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【#Real Voice】 「覚悟」 3年・水野雄太

昨シーズンが終わった次の日、ある方にこのようなメッセージを頂いた。

-「サッカーに本気じゃないように感じるし、覚悟をプレーで表現できていない。」
-「言動と行動が矛盾している。」
-「来年は勝負の年になるぞ。」
-「覚悟を決めろ。」

去年の冬に行われた全国大会のメンバーに選ばれていたにもかかわらず、参加を辞退したことをうけてのことだった。(詳しい理由は省略するが)参加辞退をしたときには、自分がした選択について後悔することはないと思っていた。

しかし、私はこの選択をしたことを後になって悔やんだ。

というのも、試合に出場している同期の躍進する姿とか、試合を通してひとつになっていく チームの団結力とかを映像で見ていて、「あぁ、やっぱり自分も試合に出てチームの一員として戦いたかったな」と思ってしまったのである。

なぜあの時辞退してしまったのだろう?

メッセージを読んだとき、あのような選択をしてしまったことは、自分が人としてもプレー ヤーとしてもまだまだ未熟であったからだと気づいた。それだけでなく、今まで多くの人に応援してもらっていたのに、その期待を裏切ってしまった。

しかし、悔やんでもどうにもならないことなので、切り替えて新シーズンは、まず全国大会に出場した他のメンバーとできていた大きな差を埋めること、失った信頼を取り戻せるよ うな行動をすることに専念しようと思った。

迎えた関東リーグ開幕。スタメンで出場し、チームは勝利。
しかし、私は試合の中で何も貢献できず自分の中はもやもやとしたままだった。

自分には何が足りない?
自分は何を求められている?

そんなことを考えながら、はっきりとした答えを出せずにいた。
頭の中を整理できないままプレーをしても、当然ながらうまくいかず、何をやっても空回りはするし、試合には出られないし、しまいにはサッカーなんてどうでもいい、なんて思ってしまった。

一方で、周りは活躍し評価され、自分だけ取り残されていくような気がした。

前期リーグが終了し、もう一度自分で何が足りないのか考えてみた。

プレー面、人間性ともに足りていないことだらけで、弱音ばかり吐いていた。
このままでは後悔したままシーズンが終わることになってしまう。

「後期リーグこそは応援してくれている家族や友人に活躍している姿を見せたい。」


もう一度サッカーに本気で向き合う「覚悟」を心に誓った。


そこからは身体も動くし、調子も良かったし久しぶりにサッカーを楽しめている感覚が戻ってきて嬉しかった。
後期リーグは活躍できそうな自信がどこからか沸いてくるような気もした。

後期リーグが近づいてきているある日、急に体調を崩してしまった。

約1か月間チームの活動から離れて、サッカーができない日々が続きとてもしんどかった。
体調が回復しグラウンドに顔を出すと、みんながたくさん声をかけてくれて嬉しかったし、良い仲間を持ったなと改めて実感することができた。

後期リーグはチームとしても苦しい試合が続き、
なんとか残留を決めてインカレ出場権も獲得した。

後期リーグの出場は早慶戦の10分だけとなってしまったけど、久しぶりに立った関東リーグのピッチは最高だった。

今シーズンはうまくいかないことのほうが多く、悔しい思いもたくさんしてきた。
まだ幸いにもインカレという舞台があり、「覚悟」をプレーで表現できる場所がある。

これが今年のラストチャンス。
今シーズン味わった悔しさを全てぶつける。

「“覚悟”は決まった。」

さあ、いこう!!!

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水野雄太(みずのゆうた)
学年:3年
学部:スポーツ科学部
前所属チーム:熊本県立大津高校


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