にゃんこ😸@ことほむ加賀支社

ことほむのプロデューサー。WordPressとともに歩んで十数年。会社はゲームやアニメ…

にゃんこ😸@ことほむ加賀支社

ことほむのプロデューサー。WordPressとともに歩んで十数年。会社はゲームやアニメーションの時代考証と文化観光ブランディングコンサルタント。(https://kotohomu.com/

マガジン

  • ことほむの文化観光とAIとメタバースの雑多な記事

    • 140本

    時代考証やデザインやITとかWordPressとかAIの雑多な思考のメモ。「ことほむ」のみんなで書いてます。記事内容は…割とディープで、思考の整理に役立つかもしれません。

  • AIやメタバースやTyranoScriptなどの研究開発記

    • 25本

    文化財つくも神顕在化(擬人化)観光活用のためのサブカル開発の記録を書き綴っていくためのもの。WordPressとSpineのもろもろ。時々ティラノビルダーとAI。

  • お茶のコトマガジン

    • 14本

    石川県白山市(旧松任)で茶の湯体験、茶の湯ゼミ、茶書研究をしている和雪庵の記録やメモなどです。

最近の記事

異世界ファンタジーや古い時代が世界観の中で「本」の表現は気を使った方が良い理由

「本好きの下剋上」という作品では、量産本がない世界で量産本を作るという話が展開されます。 元印刷工程のデジタル化に携わっていた身としては、馴染のグーテンベルグや活版などの言葉が出てきて嬉しい作品です。 しかし作中では、「木質(植物)紙」を作るところから始めて、3期では活版印刷まで話が進むのですが、「製本工程」についてはあまり詳しく語られていません。 原作でも世界観の中では製本について軽く触れられている程度ですが、17〜18世紀くらいの欧州製本と中世の写本を合わせた設定になっ

    • 小さなコミュニティ経済圏の規模と、存続に必要な努力(アートコミュニティやクリエイターコミュニティと関連する話)

      この記事だけでも完結すると思うのですが、一応関連しそうな記事を下にリンクしておきます。 まずこの記事の背景に、クリエイト系ビジネスにおいて、作業代行をするだけでは、利幅を大きくすることがしにくくなってきたので、打開策のメモとして書いておきます。 プロダクツを生み出す小さなクリエイティブ系の会社は、基本的に大きなプロダクトの一部を外注先として「代行」発注されることが多く、これが経営基盤となっているケースが多いと思います。 以前にも書きましたが、現在の企業経営トレンドは「D

      • 異世界ファンタジーの「神」と教団と世界観の関係は、現実の組織体制と社会構造にリンクしている(読みたくなるストーリーの糧)

        前回の時代考証について続編で、「ガラス」という工業製品と文明度について記述しました。波板ガラスって、もはや知らない世代がビジュアルを描いているのだろうなぁ…と思いつつ書きました。 今回も弊社緑青がnoteに書いた中から「紙」に関する話。「神」ともじった訳ではないですが、実際「紙」と「印刷」の発展は「神」と「宗教」から切り離せない存在です。 当然文明度の絡みもありますが、どちらかといえば文化との接点が大きい話です。 「紙」は何のために「在る」のか?物語で気軽に扱われる「紙」

        • いい加減気になった異世界ファンタジーのガラス技術時代感を、制作のプロとしてはそろそろ考慮して欲しいと思う(疲れてきた)

          なろう系を原作とするビジュアライズアニメもかなりの種類になりました。 原作はテキストだし、公開されている時点では仲間内での共有で問題ないのでしょうが、アニメ化となるとその範囲を超えてきます。 ビジュアライズにあたっては、プロデュースをする側が気を使わなければ、近年はネット配信などで作品を輸出する機会が増加しているため、無知を輸出することとなります。 時代考証という作業は、単に煩型を黙らせるために行うのではなく、舞台となる世界と現代との違和感を構築することで、「空想」を遊ぶ余

        異世界ファンタジーや古い時代が世界観の中で「本」の表現は気を使った方が良い理由

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        記事

          デザインをアウトソースしたときの企業会計の歴史と経営の関係とAIの影響

          月末にデザイン業界の現状と先行きについて語らなければいけないので、そのためのあんちょこ(死語?)として残しておきます。 結論は、外注デザイン業はよほど特化した特徴を持っていない限り長くは持たないという視点から情報をまとめています。 発注者側からみた会計処理と管理会計について、デザインの価値とデザイン費用がどのように現在まで変化してきたかをまとめています。 (デザインの社会的地位と経済価値の向上のうち、経済的価値向上について切り取ったもの) 初期の状況(1970年代〜199

          デザインをアウトソースしたときの企業会計の歴史と経営の関係とAIの影響

          古い町並みを再現するだけでは、観光資源にならない理由

          イベントのときくらいは賑わいがあっても、普段は人通りが少ない景観を整えた観光地のお話です。 文化体験とはなにか?残念なことに、「文化」についてきちんと定義されずに、アトラクションを考える傾向にあります。 その前にマーケティングという話になるのですが、それを語っている本でも「文化」については再定義されていないケースが殆どで、そこがたまたま成功しているケース、うまくマッチしたケース、ハマらなかったケースに分かれているのかなと感じます。 文化を定義する 正解がどうとかではなく

          古い町並みを再現するだけでは、観光資源にならない理由

          KRITA5+AI Diffusion FLUX.1+社内イラストレーターLoRAでビジュアル共有の速度アップ

          デザイン系の会社でAI生成を使う…といっても、Adobe Fireflyを使うという段階で止まっているところが僕らの知る会社さんでは多いようです。 Macを使っているところが多いのも関係しているかもですが、KRITA+AI DiffusionはMacでも動きます。そしてこれを使うことで、一貫したキャラクターや人物のイメージを生成することが可能…となると、うまくフローに取り入れられる会社さんもあるかも…。 今回はそんな一貫性を持ったキャラの生成フローを実験した記録です。 ちな

          KRITA5+AI Diffusion FLUX.1+社内イラストレーターLoRAでビジュアル共有の速度アップ

          中小企業のAI導入にはCopilotがオススメ

          ※Microsoftから何ももらっていません。かつ僕らはGoogle GeminiがMicrosoft 365 Copilot並みに使えるようになったら乗り換え検討組という前提で、現時点Copilotを使いまくっている経験から参考情報として書いておきます。 PowerPoint、Excel、Word、Outlook、Teams(以下Microsoft 365 APP)使っていますか? 使っているようでしたら、すべてのユーザーでなくて構わないので、Microsoft 365

          中小企業のAI導入にはCopilotがオススメ

          観光とAIの関係について(受け身として考えておかなければいけないこと)

          2024年もインバウンドサミットに参加してきました。 その中で気にしていたセッションが「AIはインバウンドをどう変えるのか?」です。 THE GULIDの深津さんの発言要約ですが、「対話型AIの普及で、イヤホン型のウェアラブルが一般的になったら、予約とかウェブサイトへ行かないで済む」と話されていました。 この事象は全体の中でも最初の方に触れられただけで、その後突っ込まれなかったネタですが、さらっと流して良いレベルの話じゃないので、僭越ながら補足しておこうと思います。 Go

          観光とAIの関係について(受け身として考えておかなければいけないこと)

          自前のサーバでCMS(WordPress)運用に必要なコストとリスク

          コンテンツの簡単更新システム自社サイトのページを簡単に修正したいという希望をwebデザイン会社に投げると、ほぼ90%の確率でWordPressが(勝手に)セットされているのではないでしょうか? 「簡単に更新できる仕組み」=「コストを掛けないで運用したい」が成立しているのですが、「WordPress」=「フリーメンテナンス」ではありません。 簡単に更新できるリスクと維持するコスト簡単に更新できる仕組みそのものはWordPressが最初から持っている機能ですが、同時に動かすた

          自前のサーバでCMS(WordPress)運用に必要なコストとリスク

          同業者組織の縮小メカニズムを考えるメモ

          紛いなりにもデザイン業界に属していた(過去形)僕ですが、未だデザイン業の同業者組織に所属しており、気がついたら10年ほど経過しているにも関わらず、まだ新参者です(笑)。 さてこの所属組織もまた他大手同業者組織と同じく、新入会員が増えない、高齢化の一途をたどり、退会者の増加という団体縮小問題に陥っています。 会員側のメリット・デメリットという視点から見ると、メリットもなければデメリットもない(会費という負荷を考えるとデメリットが勝るかも⁉)状態となっているので、体力のない個

          同業者組織の縮小メカニズムを考えるメモ

          経営相談と占術の活用について

          社長さん、一人で悩んでませんか? 事業計画に沿って自社内で準備をしているときとか、情報を少しリークしながら感触を掴んでいる時に前向きな話を振られるとか… そうかと思っていたら真逆の流れに巻き込まれるとか、災害と重なるとか… 様々な要因と周辺の事情、世の中の流れなど複雑に絡み合って、何を信じるか迷ってしまう時はありませんか? 僕らはしょっちゅうあります。 起業時はコロナ禍で、今年は石川県の能登半島地震が起こったっすよ… (石川県は弊社拠点の一つ) またAI技術とメタバース技術

          経営相談と占術の活用について

          文化観光とはストーリーテリングである

          文化庁が推している文化観光。 詳しく書かれていることは読んでもらうとして、要するに文化財を見る・体験するにしても、すべて何らかのストーリーを語らなければ満足を与えられないことに気が付きます。 また文化庁では高付加価値を云々…ということをやたら推しているのですが、高付加価値と高単価をごっちゃにしている印象があって、そこはちゃうやろっ!とメッチャ思っている僕の心境は置いといて…。 わざわざ文化観光と書いてますが、世の中の観光資源はすべて文化観光に該当すると言っても過言ではないくら

          文化観光とはストーリーテリングである

          中小企業経営層に知っておいてもらいたい自社ウェブサイト修正時の実態

          社長さん、儲かってますなぁ… 何がって? ウェブサイトの修正に余計なコストをかけていただいて、ありがとうございます。 これ、本音。 現状分析下記は某所ウェブサイトのWordPressで作られたテーマファイル構成を分析した一部です。 素人目にはなんのことか全くわからないこのエクセルの図ですが、実はものすごく維持メンテナンスが高コストになっている原因です。 テーマファイルを構成しているファイルの中を見てみると、直接ページに表示されている内容が入力されています。 またファイル

          中小企業経営層に知っておいてもらいたい自社ウェブサイト修正時の実態

          地方こそ力を入れなければいけないネット戦略とAIとUXについて

          生成AIの未来については、下記記事がとてもまとまっているので一読をオススメです。 上記記事からクリエイティブに関する部分をもう少し業界側に偏って見た場合、新人教育に関する部分で影響が出てくると感じます。 つまりスキル教育の部分においては底上げが成されていると。 次に問題になってくるのはクオリティの部分。 30〜40年ほど前は先輩の仕事を見てクオリティを学習していた流れでしたが、特にここ10年ほどの間でそれをすることが難しくなったと感じます。 美の感覚はモヤッとしたものではな

          地方こそ力を入れなければいけないネット戦略とAIとUXについて

          構造変化の始まり⁉ 混乱から見えるもの…

          要約令和6年8月5日、株式市場に混乱が見られた背景に、新冷戦の幕開けとも言える空気感がビジネスに影響を及ぼしていると考えられます。 この空気感は1990年代の冷戦終結後と似ており、当時PCが普及したようにITとAIの活用が急速に進むと予想されます。 特に医療分野で初期診断や遠隔治療などが進化し、健康維持関連のサービスや観光に関連する新サービスも増加する気配がしています。 一方でセキュリティ分野の新たな脅威が増加する中で、デジタルコンテンツの需要も高まると考えられます。 以下

          構造変化の始まり⁉ 混乱から見えるもの…