見出し画像

【#Real Voice】 「プロになりたい理由」 2年・小倉陽太

今回は私がプロサッカー選手を目指す理由について書いていきたいと思う。これを見た部員や私のことをよく知る人はとても驚くと思う。

「本気でプロサッカー選手になりたい」
と、思い始めたのは大学1年になってからだ。え、そんなに遅いの?とここで驚く人は多いと思う。でも決して、高校3年までプロサッカー選手を目指していなかったわけではない。ちゃんとプロサッカー選手を目指して日々のトレーニングに取り組んでいた。だが、目指してはいたけどなんで目指しているのかという理由がなかった。横浜FCの下部組織に所属していたし、チームメイトにも横浜FCでプロになりたいと思っている選手がほとんどだったから、周りに合わせてなんとなく横浜FCでプロになることを目指してはいたけど、「なれたらなれればいいや」くらいの軽い気持ちだった。まあこんな覚悟のない奴がプロになんてなれるわけなく、大学のセレクションにも何回か落ちながらも、運よく早稲田大学に進学することができた(本当に自分をスカウトしてくれた玉井さんには感謝しかないです。)。もちろん入部当初はプロになんてなれないと思っていたから、なんとなく活動を続けていた。だが大学1年が終わろうとしていた時、両親が離婚した。高校3年の時から両親は別居していたから、いつかはそうなりそうな予感はしていた。お父さんから大学1年にもなったからという理由で離婚の詳細について、家から寮まで車で送ってもらったときに約2時間長々と聞かされた。聞かされるまでは、いつか元通りになるんだろうなと思っていたから、いざお金だのなんだの現実的な話を聞いて、悲しいという感情はあったが、それよりも今までの自分のサッカーに対する姿勢、取り組み方に腹が立った。私は今まで何をしていたのか。両親が大変な思いをして私にサッカーをやらせてくれていたのに、中途半端な気持ちでサッカーをしていた自分が許せなかったし申し訳なかった。車で離婚について聞かされたあの瞬間から、私が本気でプロサッカー選手になりたい理由ができた。

「両親に恩返しをしたい。」

私は今この思いをもってプロサッカー選手を本気で目指している。ちょっと変わった理由だと思う人もいると思うが、私は私のことをここまで育ててくれ、大好きなサッカーを今までやらせてくれた両親のためにプロになる。そして、恩返しをする。高校3年までのようには二度とならないように、当たり前のことができていることに感謝して今後の活動に取り組んでいきたいと思う。



小倉陽太(おぐらひなた)
学年:2年
学部:スポーツ科学部
前所属チーム:横浜FCユース


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?