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ことほむの観光と文化財とメタバースの雑多な記事

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コンテンツ時代考証やデザインや時々ITとかWordPressとかの雑多な思考のメモ。「ことほむ」のみんなで書いてます。記事内容は…割とディープで、思考の整理に役立つかもしれません。
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記事一覧

文化観光のブランディング支援で行うペルソナの使い方について

https://note.com/wasetsuan_kthm/n/nbd58abea302c 前回AIでペルソナを作ったわけですが、そもそもペルソナってどう使うのか…ペルソナとは何か、なぜ必要かという疑問が大きいかもしれません。 文化観光でそれを使う事はまずないでしょうから。 そこで弊社で実際にペルソナをどう分析に役立てているのか、メモしておこうと思います。 基本的にはニーズや行動パターンを具体的にイメージすることで、効果的なマーケティングを行うためのツールとしての役割に

地域文化って何だ? 「その土地らしさ」の正体を模式図で説明する試み

某所の観光ブランディングを行ったときに、「その土地らしさ」を説明する必要があり、そのときに使った図です。ミーティングの席で盛んに「〇〇らしさ」という言葉が出るものの、漠然としていて具体的に何をどうすればよいかわからなくなるパターンに陥ることを防ぐためのものです。 図はかなり単順化してあります。しかしこれ以上単純化はできないとも思っています。図の見方は、下層から上層へ向かうにつれ、表面化(見える化)すると考えてください。 「〇〇らしい」という人は、この図で言うところの最上段と

AIを駆使したペルソナ分析(文化観光ブランディング支援)

20年前には考えられなかったことが今起こっていまして…。 既知知識からペルソナを作るには多くのメンバーが必要だったのだけど…20年ほど前…しこたま作りましたよ。ペルソナ。 ちょうどペルソナマーケティングの走りの頃でしたが、人物設定をするのに一人で想像するのは限界があって、作るだけで5人位あつまって、そのあと10人くらいに聞きまくって…それでも偏ることもしばしば。 最終的にはペルソナ自体を買うようなこともしていました。 最終的には、そんなやつおるんか?? な設定も…。 もっと

ハッキングされたWordPressサイトに出会った話

8月8日にサポートの依頼がありました。 「管理画面に入れない」 と。 そもそもサイトのタイトルが「Hacked By MR.GREEN」とご丁寧に変えてくれてあるので、ハッキングされたことは一目瞭然。 サーバ管理画面のログイン情報一式を頂いたので、phpMyAdminからUserのメアドを強制変更して管理画面へ。 しっかりやられておりました。 ちなみにプラグイン構成は以下の通り。 Jetpack・Akismet・SiteGuard WP Pluginがセキュリティを担っ

AR/VRのUXはSGE時代のコンテンツの夢を見るか?(後編)

前編の続きカスタマージャニーの変化 何度この本を紹介しているかわからないのですが、ウェブサイトをとりあえず作っとけ〜って人には関係のない話です。 ただあわよくばそこから仕事を…と考えるのはもう辞めましょう。 AIによる情報判断を侮ってはいけません。 (検索しても出てこないんだけどとか言わないでくださね😊) さて、ウェブサイトをユーザーとのコミュニケーション・タッチポイントとして考えている場合、この先必要になってくるのがユーザーの行動を荒くても良いから具体的に把握することで

AR/VRのUXはSGE時代のコンテンツの夢を見るか?(前編)

ページからデータ、そして体験へSEOさん、少なくとも9回目のご逝去 WordPressのSEO系プラグイン、YoastSEOでもおなじみのYoast SEO for everyoneでGoogleのCore Updateの歴史=SEOとの戦いの歴史がまとまっていました。 左列の項目が大きなアップデートで、これが行われた度にSEO終了のお知らせが飛び回ったものです。 ところが、今回のアップデートは本当にSEO終了になりそうです。 長らく親しんできた〝紙〟の概念で、〝ページ〟

バーチャル富山を作る理由

距離が関係ない世界だからこそ気軽に来られる環境を作ることができ、また気軽に来られる雰囲気を演出することで、地域愛が醸成されるのです。 綺麗な言葉を並べるとこんな感じですが、ぶっちゃけ地方で暮らしていくのに仕事がなきゃ暮らしていけません。 では都市圏並みの多様な仕事があるのかと…、北陸では若干偏っていると言わざる得ない状況です。 富山県の場合、第二次産業が全国平均より多いことがわかっています。 ちなみに石川県も似た感じです。 こうした特性のおかげか工場勤務の求人は比較的多

バーチャル富山(県)製作プロジェクト(パラリアルワールド)

はじめに富山県は本州の中ほど、持ち手のような能登半島の東側から日本海と接する富山湾をかかえ、立山黒部アルペンルートを持つ日本アルプスまでの間にある北陸地方の一県です。 江戸期には富山前田家によって統治され、隣国加賀との関係も深く、現在でも続く置薬商で名を馳せました。 その薬売りの商家が明治32年に発電電灯事業を開始したことがきっかけで、電気王国富山と言われるほど発電所が多くできた歴史を持った地域です。 そうだ、バーチャル富山(県)、つくろう!標高3015メートルの立山山頂

メタバース系の気になったニュースまとめ(ブクマ)※時々追記あり

ハードの類SteamDec出荷開始。 SteamDecと組み合わせると良さげ。 中国メーカーなので今後、米国輸出規制との絡みでどうなるかがちょっと不透明なのが懸念材料。 mocopi発表。 モバイルモーションキャプチャーはスマホとバーチャルをこの先どう繋いでいくのか気になるガジェット。 座ってVRChat派には向いていない気がするけど… AR Glass系のプロジェクトが進む。 Meta Quest2 の対抗⁉ Pico4 Meta Quest3について。 テクノ

METAVERSEのフェーズとテクノロジー〜新しい働き方、稼ぎ方の時代へ向かって

一つ前の記事でメタバースのフェーズについて書きました。 長くなるので分割しています。(単独でも読めると思いますが) 新しい働き方(稼ぎ方)に向かうため、知っておいたほうが良いメタバースに関わる7つの主なテクノロジーがTECHTARGET NETWORKで比較的わかりやすくまとめられていましたの紹介します。 (頑張れる人は原文記事をどうぞ↓) 今回はフェーズに関わるテクノロジーについて。 現在の日本ではさまざまなメタバースサービスが独自の空間を使い、基本的にはそれぞれの領域

METAVERSEのフェーズとテクノロジー

メタバースの定義は人それぞれ違うというのが現在の状況です。 その理由のひとつがゲーム・テクノロジー、ブロックチェーン・テクノロジー、VR・AR・MRテクノロジー、AIテクノロジーなどがそれぞれ独自の3D空間を使っていることで、それぞれメタバースと呼ぶ定義が微妙に変わっていることが原因です。 最も近いと思われるゲーム・VR・AR・MRですら空間を共有していません。 細かく言えば、VRですらゲーム・ビジネス・SNSの各領域で空間を共有していないのです。 空間を共有していないとい

富山の妖怪「ズドボン」とは!?

はじめに 妖怪キャラクター計画! 突然ですが、富山にゆかりのある妖怪をキャラクター化しちゃうぞ!というわけで、富山県史民俗編をあけてみる。 しかし、そこには有名所と並んで、全く知らない、検討もつかない妖怪の名前が…!謎を解明するために我々調査隊はアマゾンの奥地…いや、地獄の奥地へと向かった―――。(立山の地獄となにか関係ないかなぁ??) 富山県史に現る「ズドボン」 富山県史に「ズドボン」という妖怪が出現する。 一つ目小僧や小豆洗いといった、全国的にも知名度の高い妖怪と同

メタバースと観光【メタバースの使い方】 ※観光行政系の方向け

はじめにVRChatは2022年10月現在世界最大のメタバースSNSですが、まだ開発中でありサービスは開始されていません。 いわゆるオープンβという扱いで、公開テストを行っている状態です。 それを踏まえた上で、現在のユーザー数やアクティブ数、日本人割合をまとめてくれているサイトが有りましたので、まずは開発中であることを踏まえて参考にしてください。 (その状態で20〜30万人ほど日本人ユーザーが居る) ハード面は方向性が見えてきた⁉ Meta Quest2などのHMDはMR

実際メタバースは普及するのか?

前回メタバースのマーケティングモデルを考察しました。 では実際どこまで普及するのか? スマホのように誰でもHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を使ってメタバースに入るようになるのか? メタバースのネ申ですら懐疑的な様子です。 普及する? しない? ではない結論から。 メタバースは普及するしないかの問題ではなく、どの表現方法(UI/UX)が使いやすいか? の問題が大きいと考えられます。 バーチャルという意味では、Twitterの世界もオンラインゲームの世界も、集まれどうぶ