗し」を「東大元暮らし(東大の人をみてごらん。みんな苦労しているでしょ)」と勘違いしていました。(今思えばひどすぎる…)

そんな私には、伝記まんがシリーズの中で、今も大事にしている1冊の本があります。

きっかけのワークショップ

2019年12月、転職したばかりだった私は、勤務先で開催しているワークショップを体験することになりました。

「あなたは、仕事や人生において何をしたい人なのですか?」

ド直球で、そんな質問をされる このワークショップでは、自分のこれまでの人生を振り返り、その時自分に起こった出来事や、当時の感情、影響を受けた人、ハマったものなど、自分にまつわるあらゆることをアウトプットし、自分の中のWILLを言語化していきます。(WILLってなに?

子供の頃の思い出に始まり、習い事、進学、就職、学生時代にあった印象的な出来事、社会人になって大変だったこと、人との出会いなど、色んな話をしている中で、だんだんと自分の価値観があぶり出されていきました。

大学時代のアルバイト:色んなバイトを経験して楽しかった
社会人3年目:激務で辛い
転勤:予期せぬ展開
双子が生まれた:眠たくて眠たくて記憶がない
双子サークル活動:色んな双子ファミリーと出会えて楽しい
転職:働き方を変えたい

ワークに取り組むうちに、気づいたことがありました。

どうやら私は、「働いている」ときが楽しいらしい…と。

ここでいう「働く」とは、お金を得るためだけに働くことではなく、自分自身が主体的に自分以外の人のために行動する。というようなニュアンスです。

そして、他の参加者からたくさんのフィードバックや問いを浴びたことで、脳がどんどん活性化することを体験しました。

「なんで働くことに興味があるの?」
「なんで働くことが大切だと思っているの?」
「世のため人のために働きたいって本当にそう思っている?」
 →正直この質問が一番ガツンと来ました…。

そんな問いを受けるうちに、自分でもなんでだろう?と自問自答するようになっていったのです。

言うなれば、問いのスイッチがONになった感じでした。

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思い出の1冊

ワークショップに参加して以来、ふとした瞬間にあの日の問いが巡ります。

「私にとって「働く」ってなんなんだろう」

そんなとき、小さい頃に好きだった本を思い出しました。

それが、冒頭の「こども伝記まんが アイディアに生きるー6人の社長の創業物語」という本です。

小学校3年生頃に読み始め、大人になるまで10回ほど引っ越しを繰り返したのですが、その都度生き残り、持ち運んでいる本でした。

この本には6つの物語が書かれています。

・9歳の旅立ち_松下幸之助物語(松下電器)
・おもちゃの王様_佐藤安太物語(タカラ)
・世界の真珠王_御木本幸吉物語(ミキモト)
・魔法のラーメン_安藤百福物語(日清食品)
・しあわせの魔法瓶_菊池武範物語(タイガー魔法瓶)
・夢を追う巨人_小林一三物語(阪急電鉄)

名だたる企業の創業者のストーリーが描かれているのですが、私はこの本に出てくる創業者が、小さい頃から苦労して、苦労して、苦労の末に、創意工夫して道を切り開いていくストーリーが大好きだったのです。

この本に出てくるのは、自分の夢を信じて突き進むだけでなく、人が喜ぶことに取り組んでいる大人の姿でした。

あ、もしかしたら私の「働く」の核となる部分はこの本に影響を受けているのかもしれない。

まさか自分の人生の中で、9歳のときに出会った本が、自分の価値観に影響を与えていたなんて、思いもよりませんでした。

でも、そう思って振り返ると、就職先選びのときもこの本にかなり影響を受けていたのです。

つながる点と点

新卒で、中小企業やベンチャー企業を支援する会社に入社したのですが、ベンチャー企業の未知に取り組む姿勢、今世の中にないものを作り出す人たちにワクワクするのも、この本にリンクします。

点と点が繋がりだすと、この本の影響すごすぎない?と思うほど、自分の中でかなりの影響があったことに気がつきました。

そうか、この本で「働く」ってすごいなーと思い、一人の人が仲間と協力して、会社を作ることで、今度は人が働く場をつくることにさらに感動したんだな、と今になってスーッと入ってきました。

今あらためて読み返してみると、やっぱり「素敵に働く姿」が描かれており、元気がでる本でした。

一つのワークショップを通じて、自分でも気づいていなかった価値観と、その根底にある本の存在に気づきました。

我が家には、小学校3年生の双子がいるのですが、もしかしたら、今後の人生に影響するかも知れない本と出会っているのかもしれない……そんなことを思うと、ひとつひとつの出会いって大事だな、と改めて思いました。

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そんな私の自分でも気づいていなかった価値観を見つめるきっかけになったワークショップ。

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