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「夢はでかく持て」 2年・平瀬大

新しい一歩を踏み出そうというとき、過去が邪魔をする。

「他のやつと違って強豪校を出たわけじゃないから、上へいけない」
「一度失敗したことがあるから、どうせ無理」
「センスがないからできない」
「もう手遅れだ」

「過去がこうだったから未来もこう」と自分で自分の限界を決めていないか?
だから、夢を描こうとしても「どうせ不可能でしょ」と否定する。

未来にはたくさんの可能性があり、どうなりたいか、なっていくかは全部自分次第。
そして、自分が思う最高の未来を決め、設定さえすれば、今の自分を自動的に変えてくれる。

それはなぜか?

未来を先に決めることで、そのために今何をすべきかがはっきりと分かるから。

大切なのは、まず先に未来をしっかり決める。
人に笑われるぐらいの未来を自分の中で描くこと。


少し目をつぶって記憶をたどってみてほしい。


小さい頃に家族と行った場所や一緒にしたこと。
昔のことなのに鮮明に覚えていることはあるはず。つまりそれは、今現実にないものも、脳の中には現在進行形で存在しているのではないだろうか。

ここでひとつ仮説を立てる。

過去が現在に存在するのならば、未来の姿をイメージすれば、脳の中では未来も現在進行形で存在するのではないか?


俺はよくデジャブ(既視感)を経験する。
それは俺自身がよく未来の想像、妄想をよくするがゆえに起きているのかもしれない。

この既視感も、過去に想像した未来の状況が既に脳の中にあり、たまたまその状況が現実化したときに起こる現象ではないかと思った。

例えば、「チームのキャプテンとして、仲間たちと日本一を目指しながら活動している」という未来像をイメージしたとする。すると、脳はそれが現在のことだと思い込み、必要な情報や人をキャッチしそのイメージにふさわしい行動を起こす。
このようにして未来が現実化する。

これは、プロサッカー選手がフリーキックでどこに蹴るか脳内で明確にイメージすることで、狙ったキックができるのと似ている。


必要なのは、「何をしたいのか、どうなりたいのか」といった未来を明確に決めること。
「どうやって?」なんてことは考えなくていい。

自分は何をしたいのか?どうなりたいのか?
まずは夢、目標を決める。

その過程で上手くいかないこと、思い通りにならないことなんていくらでもある。
波があって当たり前。どん底に落ちることだってある。たくさん挫折する。
人は皆、挫折の連続だ。
これを書いている俺も、今これを読んでくれているあなたも。


ある本を読み、挫折に対する考え方、捉え方が変わった。
捉え方次第で挫折が成功のきっかけになってくれる。そう思わせてくれる本だ。


「挫折を受け入れ、味わう」こと。
「失敗や苦境から眼をそらさない」こと。


挫折を味わい、挑戦のストーリーと最終ゴールを描く。

もちろん不安はある。
だけど、一歩踏み出さないと、今描いているストーリーも夢も全て想像だけで終わってしまう。

「あの挫折があったからこそ、この成功があり今の俺がいる」

そう思える日を必ず来させる。

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前述のとおり、俺はよく未来の自分を想像する。
復帰してセットプレーで点を決めてゴールパフォーマンスを披露している姿まで具体的に細かく想像する。
入院中も、退院して実家にいる時も想像していた。練習中もたまに想像しては1人で鳥肌を立てている。
めっちゃ気が早い。
でも、この想像が結構楽しいし頑張れる源。
自分の可能性に期待しすぎているただのバカ野郎かもしれない。
でも、期待しすぎるぐらいがちょうど良く、俺を強く、成長させ、やる気を引き出してくれる。
あえて実現することが難しそうな大きな夢を抱き、目標を立てる。

ある日の就寝前、同部屋の西尾と「宝くじで6億円当たったらどうするか」という話題で盛り上がった。
こんなくだらない話だが、3日間続いた。
親には1千万円当たったという程にし、残り5億9千万円は自分のものにするらしい。
最終的に彼は「よし、まじで3億当ててやる」と既に3億減っていたが、こんなことを想像しながら寝るのも悪くない。
俺より願望が強い西尾はいつか本当に当てる日が来るかもしれない。



半年後は2021年の5月、怪我してから1年が経つ頃だ。
もう復帰してプレーしているだろう。




俺よ。
無我夢中で走るのだ。
自分が描いている未来に向かってただひたすら走れ。
未来だけを想像し今を生きろ。
必ず、結果として現れるから。

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平瀬大(ひらせだい)
学年:2年
学部:スポーツ科学部
前所属チーム:サガン鳥栖U-18


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