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小規模事業者とデザインとマーケティング

After Covid-19が見えてきました。まだ随分とぉーくにだけど。

そして、久々のnoteに投稿。サボってたわけじゃなくて、新しい技術の習得に時間がね。(;´Д`)ハァハァ

で、さっそくながら弊社、とあるデザイン団体に所属しています。でも弊社デザイン会社じゃないです。なぜ所属しているかといえば…それは情報収集とマーケティングにデザインはくっついてきてるから。で、こちらの団体、どっちかっていうとプロダクツデザインの案件が多い会社さんが多数入っている団体。だからいろんな角度から情報見られるので便利なんですよね。

そこで最近感じたこと…

外注デザイン案件減ってるんじゃね?

いや、実際数値見てないからどのくらい推移してるのかわからないんですけど、団体の方針とか端々から聞こえる声とかを聴くとそう感じるわけです。

何がそう感じさせてるのか。

それは、外注デザインがインハウス化してるんじゃないか疑惑。

IT業界がそうなんですよね。基幹システムを刷新すると同時に、社内アプリを開発するのにエンジニアさんを中途採用しとる現象がちらほら。

で、これプロダクツデザインに関しては製造業中小企業だと内製化は割と前から進んでいた話は聞いてたんですよね。フリーランスのプロダクツデザイナーの方、登録現象していたのは確かだし、その原因として製造業大企業のデザイン内製化。いやもう何年も前の話ですが。

それから残っているのは製造業小規模企業の案件。

だから、ぶっちゃけどの段階からデザイナーが絡めばよいかわからないだろうし、デザイナーも多種だということが伝わっていないので、依頼のしようがないんでしょうね。

それと販社を伴っていないので、販売ルート構築にも苦労が見える。そういう案件を何回かやったことのある小規模企業さんなら慣れてるんでしょうけど、複数社協業しているプロジェクトがほとんど。

で。マーケティングの話がでてくるわけで。

中小・大手さんはすでにここも内製化してる。ASPのSalesforceを始め、様々なSFAツール、CRMツールを使っているハズ。

でも部署ごと・支店ごとにバラバラのツール使っていて、なんとかしようとしてたりとか、基幹システムに無理やり組み込もうとしていたりとかの攻防戦が繰り広げられていたりする会議の現場は修羅。

某上場M社もそういう動きがあって、地方事業所ごとにルールがバラバラ。会議ごとに血で血を洗う攻防戦を繰り広げつつ、基幹システムの導入がなく、なんか標準化の意味がわかってないみたいな業務のやり方してる…。

まぁ、でも一応は標準化の動きに呼応している印象は受けます。

ところが、小規模事業者さんだと、マーケティングはともかく、その後工程まで考えが至りづらい感じなんですよね。SFAでもCRMでも、基本的な考え方ってユーザに対して「これからもずっとよろしくね ⸜( ´ ꒳ ` )⸝♡︎」ってことなんで、ハード売れたらハイ終了じゃないわけですよ。

たとえば、猫のトイレなんかスマホアプリと連動してみたいなことやってたりしますしね。

電源が近くにいるから、設置場所にちょっと困るのだけど。

ともあれ、何らかの形でユーザーと繋がっていくサービスを組み合わせた企画製品が必要になってきていることには変わりがない。

WordPressとJetpack CRM

2020年からAutomatic社のJetpack CRMが導入されました。なんかよくわかんないけど、更新が楽だからWordPressを入れていてる小規模事業者さんも多い感覚ですが、実は低コストでCRMが使える環境が揃っています。

問題はCRMとはなんぞ?

となってしまう。ググってもよくわからんし。で、最終的にこう。⤵

でも、After Covid-19の世界はCRMまでいかなくても、せめてステップメールくらいは…。って、それがCRM。

それはともかく。

デザインとライトオタク層

最近弊社はライトオタク層に注目してます。Before Covid-19のとき、可愛いものなら売れる❗みたいな風潮があって、ギフトショートとかいくと、マリメッコみたいなデザインの製品が結構並んでいたりしました。たとえば、マスキングテープとか。

SOU・SOUとか中川政七商店とか。

この購買層、ジェネレーションy(y世代)がターゲット。ジェネレーションx(x世代)の後半世代がシンプルなデザインを好んだところからy世代に影響が及んで日本的な工芸とか昭和初期的なものが好まれた時代。

だいたいトレンドは10年単位で切り替わっていくわけですけど、Covid-19が来ようが来よまいが、トレンドはちょうど切り替わるときに来てたんです。

それがジェネレーションz(z世代)。

そしてy世代後半もこうしたトレンドに引っ張られるわけなので、デザインに求められるものが随分と変化してきたし、デザイナーの能力もどちらかというとプロデュース力が求められるようになってきたように感じます。

その主な原因は「オタク層」と「ライトオタク層」。z世代にとって「オタク」はアイデンティティです。

中途半端な思考じゃ受け入れられないプロダクツ

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これだけコロナ倒産とか暗い記事が並ぶ中…めっちゃ目立ちました。さすが信長の野望…。

原神という中華製オンラインゲームに持っていかれた感のあるこの業界において、前年比60%の売上上昇。三国志強し。設定の重要さが身にしみてわかるようなコーエーさんの快進撃です。

そして大事なのはコーエーさんのコンテンツって、比較的ライトオタク層に向いたものが多い気がします。っていうか、歴史ガチ勢のイメージが強いんですけど。

弊社も歴史背景、平安時代〜昭和まであらゆる歴史資料を作画や美術、モデリングに役立てていただくために集めたり、エピソードを古文書から読み取ったりしているわけですが、こうした歴史背景がしっかりした作品って、息が長いし受け入れられるんだなぁと感じます。

たとえストーリーが想像だとしても。(笑)

ライトオタク層はターゲットエリアが小さい

から、小規模事業者でも戦えるチャンスがあるんです。っていうか、中小・大規模事業者より小回りがきくので、ターゲットが小さい分狙えるんですよね。ただ、小規模事業者はどうしても「人海戦術が使えない」んす。

だから、IT!

そして、低コストを狙え。ってワケです。モノからコトへの時代も随分経ちまして、コトでも体験することが当たり前の世界。

だから文化体験ってことの大小を問わず需要があるんですよね。水族館のバックヤードツアー然り、入らずの糺の森ツアーしかり。これって文化体験の一種です。これら、地域の文化と組み合わせて商品が作れたり、製品が作れたりするのですけど、広告・販売に携われる人がどうしても少なくなっちゃう。だから、そこはCRMやECといったITを組み合わせて、一人ができる仕事の範囲を広げる必要があるわけですね。

メールをきっかけにして行動を起こしてもらう。つまり配信コンテンツの企画を通してプロダクツまで遡らないといけないわけですけど、デザインに求められるのはそれらをストーリーにして、誰がどの役を立ち回るのかまで設計するプロデューサー的な能力が求められているハズ。

そう考えてコンテンツサービスを考えている今日このごろでした。


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