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【#Real Voice】 「ファイティングポーズ」 2年・松沢遥

皆さん、こんにちは。

今回のブログではここ数年間の出来事を皆さんと一緒に振り返ろうと思います。少し長くなってしまいますが、ぜひ最後までお付き合いください!


私は浪人を経験した。
寝て起きて勉強の日々。私の人生の中で初めて「サッカー」ではなく、「勉強」が中心であった1年間。必死に英単語を覚えたし、日本史の教科書もたくさん読んだ。合格したときは人生で初めて嬉しくて涙が止まらなかった。母親と抱き合って喜んだことを今でも覚えている。全てが報われた瞬間だった。あの時必死に覚えた英単語も助動詞の活用も歴代総理大臣の名前も忘れてしまったけど、この1年間が私の人生を豊かにし色付けてくれたことは間違いないし、浪人して良かったとは言えないけど無駄ではなかったとは胸を張って言える。

2020年4月。
晴れて早稲田大学に入学。サッカーをやるのであれば本気でやりたいと思っていたので、ア式蹴球部に入ろうと思った。早稲田合格後はランテストのために、地元の松本大学サッカー部さんの練習に参加させていただいた。部外者である私にサッカーをできる環境を与えていただき、輪の中に入れていただき感謝しかない。本当にありがとうございます。新型コロナウイルスの影響でランテストが何回か延期になり、私が受けたランテストはラスト2回。結果は2回とも不合格。特に2回目に受けたランテストではインターバル走の9本目でタイム以内に入ることができず不合格。「9本目で17秒以内に入っていなかったので、残念ながら不合格です」と言われた時は、頭が真っ白になった。目指していた場所に入ることができず、ただ何もせず1日を過ごすという時間が増えた。やっぱりア式でサッカーがしたい、もう1回挑戦しようと思う日。本当はサッカーをやりたいのに自分の気持ちに嘘をつき、自分で自分を納得させるために「サッカーはもういいかな、サッカーは辞めよう!」そう言い聞かせる日。そんな日々を繰り返していた。10月初旬。もう1度ア式蹴球部に挑戦しようと本気で決意した。そこから多くの人たちに支えてもらいランテストに向けた練習を再開した。

2021年現在。
私は早稲田大学ア式蹴球部の一員として自分とサッカーに向き合っている。刺激的な毎日だ。ここに来てから自分の軸だけで考えるのではなく、相手の立場に立って、相手の軸や思っていることは何かを考える大切さを学んだ。正直に言えば学んでいる最中だ。同時に、自分の主張を相手に伝える・自分の存在価値を伝えることも重要であると感じる。この組織ではみんなについていくだけの人間はすぐ埋もれてしまう。村人A・Bに簡単になってしまう。しかし学生主体の色が強い分、存在価値や自分自身を伝える場所はピッチ内だけでなくピッチ外にも多くある。何もしなければ何も手にできないが、アクションを起こしたら起こした分だけ成功・失敗関係なく多くの経験を手にすることができる。勿論それなりの成果を出すには多くの困難があると思うが。早稲田大学ア式蹴球部はそんな組織だ。

早稲田大学ア式蹴球部に入って良かったとブログを書いて改めて感じた。

ここ数年間を振り返ると嬉しいことより辛いこと、楽しいことより苦しいことの方が圧倒的に多かったけど、そんなことがどうってことなかったと感じるくらい生き生きとした毎日を過ごしている。

浪人をしていなかったら、早稲田に入っていなかったら、サッカーを、ア式を諦めていたら、いま私はここにいない。

支えてくれる両親や仲間がいなかったら、手を差しのべてくれる人がいなかったら、いま私はここにいない。

自分1人では生きることはできない、多くの方の支援や支えによって生かされていると感じることのできるとても濃い数年間だった。

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本気でサッカーをやっていると、たまにサッカーが嫌いになりそうになったり「サッカー楽しくないな」と感じてしまう時もあるけど、プロ志望ではない私にとって週6日本気でサッカーと向き合える時間は残り2年とちょっと。

少しずつではあるが、確実に「終わり」が近づいてきている。

どれだけやり切ったとしても少なからず何かしらの後悔は残ると思うが、その後悔をできるだけ最小限にするために、あと少しだけ自分とサッカーに対して直向きに向き合い、

ファイティングポーズを取り続けようと思う。

闘え、早稲田の漢なら。



松沢遥(まつざわよう)
学年:2年
学部:スポーツ科学部
前所属チーム:松本山雅FC U-18

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