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【#Real Voice】 「ラスト1年」 3年・島崎元

今回部員ブログを担当します、3年の島崎元です。

来季からAT班(競技的運営)のリーダーを担当することになった。
突然役職が決まったこともあり、当初は混乱していた。
「選手としてやっていけるの?」
「経験もないのにできるのか?」
「自分の時間が極端に減らね?」
「就活大丈夫か?」
「やりたいこともあるし・・・」
様々な葛藤がそこにはあった。

なぜならば、一選手の立場から見える歴代のAT長は、多くの時間をチーム運営の為に費やしているイメージがあったからだ。

それに加え、今年前期の自分のチームに対する向き合い方は酷い状態で、到底AT長が務まるような存在ではなかったという事も大きく作用していた。

一度トップの公式戦に出場をしたもののそれ以降調子は下がるばかりで、
気がつけばTOPチームに絡む事が出来なくなっていた。

“自分は一年生の頃と状況が何も変わっていない、プレーヤーとしても人としても成長していない、ただ学年を積み重ねただけか・・・”

大学最終学年、その後の社会生活という現実が少しずつ近づいて来る中、
選手としての現状の不甲斐なさから、就職活動という進路に懸命に力を注ぐ事によってア式という組織に本気で向き合う事から逃げてしまいそうになっていた。

そんな腐りそうになっていたある日、Iリーグ担当のコーチ上赤坂さんがこんな自分を本気で𠮟ってくれた。

その自分に向けてくれた言葉はどれも本当に胸に刺さることばかりで、めちゃくちゃ悔しく情けなかった。

時を同じく、Iリーグに猛烈な熱量を持って臨んでいるマネジャーの西川玄記くんが

“チームとは何なのか”
“仲間とは何なのか”
その他にも様々なことを伝えてくれ、本気で向き合ってくれた事に

感情を動かされた。

少しでもチームというものを本当の意味で理解できる様、”今与えられているこの環境で精一杯やってみよう”と思うようになった。

自分はIリーグで活動していた。人数が少ないという事もあり、試合を重ねるにつれチームとしてのまとまりが強くなっていることを肌で感じていた。
そんな中、仲間の為に走っている自分がいる事、そして今まではTOPチームに上がる為の自分本位のプレーをしていたのだという事に気づかされる。
「チームの為に!」と、これまで何度も言葉では発していたかもしれない。
ただこの時の心の底から湧き上がる感情は初めての感覚だった。

そこからチーム全体を仲間だと思えるようになっていった。

本当に上赤坂コーチと玄記くんには感謝しかない。
あの一件がなければ、今もあの時のままだったと思う。
そして今の自分に至っていなければ、ATという役職を引き受ける自信もなかったのではないだろうか。

チームというものの素晴らしさを知ったからこそ、どの様な形であれ自らが関わりチームを勝利に導きたいと思った。

役職についてから2週間後、自分が主体となって関東大学サッカーリーグ最終節を運営していくことになり、勝利すればインカレ(全国大会)出場、引き分け以下でシーズン終了となる大一番を任された。

試合前1週間、相手の分析や戦術の構築などを四年生に協力してもらい挑んだ結果は勝利!

全国大会への切符を掴むことができた。

公式戦の初陣ということもあり、個人的にも特別な想いを持って取り組んできた一週間だったため、勝利した瞬間は本当に嬉しく、気づけば全身で叫び喜んでいた。

”チームに本気で向き合う”

その事がこの感情を呼び起こしたのだと思う。

先輩や後輩のみんながついて来てくれ、全力で勝利に向かって走り続けてくれた事、そしてなにより同期のみんなが全力で走り・戦い抜き、勝利をもぎ取ったことが嬉しかった。

それまでの1週間、練習やミーティングを主体となって運営していく中で、意識的かどうかは分からないが、同期のみんなが自分をサポートする様に行動していたと感じた。
幾人かの4年生のブログにあるように、
これまで自分たちの代は、自分も含めチームのために関わりを持とうする人が少ない印象があったため、その事が率直に嬉しかった。

同期の支えがあったからこそ自分は自信を持って一歩を踏み出す事ができたし、その結果、チームの勝利を掴むことができたと思う。

「個」の特徴が強い学年だからこそ、同じ方向を向いた時のパワーは物凄いものだった。

今回の一件を通し、改めて仲間の協力があるからこそ大きな目標に向かい突き進むことができる事を、同時に来年はこの同期、後輩たちと共に1つでも多くのタイトル獲得を目指し戦い抜きたいと強く感じた。

自分は、選手達のパフォーマンスを最大限引き出していけるよう、皆を繋げるという一役を担いたい。

「俺ならそれができる。」と、自分を信じる。

来年のチームの命運は自分たち次期4年生の運営に大きくかかっていると思う。
自分は同期のため、仲間のためならどんなに辛くても身を削って取り組んでいきたい。
この一年間を仲間と共に一戦一戦全力でとりくみ、そのために必要なことはどんなことでもやっていく。その結果、タイトルの獲得へと繋げていく。
決して一人にならずに周りに頼りながらも共に長いようで短い道のりを歩んで行こう。

自分の持っている力を全てチームの勝利のために捧げると、ここに誓う。

「選手として」

入部してから現在に至るまで関東リーグ出場という目標を果たすことができていない。

ラスト1年

自分は必ず関東リーグの舞台に立ってみせる。選手と役職を両立してこそ、そこに役職を行うことの本当の意義があると思っている。

役職に全力で取り組んでいることだけに決して満足しない、

自分の戦う姿で仲間を鼓舞したい。
観ている人たちの心を動かすような熱いプレーをしたい。
そして何より、自分の選手としての活躍を期待してくれている家族や先輩たちに応えたい。

ピッチ内で関東リーグを戦い、ピッチ外で役職を全うする。この両輪を回しながらのラスト1年全力で駆け抜けていきたい。

決意表明のような内容になってしまいましたがここまで読んでいただきありがとうございます。

自分は今後の行動で覚悟示していきます。



島崎元(しまざきはじめ)
学年:3年
学部:スポーツ科学部
前所属チーム:川崎フロンターレU-18


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