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チェイテ城とか行ってきたよ【0日目:性癖と計画】

2019年4月29日〜5月4日に行った東欧旅行の記録とつれづれ。これからチェイテや東欧に行く誰かの役に立てばいいな〜と思いつつ、思ったことや記録などを書いていくよ。

【0日目:性癖と計画】(この記事)

【1日目:関空編】

【1日目:乗換と空の旅→ウィーン空港編】

【2日目:ウィーン空港→チェイテ駅編】

【2日目:チェイテ村(到着)編】

【2日目:チェイテ城編】

【3日目:チェイテ博物館編】

【3日目:チェイテ村〜ブラチスラバ 】執筆中!

【4日目:ブラチスラバ〜ブダペスト】まだ

【5日目:ブダペスト〜ウィーン】まだ

【6日目:ウィーン空港〜帰国】まだ


当時のTwitterをまとめたTogetterはこっち↓

【血の伯爵夫人】エリザベート・バートリーで有名なチェイテ城とか行ってきたよ



〔0日目 性癖と計画〕


2018年の年末、日本がまだ平成だの令和だの言っていた頃。

「平成元年生まれの人間は、平成の終わりと共に20代が終わる」…と漠然と認識していた私は、平成最後及び20代最後のGWに、どこに旅行に行こうか考えていた。

できれば海外の綺麗めなところで、予算内で行けて、女一人でも歩ける治安で、英語がある程度通じる国がいい…スウェーデンは計画してた時にテロが起きてキャンセルしたのがちょっとシャクだし、ルーマニアは治安がちょっと心配だし、そもそも吸血鬼ならドラキュラ伯爵よりもむしろここ数年FGOでもお世話になってるバートリ夫人のチェイテ城の方が………あっチェイテ………チェイテな…………???

「20代の頃にチェイテ城行きました、って、一生言いたい…」

という欲が優ってチェイテ城が最有力候補に。推しの力は強い。逆らえない。


なお、チェイテの地にて自身の美容のために600人以上の少女を惨殺したとされ、吸血鬼伝説のモデルにもなった【血の伯爵夫人】について詳しくはこちらでどうぞ↓
〈Wikipedia〉バートリ・エルジェーベト


そもそも私にとってバートリ夫人は初恋みたいなもので、かつての1990年代、当時はノストラダムスだの宇宙人だのの怪奇現象を扱ったオカルト系のTV番組がゴールデンタイムでよく放送していた。今思うとそれかなりおかしいな。ともあれ、小学生だった私は、その時間ひとりでテレビを見ることも多かった。そういう番組の中で、都市伝説の恐い女として「600人以上の処女を己の美のために惨殺したバートリ夫人」を知ることとなった。それは10分もないくらいの再現映像のコーナーだったのだけれども、多感な子どもの心にかなりの興奮…もとい衝撃を受けたことをはっきり覚えている。映像がかなり性的でいやらしかった。あと出てた女の子が可愛かった。処女の血での入浴もアレだけど、蜂蜜を塗って森に放置して蟻責め…?ええ……?などと、番組のコーナーとしては一瞬だったものの、多感な小学校中学年の子どもにはあまりにも強い刺激を残すこととなり、その時の気持ちを言葉にするなら「そういうのもあるのか…」って感じ。なお、その後わりとすぐ漫画『ベルセルク』を読み、さらに性癖をこじらせることとなる。エンジョイ&エキサイティング。

ともあれ、性の目覚め…もとい初恋みたいなものとしてのインパクトは強烈なもので、血の伯爵夫人、吸血鬼の元ネタになったとされる大量殺人鬼〜などの詳細はすっかり忘れ、「子どもの時に出会ったエッチなお姉さん」という立ち位置として、バートリ夫人という存在が私の中で君臨し続けることと相成りました。いや全く、何が人の性癖を狂わすかわかんないね。


時は流れ、この立ち位置が大きく揺らいだのは、私ももうすっかり大人になった2017年5月。3次元(芸能人)の推しカプが結婚したという衝撃的なニュースを受けたことによる精神的動揺を落ち着かせるために始めたスマホゲーム『Fate/Grand Order(FGO)』、このチュートリアルのガチャで最初の星4サーヴァントとして来たのがこの人↓

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「ヤバそうなおばさま来た…」

FGOのガチャって、TwitterのTLからの情報では英語が上手な諏訪部とか、フランス王妃とか、猫背がちですまないが口癖のイケメンとかそういう人が出るもんだとばかり思ってたから、こういうSM系のおば様まで網羅してるとは知らなかった…えっどうしよ…と不安になってTwitterでつぶやいたところ、先輩方から「強いから安心しろ」「1章のストーリーで出てくるよ」などとお言葉を受け、とりあえずリセマラは思いとどまる。その仮面セクシーですね!強そうなお姉さん熱烈歓迎!

その数分後にプロフィールを見、背面のアイアンメイデンを二度見し、あの百合レズ界のレジェンドバートリ夫人やんけ!!!!!!!!!と気付いて仰天することとなる。あっ!!!あの!!!!!ファンです!!!!!!!長年!!!!!!お世話になってます!!!!!?!!?!??

そんなこんなあって、思わぬ形で「子どもの時に出会ったエッチなお姉さん」に再会することとなった。小学生の私よ、誰にも言えないアブノーマルな思いを抱いたことを恥じる必要は何もないぞ。全ては大人になった私のための伏線だったのだからな。そしてありがとうFGO。

そしてそのままFGOにズブズブとハマっていったのが2017年。普段から軽率に聖地巡礼をしがちな私は、この頃からチェイテのことは調べていたものの、「スロヴァキアってどこ…??」状態で、なおかつどの観光ガイドにもチェイテ城のことが載っておらず、Google mapでチェイテ城は見れるものの経路が全く表示されない。難易度高そうだな…、という思いを持つに留まることとなる。


この「難易度高そう」という思いから「行けそう」に変わったきっかけが2つあって、ひとつは2018年秋に遊びにいったUSJ。

この年からUSJでは初の試みとなる「大人向けのホラーでダークで美しいハロウィーン」がテーマの『大人ハロウィーン』イベントを開催していて、いやもう全体的にめちゃくちゃ楽しかったんだけど、極めつけはシアター系アトラクションの『Blood Legend』。全くの無知識で行ったものの入場前の説明の雰囲気からまさかな…と思っていたら、本編開始直後に推し(史実)が出てきて思わず椅子から滑り落ちそうになる。FGOで状況を理解している友人が膝でつついてくるなどし、「えへへ…あれね…私の推しなんですよ…」と謎のジェスチャーで返すなどだいぶパニクっていた。すごーい!!!バートリ夫人の紹介ムービー、小学生の時以来初めて見た!!!いやしかしこれで性癖が歪む人も一定数いるんだろうな。この会場に私のようなバートリ夫人ガチ勢(自称)はどれくらいいるんだろう?などと考えていて、内容はほとんど頭に入ってこなかった。子孫、イケメンで良かったね〜。

内容ほとんど覚えていないけど、主人公の娘たちがハンガリー観光しているくだりがあって、「ああ、なんかいいな」と思った。ハンガリー、行ってみたいな、東欧の中ではわりとメジャーな感じするし…という思いがここで生まれる。内容は確かハンガリーに行って酷い目に遭うって感じだった気もするが…。


あと、2つ目のきっかけはGoogle。オーケーGoogle。時は2018年の年末。チェイテ城が観光地になっているのは知ってたけど、そもそも地元でどんな扱いになっているんだろう、「600人以上の少女を惨殺した連続殺人鬼」って扱いとしてどうなんだろう?とふと気になって、Google mapで地元の村のお店の写真を探す。

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エリザベート・バートリー、めっちゃ愛されてるじゃん…

地元のチェイテ村には博物館があり、伯爵夫人の仮装をした女性が町を歩くお祭りがあったり、ピザ屋の名前がバートリーだったり、拷問部屋に使われたとされる地下室がワインセラーになってたり、思ってた以上に地元でめちゃくちゃ愛されてる。すごい。楽しそう。

あと前調べた時はわからなかったけどスロヴァキア鉄道が走っており、チェイテ駅もちゃんとある。駅があるなら、電車が走っているのなら、それなら私も行けそうじゃん。

スロヴァキアに行くにはウィーン空港から行く方が近そう。ハンガリーにも行こう。そんなこんな考えているうちに計画ができて、飛行機の予約をした。全部スマホで済む。スマホすごい。


今までひとり旅での海外は何回かしており、多少はレベルを積んだかなとは思うけど、今回は「鉄道による長距離移動の連続」や「英語が通じないかもしれない」など初めてのことも見込まれる。準備できることはあらかじめしつつ、万全にして行きたい…と、スロヴァキア語とハンガリー語の単語帳を作りながら挑むのであった…。


〔1日目:関空編〕に続く

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